自分に合ったピックアップの選び方~ギター改造王:ピックアップ編~

自分に合ったピックアップの選び方~ギター改造王:ピックアップ編~

星野講師
こんにちは!ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀です。

今回のテーマは「自分に合ったピックアップの選び方」について。

先日書いた「シングルコイル・ピックアップ」、「ハムバッカー・ピックアップ」の記事ではエレキギターの心臓部である「ピックアップ」には大きく分けて2タイプあるという事、大まかなサウンドの特徴、そしてノイズ耐性等についてお話しました。

ギターは上達してくると自身のギターサウンドを好みに合わせてより“使いやすく”改造していく事も少なくない楽器です。

「改造」というのは何もボディを削るなど大掛かりなことばかりでなく、ちょっとしたパーツ交換も含まれそれらがサウンドに大いに影響します!

ピックアップ交換もその大きな一つですが、「より好みに合ったピックアップはどう選べば良いのか?」について筆者なりの考えをお伝えできればと思います!

それでは早速行ってみましょう!

 

はじめに


ピックアップという物は必ずしも「シングルコイルだから低出力」、「ハムバッカーだから高出力」というわけではありません。

以下に挙げる「ヴィンテージ系/低出力タイプ」と「ハイパワー系/高出力タイプ」はシングルコイル/ハムバッカー両タイプに存在します!

シングルコイル・ピックアップの中にも「ハイパワー系/高出力タイプ」は存在しますしハムバッカー・ピックアップの中にも「ヴィンテージ系/低出力タイプ」は存在します。

その1. ヴィンテージ系/低出力タイプ

・ブルース
・ジャズ
・R&B
・ポップス
・“ルーズ”なロック。

“ロック”という言葉が始まった時代のロック音楽やサーフロック、ブルースロックと括られる音楽、“ノイズ”という意味ではグランジロック、サイケデリックロック、シューゲイザー…etc

上記音楽ジャンルに似合うのが「ヴィンテージ系/低出力タイプ」のピックアップです。

そういった音楽を演奏したい方々にオススメです!

筆者が言葉にするならば、「低音に“締まり”がなく“ガツン”としないサウンド」でしょうか。

この“ルーズ”な感じや“空気感”、”艶”が「ヴィンテージ系/低出力タイプ」ピックアップの最大の魅力とも言えます!

また機材もギター本体のセッティングも全く同じ環境で弾いた場合音量が小さめになる傾向があります。

その2. ハイパワー系/高出力タイプ

・ポップス
・ロック
・ハードロック
・ヘヴィメタル
※〇〇メタルに括られる音楽も含めほとんど。

上記ジャンルを演奏されるプレイヤーは「ハイパワー系/高出力タイプ」のピックアップがオススメです!

特に「ハードロック」や「ヘヴィメタル」のジャンルならピッタリ!

「ポップス」や「ロック」は先述の項と被る部分がありますが音楽のジャンル自体”曖昧“ですので割愛します。

「低音に“締まり”があって“ガツン”としたサウンド」が「ハイパワー系/高出力タイプ」のピックアップのイメージだと筆者は思います。

それゆえに「キレがいい」と表現される事も!

サステインも長いです。
同環境で弾いた場合音量は大きめになります。

その3. トーンチャートを参考に


最後に挙げるのが「トーンチャート」

「音」というのはそれに含まれる倍音や低/中/高音域のバランスによって「こもっている」、「キンキンする」などと人間は感じるわけですが、「このピックアップは高出力タイプで、各音域の出方はこんな感じですよ」と各メーカーそれぞれの基準でそれぞれの製品に対して案内程度に示してくれているのがこの「トーンチャート」

この数値を参考により好みのピックアップを探してみてください!

まとめ

星野講師
「自分に合ったピックアップの選び方~ギター改造王:ピックアップ編~」まとめてみましたがいかがでしたでしょうか?

ピックアップというのは交換すればするほど、それぞれの違いを知れば知るほど“沼る”パーツの一つです!

「こっちにはこの良さがあり、あっちにはあっちの…」なんて繰り返しながら最後はそれぞれの“最大公約数を取る”というのが一番いい決め方なのか…どうか…(笑)。

好きなアーティストのギターを参考にするのもいい方法ですね!

ちなみに低出力タイプ/高出力タイプ比較においてそれに伴う音の伸び(サステイン)も気にしてみるといいと思います!

以上の内容をまとめると…
 
1.ヴィンテージ系/低出力タイプ
締まりのない“ルーズ”な低音!
同環境、同セッティングで弾いた場合音量小さめ。
 
2.ハイパワー系/高出力タイプ
締りのある「ガツン」とした低音!
同環境、同セッティングで弾いた場合音量大きめ。
 
3.トーンチャートを参考に
各メーカーの「トーンチャート」を参考に!
また他ユーザーのレビューも少なからず参考にはなるでしょう!

ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。

また次回お会いしましょう!

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