リハーサル ~ゲネプロ編~
今回は前回の「リハーサル ~プリプロ編~」に続いて、レコーディングではなく、ライブ等の“動き”が加わる作品でのリハーサル時の注意点や確認しておきたいポイントについてお話しようと思います!
以前の「プリプロ、ゲネプロとは?(記事はコチラから)」の記事において、それらの違いについてはお分かりいただけたと思います。
“プリプロ”はレコーディングのための準備リハーサル、“ゲネプロ”は音だけでなく曲順や動き・振付、照明、特殊効果なども含め本番を想定した準備リハーサル、といった感じです。
今回は後者の“ゲネプロ”について詳しく見ていこうと思います。
筆者はギター講師なので、バンドでのライブを想定した“ネプロ”について焦点を当てていきたいと思います!
それでは早速行ってみましょう!
曲順
まず大切なのはメンバー全員の曲順の把握が一致していること!
当たり前ですよね。曲によってイントロも違えばドラマーのカウントの方法だって違いますので、想定していた曲と違う曲のイントロで始まってしまったら大事故です。
大きい字で曲順をプリントした紙をゲネプロの時点で使うのがおすすめです!ちょっとした注意点やメモも残せばよりライブ当日の流れが鮮明になると思います。
これってちょっとした手間なので「大丈夫、大丈夫…」とほったらかしがちですが、リハーサル終わって本番前日夜「あれ、2番目の曲どっちだっけ…?」とならないためにもいっぱい印刷して壁中に貼り付けておいてください!
動き・振り付け・キメやユニゾンパート
続いて曲によってはメンバー全員の動きをそろえるような場面や演出、振付があるような曲の確認もしておきたいですね!
細かいリズミックなキメやユニゾンパートも要確認!中々全面鏡張りのお部屋があるご自宅に住んでらっしゃる方もそう多くはないと思います。
しっかりとかっこよくキメられるように、ゲネプロで確認しましょう!
曲間・MC・”秘密の合図”
次に確認しておきたいのは曲間やMCの入りどころ、そして“秘密の合図”。
ライブにおける演奏で、特に確認しておきたいのは曲の終わり方です。
例えばフェードアウト等、レコーディングした音源通りにライブでは再現できない場合や、次の曲のイントロに馴染むように工夫する必要が出てきます。「ここで一発懐かしい曲を!」と狙った演出のためにも、曲のつなげ方や曲間をよーく確認しておきたいですね!せっかく練ったのに揃わないのじゃあもったいないことになってしまいますからね。
MCや小休憩の入れどころも要確認です。
楽器陣にとっては「ここのMCであのギターに持ち替えよう」等、セッティングのタイミングにできますので。
そして曲間やMC、もしくは曲中においても、「○○が手を上げたら」や「○○がなんて言ったら」というような“秘密の合図”を作っておくのも手です。
より自由度の高い、”ライブ感”のあるライブができそうですね!
まとめ
演奏だけでなく、演出も含めた本番さながらの確認リハーサルなので、より緊張感があるリハーサルになると思います。
「確認しておくことを、しっかり確認しておく」と言うのが大きなキーワードになると思います!ゲネプロで良いイメージが掴めれば、良いライブができるでしょう!
以上の内容をまとめると…
1. 曲順 全員必ず一致して把握しておくこと!
2. 動き・振り付け・キメやユニゾンパート 動きが揃っているか、キメやユニゾンのリズム・音程が合っているか要確認!
3. 曲間・MC・“秘密の合図” 曲の終わり方や次の曲への繋げ方要確認!“秘密の合図”の流れも知っておくこと!
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!