Fがちゃんと弾けなくてもOK!省略コードの使い方 ~Fコード編~
今回からギター初心者でもコードが弾ける!省略コードシリーズをお送りしていきます!主にギター初心者の方が、ギターコードを弾けるようになって楽しんでもらうことが目的のシリーズなので、これからギターコードに挑戦したい方、Fが弾けなくて行き詰まっている方などに特におすすめです!それではやっていきましょう!
Fコードが難しいとされる3つの理由
ギターの上達においての第一関門と言っても良いFコード。ギターを始める人を挫折させるレベルのアイツ。僕も弾けるようになるまで苦労しました。そもそもなぜFコードがそんなに難しいのかというと、主に3つの理由が挙げられます。
・セーハで押さえる事が難しい
Fコードは別名バレーコードといいます。1つの指で複数の弦を押さえなければならないので、押さえるのに力がいる事もあり音が鳴りにくい。これが初心者キラーな理由NO1ですね。
・コードフォームの移行が難しい
例えばFコード→次コードのフォーム変更のとき、同じく前のコード→Fコードに移行するときなど、フォームが次から次へと変更されるのでここもまた初心者キラーですね。
でも諦めないで!
本来のFフォームをより弾きやすいものに変えて音の数を減らしたり、コードの雰囲気を崩さない程度に音を変えて弾きやすくしたものです。早速見ていきましょう。
Fコードの省略コードの弾き方
今回は2つのやり方をお伝えしますので、弾きやすい方を選んでみてください!
省略コード1
指は上(4弦・太い方の弦)から人差し指、薬指、中指で押さえます。通常の1弦を全部セーハするバレーコードのFと大きく違う点は、5フレットから押さえていること。そして鳴らす音は3つですので、とても弾きやすくなっています。綺麗な響きが鳴ると思いますので、試してみてください!
このフォームはDフォームと呼ばれ、通常はDコードを押さえる際に使うものなので、同時に2つのコードを覚えるという点でも便利ですね!
省略コード2 難易度低めVER
今度は4弦の開放弦を加えた、少し大人っぽい雰囲気なFコードです! 鳴る音は全部で4つですね。ゆっくりでいいので1つ1つの音を押さえて鳴らしてみましょう。
実際に使う指が2本だけなので、次のコードへの移行もしやすい事がこのフォームの強みです!
省略コードで弾くメリット
とにかく簡単!
最大のメリットはとにかく難易度が下がってかんたんに弾けるようになること!コードが綺麗な音で鳴っているということを体感してみてください!
耳が鍛えられる!
綺麗な音が鳴らせるようになることで、バレーコードのFのどこが弾けていて、どこが弾けていないか、ということも自分で判断できるようになります!
省略コードを弾く時の注意点
今回取り上げている省略コードは、コードの音がちゃんと鳴っている!と体験してもらうためにおすすめしているものなので、あくまでも練習用として使う事が第一です!その上でアドバイスすると、
ミュートに気をつけよう
コードを弾きやすくする為に最小限の指で押さえているので、音が1つでも鳴らない、鳴らす必要のない開放弦を鳴らしてしまうと、とても違和感のあるコードになってしまいます…いらない音を鳴らさないように、✖︎になっているところは左手、右手でミュートするようにしましょう!
ジャカジャカ演奏にはあまり向いていない
実際に弾いてみて気づいた方も多いと思いますが、ジャカジャカジャカジャカと弾くストローク系の演奏にはあまり向いていません。
例えばファンクとかR&B的な演奏の方が雰囲気が出ますので、右手ピッキングは細かいリズムの弾く方がおすすめです!
また省略コード2ではコードの表情が少し変わっていますので、曲によってはコードの雰囲気が強く出すぎてしまう事も…その場合は上手い具合に雰囲気が曲と混ざらない事もありますので、あらゆるジャンル曲に向いているコードではありません。
あくまでも練習用、コードの雰囲気を手軽に感じられる方法として扱ってください!
まとめ
いかがでしたでしょうか?省略コードを使えば、難しいとされるFコードでも弾くことができるようになります!ギターは触り続けてえいくことで上達する面もありますので、バレーコードのFが弾けない場合は今回のように省略コードを使って練習するのは大いにアリ!大いに有効です!
何より大切なのは、「音を楽しむ、音楽だという事」「ギターを楽しむ事」です!上手くなりたいという気持ちも大切ですが、なにより楽しくギターに触れてもらえたら嬉しく思います!それではまた次回の記事でお会いしましょう!ABCギター教室の山本幸司がお送りいたしまし た!