普段の練習からメトロノームを使うメリット3つ!
今回は「普段の練習からメトロノームを使うメリット」について少しお話をしようと思います!
先ず、メトロノームというのは半永久的に(電池が切れない限り)設定したテンポで合図音を鳴らしてくれるものです。
一昔前は針にコマがついていて物理的に合図音が「カチッ、カチッ」と鳴るメトロノームもありましたが、最近はデジタルのものが主流です。
音楽の三大要素の一つである「リズム」は、ギターを弾くときのみならず音楽を聴くうえでも、「リズム感」があった方が断然深く楽しめるものだと僕は思います。
皆さんもライブに行ってバンドの楽器同士がズレたりするとすぐに気づきますよね?
そうわかる時点で「リズム感を持っている」ということになるのです!
ご自身が演奏側になった時に、「ズレた演奏」をしなくて済むように日頃からメトロノームを使ってしっかりとしたリズムキープ感覚を養っておくと、より「いい音楽」を奏でられるのではないでしょうか。
某サッカー漫画では“ボールと仲良く練習”なんて言いますが、ギターにおいては“メトロノームと仲良く練習”することを目標に、リズム感を養っていきたいですね!僕も音大時代、そして今も毎日メトロノームと仲良し小好しです!
それでは早速いってみましょう!
「リズム」の理解が深まる
まず第一にメトロノームを使うこと、メトロノームに合わせてギターを弾くことで「リズム」に対する理解が深まると思います。
僕らが普段触れる音楽のほとんどは4拍子ですが、これはメトロノームが4回鳴るごとに切のいい周期が繰り返されるということです。それに伴ってよく曲の冒頭でドラマーがスティックを4回鳴らしたり、「ワン、ツー、スリー、フォー」と声をかけるんですね。
「この曲は4拍子ですよ!」と教えてくれているとともに、その鳴らすスピード/ 声かけのスピードでテンポを示してくれているんです。
メロディやコード進行の周期がメトロノーム5回の方がしっくりくる場合は5拍子の可能性もありますし、6回なら6拍子、と曲が何拍子なのかを考えるきっかけになると思います。
また、メトロノームが鳴るごとに何音弾くか、ということを考えることで、自分が今何分音符を弾いているのか、ダウンピッキングなのかアップピッキングなのか、イメージ通りの弾き方ができているか等、音楽的にもテクニック的にもチェックするきっかけになると思います。
ドラマーがいなくても安定した演奏ができるようになる
練習中からメトロノームを使うもう一つのメリットは「リズム感」がつくことです。
普段の練習からメトロノームに合わせてピッキング練習やストローク練習をすることで、自然とスムーズで均等な振り幅の演奏が見についてきます。
バンド全員で音出すときは大抵ドラマーがテンポやリズムの合図をくれますが、例えばシンガーとギターの二人でデュオ形式の演奏をする時にはそうは行きません。
こういったスタイルで演奏する時にはギタリスト自身が心の中でメトロノームを鳴らしながら演奏しなければなりません。
普段のメトロノームをつかっての練習、リズムキープ力が試されます。
曲の冒頭がギターリフやアルペジオだけで始まる曲の時なんかもリズム感があると、断然楽にカッコいい演奏ができますね。
レコーディングが断然ラク!
メトロノームに合わせて弾けるようになるメリット3つ目は「レコーディングでつまずかなくなる」ことです。
現代の音楽、特にポップスやロックなどは1曲を通してテンポが伸び縮みすることはほとんどなく、始まりから終わりまで均一です。さらに、僕らが買うCD等のどの音源をきいても「ズレてる」箇所はほぼないといっていいでしょう。
これからギターが上達してバンドを組んで、いざ自分たちの曲をレコーディングするとなった時に、曲のテンポに対してちぐはぐした演奏をしてしまっては、いつまでたってもレコーディングが終わりません。
人生初のレコーディングなんて緊張もあるでしょうから尚更です。時間とお金ばかりかかって、他のメンバーに怒られますよ(笑)。かつての筆者もそうでしたが…。
芸術的観点から“狙って”ズラすならいいですが、誰も好んで“間違ってズレた”音楽を聴きたくありませんよね?
しっかり日頃からメトロノームを使ってリズムトレーニングしておきましょう!
まとめ
「ギターはリズム!」なんてよく耳にしますが、筆者も本当にそう思います。
リズム感を鍛えると演奏に抑揚が出てきて、さらにそこにピッキングのアクセントも織り交ぜて弾けるようになれば、ギタリストとして周りから引っ張りダコ間違いなし!
メトロノームと仲良く練習、頑張っていきましょう!
以上の内容をまとめると…
普段の練習からメトロノームを使うメリット3つ
1. 「リズム」の理解が深まる
2. ドラマーがいなくても安定した演奏ができるようになる
3. レコーディングが断然ラク!
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!