星野ギター講座 スケール編⑥~ミクソリディアン~

星野ギター講座 理論やるなら今でしょ!第6回スケール編 ~ミクソリディアンスケール~

星野講師
こんにちは!ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀です。
「音階/スケール」理論講座ですが第6回目の今回は「ミクソリディアンスケール」についてお話しをしようと思います。

★第1回目の記事はコチラから
★第2回目の記事はコチラから
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★第4回目の記事はコチラから
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まずこのスケールの“雰囲気”ですがどこか“懐かしさ”“幻想的”な響きのスケールだと筆者は思います!
事実、第3回スケール編で解説した「ドリアンスケール」と並んでアイリッシュ音楽、ケルト音楽において多用されます。

「ドリアンスケール」は3度がマイナーだったのでマイナーな(暗い)雰囲気に使われ、これから解説する「ミクソリディアンスケール」は3度がメジャーなので比較的メジャーな(明るい)曲調に使われます!

「ミクソリディアンスケール」というものの基本的な音構成や代表的な曲など、いつも通りできるだけ簡潔に、且つ難しすぎず、ご紹介していきたいと思います。

それでは早速行ってみましょう!

 

ミクソリディアンスケールの具体例

「ミクソリディアンスケール」というものは第2回目の記事で解説した「イオニアンスケール(メジャースケール)」を5音目のGから順に1オクターブ上のGまで積み上げたスケールになります。

ルート音をGとしてGから弾き始めたとすると…
例:GABCDEF
上記7音から構成される7音スケール。

音の違いを直接比べられるように、上記の7音の間隔を保った上で「ミクソリディアンケール」をルート音をCとしてCから弾き始めたとすると…
例:CDEFGABb
になります。

基本形のイオニアンスケール(=メジャースケール)に酷似しており、唯一7度(7音目)がbになるのが違いです!

 

ミクソリディアンスケールの構成

上述の具体例GABCDEFの各音の間の配列間隔を見ると以下のようになります!

全音、全音、半音、全音、全音、半音

この順番で構成される音階はすべてミクソリディアンスケールと呼びます!

なのでCからこの配列間隔で弾いたとすると….
CDEFGABbになり、これを「Cミクソリディアンスケール」と呼びます。

 

ミクソリディアンスケールと相性の良いコード

ミクソリディアンスケールの場合は「7(セブンス)」上で弾くのがセオリー的にはベスト!

ルーパーでG17を永遠鳴らしてそのうえでGABCDEFを行ったり来たりする練習や、アドリブ練習などしてみてください!
特にFの音を含めて弾いた時の感覚に集中してみてください。この響きが「ミクソリディアンスケール」の特徴です!

※ジャズ理論等あまり難しい内容にしたくないので「コードの機能で判断する」ということには触れておりません。

 

ミクソリディアンスケールが使われている曲

「ミクソリディアンスケール」といえば、「Norwegian Woods/The Beatles」でしょう!

あの不思議な、陽気とは違う(確かに明るいですが)“幻想的”な雰囲気がまさにミクソリディアンスケールです。ああいうメロディを聴くと日本人はどこか“懐かしさ”みたいなものを感じる気がするのですが筆者の気のせいでしょうか?(笑)

古代日本に根差した人類はアイリッシュやケルトの文化の影響をDNAのレベルで受けているのか⁉
主題の音楽とは全く違う方向の話になりそうで危ないですねぇ!(笑)

 

まとめ

星野講師
「星野ギター講座 理論やるなら今でしょ!第6回スケール編~ミクソリディアンスケール~」いかがでしたでしょうか?

スケール編の記事で毎回そのスケールの“音の響きの雰囲気”を少しでもお伝えできればと書いておりますが、一人でも多くの読者のヒントとなり、伝わっていることを願うばかりです!

だんだんとそれぞれのスケールを聴き分けること、理解/判別ができるようになってくると玄人的には“色に見える”と形容する人もいますが、作曲やギターソロ、アドリブ等で使いこなせたら最高ですね!

またデート中にレストランのBGMを「この曲はね、○○スケールを使ってるんだよ」とかっこいいところを見せるチャンスが来るかも⁉
その後何があっても自己責任でお願いしますね!(笑)

以上の内容をまとめると…

1. ミクソリディアンスケールの具体例
GABCDEF
CDEFGABb(ルート音をCとしてCミクソリディアンスケールを弾いた場合)
 
2. ミクソリディアンスケールの構成
全音、全音、半音、全音、全音、半音
 
3. ミクソリディアンスケールと相性の良いコード
「7(セブンス)」
 
4. ミクソリディアンスケールが使われている曲
・Norwegian Woods/the Beatles
・他アイリッシュ/ケルト音楽多数

ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!

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