ギター無しでできるお手軽練習法! ~ピッキング編~
今回は「ギターを持っていない時にできる練習」、特にピッキングする手(右利きの人は右手、左利きの人は左手)に焦点を当てたお話をしたいと思います。
東京を出発して京都(もしくは大阪)までを徒歩で移動していた江戸時代。時代は変わり現代では電車・車など公共交通機関も発展、整備され当時13~15時間かかっていた移動時間がわずか2~3時間にまで短縮されました。
切符を買って電車に乗ればあとは座っているだけでいいわけですが、これを読んでいるそこのあなた!まさか「ツマミと飲み物でも買って仮眠を取ろう」なんて思っていませんよね…?
電車に乗って“ただ待つだけの時間”なんて、ギタリストにとってこんなに有意義で幸せな時間無いじゃありませんか!そんな隙間時間でできる、「ギターを持っていない時にできる練習」。早速ご紹介していきたいと思います!
それでは早速行ってみましょう!
ピックの持ち方の練習・矯正
まずは最もシンプルな練習、「ピックの持ち方の練習・矯正」です。
そもそもギターを始めた日から多くの方がピックを使い始めると思うのですが、小さな三角形のプラスチックの破片を親指と人差し指でつまんで…。非常に非日常の動きに慣れる必要があるのです!
ギターを始めたその日から常にポケットにピックを持ち歩き始めた筆者もその例外ではなく、ギターを始めた高校時代、「エレキギターやるならまずはピックに慣れないとね!」と兄に言われた覚えがあります。
ギターを始めて間もない方やフォーム矯正に取り組んでいる方は、ピックを持つフォームの確認や感触・感覚、それらを安定させるためにも“ピックを持つ”練習を日常に取りいれるのは結構オススメです!
”素振り”練習
次にご提案したいのは「“素振り”練習」です。
ピックは持っている方がベターですが、なくてもOKです!
ご自身の理想とされているピッキング動作の確認を“素振り”で行う練習です。
前腕の回転なのか、親指または人差し指を主導にした指の屈伸なのか、野球やテニスなど大きい道具を使うわけではないので、ピッキングの動作の練習なら隙間時間でいくらでもできますよね!
場所が許すのであればは少し動作の幅の広いストローク練習もやってみて下さい!
※くれぐれも周囲の迷惑にならないよう、また誤解を生むような場面は避けて下さいね!TPOの分別、空気を読むのも一流ギタリストの実力!僕らは“空間を操るアーティスト”なのですから!
デニムの縫い目でピッキング練習
最後にご紹介するのが「デニムの縫い目でピッキング練習」です。
電車に乗っていて一番端の席に座っている時や自家用車(勿論自分が運転していない時!)に乗っている時など、デニムの縫い目を弦だと思ってピッキング動作を練習するといった練習法です。
ポイントとしては弾きたいフレーズを思い浮かべながら、もしくは単純に8分音符なのか3連符なのかを頭で歌いながらピッキング動作を意識すると、より“疑似的にギターを弾いている”感覚で練習できると思います!
※こちらの練習時も、周りへの配慮を忘れずに!
まとめ
今回はピッキングする方の手について焦点を当てましたが、その物理的な動作の理解や習得には多くの場合どうしても時間がかかるものです。
筆者も最初に力んだピッキング(必ずしも悪いわけではありませんが)を身に付けてしまったせいで、速いフレーズを弾くときに必ず腕が”固まる”癖が身に付いてしまった過去があります。
壁にぶち当たっては情報収集し、改善を繰り返す、というのを身をもって実践してきましたが(笑)、おかげでこうして皆さんに練習法や改善のアイデアを少しでも多くお伝えできていることを願います!(笑)
以上の内容をまとめると…
1. ピックの持ち方の練習・矯正
ピックの持ち方の矯正やそれを安定させる練習!単純すぎますが以外に効果大!
2. “素振り”練習
ピックは持ってもなくてもOK!前腕の回転動作や指の屈伸動作をじっくり確認!
3. デニムの縫い目でピッキング練習
“疑似的にギターを弾いている”感覚で練習!ポイントはどんなリズム・フレーズを弾いているかを頭の中で歌いながらやると◎!
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!