間違わないギター選び!8 ~飛行機に乗せる時のギターバッグ編~
今回のお題は「間違わないギター選び!8 ~飛行機に乗せる時のギターバッグ編~」ということで、ギターを飛行機に乗せる際、どんなギターバッグ/ケース、何に注意して選べばいいかついて少し解説しようと思います!
例えば海外出張や旅行、移住や短期/長期に関わらず留学等、ギターに熱中している方が飛行機にギターを乗せて運ばなければならないタイミングが来ないとも限りません!日本国内の普段の生活なら車や電車、陸路でたどり着ける場所ならなんともないことですが空の便はわけが違います。
筆者もNYU(ニューヨーク大学)のサマージャズプログラムへの短期留学や、オーストラリアへの国外移住(失敗に終わる(笑))等でギターを飛行機に乗せて運ばなければならないタイミングが何度かありました。
※犯罪行為を犯したわけではありません。
それらの経験を元に、できる限り安心してギターを海外に運ぶためのギターバッグ/ケース選びについてまとめてみたいと思います!
それでは早速行ってみましょう!
ハードケース等丈夫なケースは必要不可欠!
飛行機に愛用のギターを預けるということは、ギタリストにとっては不安要素でいっぱいだと思います…。
たまに動画等がアップされて問題になっている空港職員の荷物の扱い方や機内の揺れ等による荷物同士の衝突等、予期せぬ且つ見えぬトラブルが潜んでいるのが飛行機輸送。
いざそういった不運にご自身のギターが直面してもダメージを最小限に抑えるためにとにかく頑丈なケースを検討しましょう!
激重ですが、最も頑丈なのがフライトケースでしょう!重すぎて到着後の持ち運びが不安ですが…(笑)
重さと丈夫さのバランスがいいのがハードケースだと思います。
オーストラリアで出会ったベーシストの友人は海外に行く際、「ソフトケースに緩衝材を詰めまくって飛行機に乗せている」と言っていました!今まで大きなトラブルはなかったそうです!
飛行機に乗せたからと言って「必ず壊れる」というわけではないですが、とにかく丈夫なケースをご検討下さい!これに尽きます!
ギターに合ったケースを!
フライトケースなのかハードケースなのか、どのタイプのケースで持ち込むか決まったら次の重要確認事項は「ギターに合っているか?」というポイントです。
しっかりギターの形がぴったり収まるケースがベストです!ストラト型のケースでもサイズ感が違ってギターが中で少し動いてしまってクラックが生じてしまった、なんて言うことも可能性としてはあり得ます。
テレキャス用のケースにストラトを、等無理な組み合わせは結局トラブルの元になる可能性大!
その点変形ギターはケースの選択肢があまりないというデメリットがありますね。事前にギターショップなどでケースをオーダーすることも検討の余地あり!
アメリカ行くならTSAロック!
最後は特殊な例ですが、アメリカに渡航する際は「TSAロック」がついているケースを検討下さい!
アメリカ合衆国に入国する際には荷物検査が厳しく、貨物を抜き打ちでチェックするそうなのですがこの「TSAロック」というもの以外のカギがかかっている荷物に関しては無理やり壊して検査するそうです。
TSAロックがついてないギターケースのカギがロックしてあると無理やり壊して、中をチェックし、ふたと簡単なラッチだけしめて終わり、ということです。何かの衝撃などでギターケースが開いてしまう、なんて事もあり得るということです。恐ろしいですよね…。
TSAロック搭載のギターケースならば検査後にまたロックを閉めてくれるそうなので、アメリカ渡航の際はTSAロック搭載ケースがベストだと思います!
まとめ
飛行機でギターを運ぶ際、確実に安心して運ぶ方法はギター用の席を買うことですが、時期やタイミングによって航空券が鬼高額になる場合があります(筆者もやったことあります)(笑)。
ほとんどの場合は貨物室に預けると思いますので最終的には腹をくくってちょっとした”賭け”に出なければいけないわけです!
愛用ギターへのダメージを限りなく0に近づけるために、今回の記事が参考になれば幸いです!ギターと共にBon voyage!
以上の内容をまとめると…
1. ハードケース等丈夫なケースは必要不可欠! とにかく丈夫なケースを!
2. ギターに合ったケースを! 動いたりしないようぴったりなケースを!
3. アメリカ行くならTSAロック! TSAロック無しはまさにDanger Zone!
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!