こんにちは。ABC Music Schoolギター科講師の清水宥人です。
皆さんはギターを手にして「さあ練習だ」という時、どの様に練習を始めますか?
曲を一通り弾いてみたり、押さえられないコードと向き合ってしばらく悩んでみたり。
そのうち上達が見えずギターを置くこともしばしば。
僕もギターを始めたばかりの時はそうでした。
今回は前回に引き続き、普段の練習をさらに効率的にする思考法を伝授致します。
楽器のうまさと練習時間は比例しない
上がり続ける期待という名のハードルや、増え続ける営業ノルマにも引けを取らない速度で練習上達スピードは自分が上達するにつれて落ちていきます…。
でも周りには同じ時期にギターを始めたのに自分より数倍上手な同僚や友人が。
これはやはり才能の差なのでしょうか。
答えは半分YES。でも半分はNOです。
結論から言いますと、”何を改善すべきか”客観視し、その中でどれを改善すれば上達するのかを練習の中で見極めるスピードが早ければ早いほど、上達のスピードも速くなります。
半分YES?音楽の才能とは
話が一瞬逸れますが、そもそもなぜ練習するのか。
それは憧れとなる人がいるから、バンドで売れたいから、などなどあると思いますが、「自分の中から湧き出してくるメロディをギターを使って再現し続けたいから」というタイプの人がいます。
これを自然と無理なくできる才能をAとします。
そして音楽の世界には何も考えずに練習してもメキメキ上達していく人がいます。
「自然と、”何を改善すれば上達の近道なのか”を見極める」タイプの人です。
この才能をBとした時に、Aは正直言って生まれ持ってのもの。先天的な才能だと思うのですが、Bはこれからでも育て上げる事ができる才能だと言えます。
自分に才能がない、と嘆く人はご安心ください。
いくつもの段階を経て一つのフレーズが完成する
さて。実践的なお話へと入ります。
例題にFコードを押さえる段階の話をしましょう。
まずFを押さえる時に、人差し指で1弦から6弦までセーハしますね。
※セーハ…一つの指で複数の弦を押さえること
この時下記のことを意識していますか?
・その時の親指の位置
・人差し指のどの面が当たっているか
・どこに一番力が入っているか
・人差し指の先っぽはネックからどのくらいはみ出しているか
などなど。
さて、解決はさておいてとりあえず今は次へ進みましょう。
人差し指でセーハが終わったら次に残りの音を押さえていきますが…
・中指、薬指、小指の押さえる順番は?
・それぞれの指が他の弦に干渉していない?
・全ての指を押さえ終わった時に人差し指はズレている?
などなど。
この辺の情報をすべて自然に確認出来て即座に改善に取り組める才能が先述のBです。
こういった客観的な情報、Fコードだけでもまだまだあります。
練習をする上で大切なのは何故音が出ないのかで止まらず、上に書いたような自分の所作一つ一つに疑問を抱くことなのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ギターの上達は練習だけにとどまらず、普段から自分の所作に気をつけることからだと僕は考えております。
今日からの練習に取り入れられる内容なので是非実践してみてください。
この練習思考法であなたの上達スピードはみるみる早くなるはずです。
ABC Music School ギター科講師
清水 宥人