ソラニンのギターは初心者でも弾ける!弾けるようになる3つのコツ

ソラニンのギター弾こう!tabと一緒に解説

星野講師
こんにちは!ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀です。ギター奏法解説コラムシリーズの第2弾、今回はASIAN KUNG-FU GENERATION(略称アジカン)の「ソラニン」を取り挙げてみたいと思います!
元々は浅野いにおによる青年漫画作品を宮崎あおい主演で実写映画化、その同名映画「ソラニン」の主題歌であったのがアジカンの「ソラニン」です。

映画のストーリーや登場人物、そして映画を見る側の人達の心情に寄り添うような楽曲ですね。作中の “日常に突然舞い込んでくる喜びや悲しみ”を表現するのにぴったりな曲のテンポ感、何度も繰り返されるリードギターフレーズ、ここに今回は焦点を当てて解説していきたいと思います!早速いってみましょう!

ソラニンギターレッスン動画とtab

動画の中に目次を入れていますので、スマホyoutubeアプリやパソコンで閲覧すると使いやすいと思います。動画の最後の方にはエクササイズもありますので練習にお役立てください!

こちらは弾いてみた動画です。1曲通して弾いています🎸

「ソラニン」リードギターの特徴

今回焦点を当てる「ソラニン」のリードギターフレーズについてですが、ベーシックな音がすべて1弦で弾かれているという事が一つ挙げられます。ギターって全く同じ音程を別の弦で弾くことができますよね?しかしよく聴くと音程自体は同じなのですが、音質で言う“音の太さ”が違うと思います。1弦→6弦の順に音質が“太く”なっていくんです。

「ソラニン」の曲中のリードギターを“さりげなく”、“繊細”に鳴らすためにも1弦を多用するのがベストなポジションだったのではないかと思います。勿論、2弦開放のBの音を要所要所で鳴らすためというのもあったと思いますが。さらに、曲が進行するにつれて厚みを出したいところでは低音弦を使ったオクターブフレーズが聴けるのも非常にシンプルかつかっこいいアレンジですね。

リズムは、全音符と4分音符の組み合わせのみという非常にシンプルな構成です。少し集中練習すれば誰でも弾けるようになるフレーズだと思いますので是非挑戦してみましょう!

「ソラニン」リードギターを練習するコツ〜ベーシックフレーズ〜


まずはベーシックフレーズです。解説動画では第1ブロック、第2ブロック、第3ブロックに分けて解説しております。
第1ブロックは1音につき4カウント分伸ばす、全音符による3音フレーズです。1弦9fを人差し指、同弦11fを中指、そして1弦7fを人差し指で弾いていきます。

第2ブロックは1音につき1カウントで弾いていく、4分音符による4音フレーズです。音と音の間が短くなっているので弾く忙しさが4倍になっているので注意してくださいね。弾く音は全部1弦上で、9fを人差し指、11fも人差し指、14fを薬指、11fを人差し指となります。

第3ブロックも1音につき1カウントで弾いていく、4分音符による4音フレーズです。全音1弦上で、7fを中指、6fを人差し指、2fを人差し指、6fを人差し指となります。
動画でも触れておりますが、左手の運指については、基本的にルールは無いと捉えておいてください。世界中の名プレーヤーの中には珍しい運指でフレーズを弾きこなす人もいますしそれが個性になっている場合もありますので!ただし、ご自身で決めた運指を反復練習して無理な動きがないか等確認した上で採用するか判断するようにするといいと思います。

「ソラニン」リードギターを練習するコツ〜2弦開放を入れて完成!〜


「ソラニン」リードギターフレーズを完成させる最後の部分です。
実はよーく聴いているとある特定のブロックの2か所、2弦の開放弦を1弦のフレーズと同時に鳴らしているのが聴こえると思います。これを鳴らすとさらに“リアル感”が増し、「弾けている!」という感覚が2倍にも3倍にも感じ取れると思います。是非取り組んでみて下さい。

鳴らす所は第1ブロックの第1音、1弦9fと第3音の1弦7fの音です。できるだけ素早くピッキングを意識し、1弦の音と2弦の開放が同時に鳴るような感覚で弾けるとよりカッコよく決まると思います!

「ソラニン」リードギターを練習するコツ〜オクターブフレーズ〜


最後に解説するのがオクターブフレーズです。曲中で言う最初のAメロの直後の、歌詞がなくなる部分でリードギターが弾いているフレーズですね!まずはTAB譜でしっかりとポジションを確認しましょう。

オクターブフレーズで大切なのがミュートです。隣り合ってない弦を同時に鳴らすわけですから鳴らしたくない弦は必然的にミュートしなくてはなりません。人差し指をそっと“閉じる”ようにして、指の腹側の部分でミュートしたい弦を触っておくのが一番オススメです。この感覚さえつかんでしまえばあとは弾きまくるのみです!最初できなくてもご心配なく!まずは3日間取り組んでみて下さい。着実に上達していきますから!

まとめ

以上、アジカンの「ソラニン」のリードギターフレーズについて解説してみましたがいかがでしたでしょうか?リズム的にはさほど難しくないと思いますが、2弦の開放弦を鳴らす位置やオクターブフレーズのミュート等、毎回“完璧”にできたらなおよしですね!
さて、練習時の注意点をまとめると…

1. まずはベーシックフレーズの音と確認!全音1弦!
2. 2弦開放を弾く箇所の確認。素早いピッキングでできるだけ1弦と2弦が同時に鳴るような感覚で!
3. オクターブ奏法はミュートが命!

この曲は歌詞がまた絶妙で「もう さよならなんだ」、「なんだ なんだ なんだ」といった現在のさよならではなく振り返りながら何もできなかった後悔、そして人生を生きていくうえで悲しい経験を積み重ねていくとどこか少しずつ少しずつ“諦めていく”ような「きっと悪い種が芽を出して」の部分等についつい頷いてしまいます。名曲ですね。

ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!

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