ギターを始めてある程度のテクニックは身につき、曲のコピーなどにも慣れてきたし、
そろそろアドリブでギターを弾きたくなってきた
そんなあなた。
早速楽器屋さんで音楽理論の本を買うも、難しそうな用語がたくさん出てきて気付けば本棚の肥やしに…
と言うのは割とギタリストあるあるだと思います。
今回はギタリストとして音楽理論を学ぶ上で抑えておくべきポイントを解説します。
ドレミの固定概念を崩せ!
もしこの記事を見ている方に上で書いたような音楽理論の本を読んだことがあれば、スケールやキーなどの言葉は聞いたことがあると思います。
しかし、ギタリストはそういったことを覚える前にまず覚えるべきことがあります。
それは
ダイアトニック・スケールとダイアトニック・コード
この二つに僕は今も救われていると言っても過言ではありません。今回の記事ではダイアトニック・スケールについて詳しく解説します。
スケールってそもそも何なの…?
まずダイアトニック・スケールの解説に入る前に一つ覚えておいてほしい知識があります。
皆さんドレミファソラシドは聞いたことがあると思います。
これ、実は“Cメジャー・スケール”という一つのスケールなんですね。
Cというのはドのことで、これはドで始まるメジャー・スケールだよという意味を持っています。
各音名リスト
さて、それでは肝心のダイアトニック・スケールの解説に入っていきます。
ダイアトニック・スケールのイロハ
そもそもダイアトニック・スケールという言葉自体の意味は5全音と2半音を含む音階を総称して言います。
正直なんのこっちゃですよね。
そこでギタリストの皆さんはこう覚えましょう。ダイアトニック・スケールとは…
メジャー・スケールの形そのもの
です。そしてここでは
ダイアトニック・スケール = χメジャー・スケール
とも認識してください。
そしてこのχには始まる音の英名を代入します。
ex.)
χにドを代入 = Cメジャー・スケール
χにファを代入 = Fメジャー・スケール
代入する音名はそのキーの基音。
トニック・ノートとも呼びますがこれは文字で理解するよりも弾いて理解すべし、です。
ダイアトニック・スケールの実用
それでは実際に曲に合わせてスケールを弾いてみましょう。
スピッツ / チェリー
この曲は6弦の8fから下の形で。
L’Arc~en~Ciel / Honey
この曲は6弦の1fから下の形で。
1曲目で使えるスケールはCメジャースケールなので、ピアノに置き換えると全ての音は白い鍵盤で出せる音です。
配列はドレミファソラシドです。
そして2曲目で使えるスケールはFメジャースケールですのでピアノに置き換えるとシの音だけ黒い鍵盤、残りは白い鍵盤で出せる音です。
配列はファソラ♭シドレミファです。
このχに代入するアルファベットだけを取って、その曲で使えるメジャー・スケールを示すものを調(キー)と言います。
なので1曲目のチェリーはCキー、2曲目のHoneyはFキーとなります。
文で書くと難しく聞こえますが、実際に弾いてみるとスケールの場所をずらすだけで簡単に曲に対応できることを体感していただけたかと思います。
まとめ
スケールやキーなどを理解することでより楽曲の理解を深めていきましょう。
それではまたお会いましょう。
ギター科講師の清水宥人でした!