星野ギター講座 理論やるなら今でしょ!第1回スケール編 ~スケール/音階とは?~
今回の記事のお題は「音階/スケール」についてお話しをしようと思います。
これから数回に分けて「スケール/音階」についてブログを書いていこうと思いますが今回がその第1回目になります!
日常に「音」は溢れておりますが、その周波数の値に「音程」という“名前”をつけ、時に同時に/違うタイミングで繋げ、「音楽」というものを人間は創り上げましたがそれを分析/組み立てやすくしたのが「音楽理論」なんじゃないかと筆者は思います!
「音階/スケール」、これを知ると作曲やアドリブ(アドリブも瞬間的な作曲です!)、耳コピや音楽分析の引き出しが増える、と捉えていただくくといいと思います。
あまり深く考えず、何度も読み返して少しずつ“点と点を繋いで”いけばいいのではないでしょうか!
肩の力は抜いて、気は抜かないで!
それでは早速行ってみましょう!
そもそも「音階/スケール」とは?
一般には1オクターブ内で音を分けた“音の階段”と言っていいと思います。
物凄く一般的なのが「ドレミファソラシ(ド)」。
正式名称:メジャースケール/イオニアンスケール
※最後のドに括弧がついているのは始点のオクターブ上の同音なので数えないことが多い。
上記の7音スケール(最後のドは除く)もあれば、雅楽などで使われる5音スケール、ジャズで使われる「スパニッシュ8ノート」と呼ばれる8音スケール、「クロマチックスケール」の12音スケールもあります。
「音階/スケール」の構成
「音階/スケール」を構成する音同士の距離構成は「半音」と「全音」の組み合わせでできています。
ギターで言えば
半音=1フレット隣
全音(半音2個分)=2フレット隣
例えば…
純粋な「ドレミファソラシ」の7音スケールは
ドとレの間は全音
レとミの間は全音
ミとファの間は半音
ファとソの間は全音
ソとラの間は全音
ラとシの間は全音
シの半音隣は1オクターブ上のドになります。
※半音と全音を組み合わせた1音半またはそれ以上の距離構成も存在します。
上記の全音/全音/半音/全音/全音/全音の順番/配列を守ると聴き慣れたあの「ドレミファソラシ(ド)」になるわけです!
これらの半音/全音の組み合わせを変えたものにそれぞれ「ドリアンスケール」「ミクソリディアンスケール」等名前がついており、音の配列間隔(半音/全音)が変わるのでそれぞれ響き(聴こえ方)も変わるのです!
なぜ「音階/スケール」が役に立つのか
1. どのキーでも狙ったスケールが弾ける
音の配列間隔がわかって入ればどの音から始めて(どのキーで)も弾けるということですから、狙ったタイミングで狙ったスケールを弾けるということになります!
アドリブ力向上!
2. 耳コピが楽になる
流行音楽のほとんどが今のところメジャースケールで作曲されていると筆者は思いますが、要するに今回例として挙げたメジャースケールが分かっていれば耳コピするときに12個の音のうち7つの音から探せばいいわけです!
臨時的な音はよく耳を使わなければいけませんが逆に“臨時的”ということはおそらく12音中メジャースケール内の7音を除いた5音のどれかの可能性が高いのでやっぱり一石二鳥⁉
3. 作曲に役立つ
キーを決めてメロディラインを探す場合スケールを知っていればどの音から選べばいいか見当がつきます。
曲のセクションで「ここはドリアンスケールの音を入れよう!」とかもアリなわけです!
まとめ
読者の皆さんもギター始めた当初を思い出してみて下さい、右も左もわからないって感じだったのではないでしょうか?少しずつ練習を重ね、度々同じ奏法やコードに出くわし、いつしかそれらを操れるようになったわけです。
筆者の個人的な意見ですが、理論も同じで最初は「なんとなく聞いたことあるなぁ」でいいんです!音楽を続けていくと必ず何度も同じ事柄に出くわすのでそういった流れで何となく身について、記憶にのこって、最終的に操れればいいんじゃないかと思います!
肩の力は抜いて、気は抜かないで!!
以上の内容をまとめると…
1. そもそも「音階/スケール」とは?
1オクターブ内で音を分けた“音の階段”。7音や5音、8音、12音スケール等が存在する。
2. 「音階/スケール」の構成
音同士の配列間隔は「半音」か「全音」とそれの組み合わせ。
3. なぜ「音階/スケール」が役に立つのか
①どのキーでも狙ったスケールが弾ける
②耳コピが楽になる
③作曲に役立つ
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!