トレモロアームの使い方 ~前編~

トレモロアームの使い方 ~前編~

星野講師
こんにちは!ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀です。
今回はエレキギターの「トレモロアームの使い方」について少しお話をしようと思います!

まず、ギターは大きく分けてブリッジがトレモロタイプかノントレモロタイプに分けることができます。
それらの違いについてはこちらの記事をご参照下さい→間違わないギター選び!2 ~トレモロブリッジ V.S.ノントレモロブリッジ編~

人によってトレモロアームが搭載されてるギターの好みは分かれますが、「表現力の選択肢」という点においてはトレモロがあるに越したことはありません。
※ノントレモロタイプのギターが表現力に欠けると言いたいわけではありません、現にレスポールやテレキャスなどで多くの語り継がれる名演が残されているじゃありませんか!
単純に選択肢として、という点においてです。

トレモロの種類によって音程変化の幅は異なるので今回の記事では一般的な使い方のアイデアをいくつかご紹介したいと思います。
それでは早速いってみましょう!

 

“揺らす”アーミング

まずは「音を上下に“揺らす”」使用法。
最も一般的な使用法ですね。1音でもコードでも、ピッキングした後にアームを上下に動かして音を“揺らす”方法です。

細く動かせば左手で行うヴィブラートのような表現になり、アームを大幅に動かせば音程変異が激しくなり“揺れ”を表現できます。アームアップ/アームダウンだけを繰り返す方法も勿論OKです。ライブでやったら臨場感がありそうですね!

ヴィブラートとの違いはヴィブラートは弦を引っ張るしかないので音程を「上げて戻す」の動作のみになる事と、コードを揺らしたい場合物凄い筋力が必要という事でしょうか。

 

“音程を狙った”アーミング

次の使用例は「音程を狙ったアーミング」
ギターに載っているトレモロによって大幅に音程を操れるものや半音程度のもの等色々ありますが、要するに次の音が1、2フレット先程度(半/全音上でも下でも)の音程であれば、その音を“狙って”アーミングする方法です。

注意点としては狙った音程を通り過ぎてしまったり、音程変化が足りずに狙った音に届かないと言った事がないようにしっかり耳を使うのが大切です!
この奏法、あのジェフ・ベックの得意技の一つですが1音1音がエモーションたっぷりで、本来“耳で聴く音楽”が“目で聴く音楽”のようです!

 

“Dive Bomb”アーミング

最後にご紹介するのが「“Dive Bomb”アーミング」
こちらはDive Bomb=爆弾投下のような落下音を表現するように、思いっきりアームダウンして急激に音程を下げる使用法です。
奏法名が少し過激ですいません(笑)、どうにもロックミュージックは過激なものをコミカルに揶揄する事が多くて…。

やり方はピッキングしてただアームダウンするだけ。ピッキングハーモニクスと組み合わせると”ロック魂“溢れるギターサウンドになります!ライブで瞬間的にこう言ったテクニックを交ぜられれば、バレンタインチョコに困る事はないでしょう!(笑)

因みにアームダウンした状態でピッキング してアームを手から離せばその逆の効果が得られます。是非お試しを!

 

まとめ

星野講師
以上、3種類の「トレモロアームの使い方」に焦点を当てた今回の記事いかがでしたでしょうか?今まで謎だったあの棒状の使い方、イメージ湧きましたでしょうか?
次回は後編としてトレモロアームのもっと奇抜な使い方について解説予定です、是非お楽しみに!

さて、以上の内容をまとめると…

1. “揺らす”アーミング
細かいアーミングから大幅なアーミングまで自由自在。単音メロディを弾く時でもコードでも。“臨場感”を演出!
 
2. “音程を狙った”アーミング
1、2フレットくらい先の音程を狙う時に使うと効果的。名手、ジェフ・ベックの映像を1000回見るべし!しっかり耳を使うこと!
 
3. “Dive Bomb”アーミング
中途半端はだめ!思いっきりアームダウンする事!ピッキングハーモニクスと組み合わせると効果抜群!

 
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!

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