ボトルネック奏法 ~俺に惚れると、火傷するぜ~
今回は音から伝わる灼熱の熱さ、「ボトルネック奏法」についてお話をしようと思います!
ボトルネック奏法、別名スライドギターとも呼ばれますが、元はブルースギターの奏法の一つとして始まりました。
当時は酒瓶や薬瓶などをカットして使うことから始まったボトルネック奏法ですが、まずはその基本的奏法/操作法、そして特有のサウンド、さらには現在市場に出回っている多種多様な材質のボトルネックについてまとめてみようと思います!
この記事を読み終わった頃には、灼熱の燃える音でギュインギュインなボトルネック奏法にハマっていることでしょう!(笑)
それでは早速行ってみましょう!
ボトルネック奏法とは
そもそもボトルネック奏法とは?
上述の通り、元々ブルースギターの奏法の一つとして始まったこの奏法。
指にガラスや金属製の筒状のボトルネックをはめ(または持ち)、弦がフレットに触らない状態で弦に直接ボトルネックを触れさせてピッキングする奏法です!
要するに、打ってある(固定されている)フレットをいくらでも自由に動かせる状態を、ネックの表側で操作しているわけです。従ってフレットの境目がなくなるので、音程変化は非常にスムーズになります!
ボトルネック奏法特有のサウンド
次はボトルネック奏法特有のサウンドについて。
ボトルネックの材質(ガラス、スチール、セラミック…)にもよりますが総合的に、普通にフレットを押さえてピッキングするより、はるかに金属音が増していると思います。
この“キュイ〜ン”という音に“キンキン”した音が含まれた辺が「砂漠のど真ん中、乾っカラに喉が乾いた瀕死状態で“燃えてしまいそうな灼熱の音”」をイメージさせるボトルネック奏法の特徴だと思います。
またフレット間の微妙な音程や小さい/大きいヴィブラートも自由自在なのも大きな特徴です。
ボトルネックの材質
もう一つお話しておきたいのが一般に流通しているボトルネックの材質について。
酒瓶や薬瓶はもちろん、スチールやその他金属類(アルミやブラス)そしてセラミックも使えます。
要するに、ギターのスチール弦の振動と共鳴するような材質であることが鍵です!従って自宅で飲み終わったコーヒーやコーラの瓶も利用可能です(笑)。
逆に振動を吸収してしまうような布やプラスチックなどは難しいでしょう。
それら材質の違いによるサウンドの傾向など、筆者なりの経験談も踏まえてまた次回まとめてみようと思います!
まとめ
あの金属的な”キュイ〜ン“と言った、一聴しただけで喉がカラっからに乾くような音の正体はこうして作り出していた、というのが今回のポイントになります!
さあ、今すぐ飲み干したインスタントコーヒーの瓶でボトルネック奏法をマスターしましょう!
以上の内容をまとめると…
1. ボトルネック奏法とは
ガラスやスチール製の筒状のパーツを使ってネックの表側の弦に触れさせて弾く奏法。フレットの境目がなくなるので音程変化がスムーズ!
2. ボトルネック奏法のサウンド
通常の弾き方より確実に“キンキン”した金属音を含むサウンド。その辺りが“喉が乾く、燃える”ギターサウンド!
3. ボトルネックの材質
市場に流通しているボトルネックの材質は様々!ガラス、スチール、アルミ、ブラス、セラミック…弦振動を吸収してしまうような布やプラスチックはちょっと難しいかも!飲み干したインスタントコーヒーの瓶は有り!(笑)
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!