プリプロ、ゲネプロとは?
今回のお題は“プリプロ”、“ゲネプロ”の意味についてサクッとご説明したいと思います!
音楽雑誌に限らずファッション雑誌等でもアーティストのインタビュー記事で“プリプロ”や“ゲネプロ”もしくは“ゲネ”なんていう言葉、目にしたことありませんか?
「細かいギターアレンジはプリプロの段階である程度決めて…」や「曲間のコードとかはゲネで詰めて行って…」といったように、アーティストの間では日常的に、又専門用語的に使われますが、今回はそれらの意味についての豆知識的な記事となります!
それでは早速行ってみましょう!
“プリプロ”とは?
まずは“プリプロ”について。
こちらは元々はpre-productionという言葉の略語で、pre=事前の、production=創作、創作品ということで、創作物を作る上での「事前打ち合わせ」、「事前リハーサル」といった意味になります。
音楽で言えば本格的な曲のレコーディングに入る前に事前にメンバー全員でスタジオに入って、曲の展開やコード進行、キメの確認やエンディングの確認等、レコーディング当日の作業がスムーズに済むようにするのが目的のリハーサルです。
この時点でメンバー間の意見の出し合いによって曲の雰囲気が一気に変わったりするのも面白いところだったりします。
“ゲネプロ”とは?
次は“ゲネプロ”について。
こちらはgeneralprobe (ゲネラールプローベ) というドイツ語が語源です。意味は「通し稽古」です。
なので音楽で言うライブに限らず舞台稽古やオペラなど幅広い芸術ジャンルで使われます。
音楽で言えばライブ前の曲順や曲間、MCの入る箇所の確認や楽器隊のコードの確認など、本番の流れを全員が同じ認識を持つことに主眼を置いたリハーサルになります。厳密にいえばその他照明や音響効果等も含めた本番さながらのリハーサルです。
“プリプロ”や通常のリハーサルとの大きな違いは、基本的にノンストップで行われることです。“ショー全体の流れの確認リハーサル”と言った方がわかりやすいでしょうか。
“ゲネ”や“GP”と言ったりすることもあります。
まとめ
こうした言葉の意味を一つずつ知っていくことで、好きなアーティストのインタビュー記事をより一歩深く理解でき、読む際の想像や楽しみが増えていくこともあるんじゃないかと思います!
レコーディングを想定した“プリプロ”、ライブを想定した“ゲネプロ”、いつしか読者の中からそんな取材を受けるアーティストが誕生するかも!?
以上の内容をまとめると…
1. “プリプロ”とは?
レコーディング等の準備段階として、曲の細かいアレンジやキメなどの確認をするリハーサルのこと
2. “ゲネプロ”とは?
曲毎の確認というよりはライブを想定した、ショー全体の流れの確認リハーサルのこと
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!