エフェクター講習会 第2弾 ~空間系~
今回の記事のお題は「エフェクター講習会 ~空間系~」。
ギターを始めてギター本体やアンプについて調べ始め、さらに熱中するとほとんどの人が行きつくのがエフェクター。
掘り下げていくとエフェクターにも色々な効果があることを知り、やがて「空間系エフェクター」という言葉に行きつくと思います!
その「空間系エフェクター」こそが今回のテーマなのですが、いきなり「空間系」と言われてもピンと来ないかもしれません。ギターにおける「空間系エフェクト」とは要するにカラオケでいう「リバーブ」、「エコー」のことで歌った(弾いた音の)直後の残響音のことなのです!
ギターではこの弾いた音の直後の「残響音」をいじることでより幅の広い表現が可能です!
先ずはその「空間系」エフェクターの代表的な種類と名称を中心に初中級的な内容をまとめたいと思います。
それでは早速行ってみましょう!
リバーブ
まずは「リバーブ」エフェクト。
まさにカラオケの設定と同じ効果で、弾いた直後の音に「残響音」を加えるエフェクトのことです!
タイル張りのお風呂で「あー」と声を出すとその音がピタッと鳴りやまずにちょっとした減衰音とともに音が消えていく、あの現象の事です。
ギター音にこの「リバーブ」をかけることで音そのものに立体感や臨場感を持たせることができます!
他の楽器の音と“馴染ませる”というのもこのエフェクトを使う一つの理由かなと筆者は思います。
初中級的な内容を超えていくと、「プレートリバーブ」、「スプリングリバーブ」、「ホールリバーブ」と残響音の中にも特徴別に細分化されていきます。
ここでは一応「そんなのもあるんだぁ」程度にとどめておいていただければOKです!
ディレイ
もう一つは「ディレイ」エフェクト。
ディレイという言葉の意味と同様「遅れる」効果をもたらすエフェクトです。
弾いた音を設定次第の間隔で遅らせて、反復再生する、というようなエフェクトです!
自然界の現象で説明するならば「山びこ」ですね。「あー」と叫ぶと数秒後に小さめの音で同じ「あー」という音が聴こえ、何度か反復した後にやがて聴こえなくなるという現象。
ギターの世界ではこの反復する効果を、どのタイミングで、どのくらいの音量で、何回反復させるか、ということを意図的に操ることができるのです!
山びこのようなフレーズは勿論の事、マッハGO!GO! のジャンプ音のような音も再現できるわけです!(笑)
曲のテンポとガッチリ合わせて同じフレーズを複数のギタリストが弾いているように、音に幅を持たせる時に使うのもよくある使用法です!
この「ディレイ」と「リバーブ」とを組み合わせてよりスペーシー(宇宙的)な音を作ることも非常に多いです!
まとめ
ギター演奏において「空間を埋める」、また「音に余韻を与える」ための空間系エフェクトについて大きく二つのエフェクト「リバーブ」と「ディレイ」について先ずは基礎知識的な内容をまとめてみました。
バンドアンサンブルに溶けこますように薄くかけるもよし、深くかけてより“エフェクト”らしい使い方等研究を重ね、ケースバイケースで自身のギタートーンに広がりを持たせられたら最高だと思います!
以上の内容をまとめると…
1. リバーブ タイル張りの風呂場で声の響きが減衰していくようなエフェクト!
2. ディレイ まさに“山びこ”エフェクト!
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!