ギターを鳴かせろ!観客を泣かせろ!お母さんは泣かせるな!3種類のチョーキング!
今回は現代ギター奏法に絶対不可欠な「チョーキング」を3種類ご紹介しようと思います!
現代のギター奏法においてチョーキングを使わないことはほとんど無いのではないかと思います。
一つ挙げるとしたらジャズギターくらいでしょうか?ポップスもロックもハードロックもヘヴィメタルも、名曲には必ずと言っていいほどチョーキングで締めくくるような、聴く者の魂揺さぶるギターソロが入っています。
緊張感を演出するこのテクニック、身につければ好きな子のハートを一発ノックアウト!
筆者なりの使い方を3種類ご紹介していきます。
それでは早速いってみましょう!
弦をピッキングしてからチョーキング
最も定番の使い方です。
「弦を引っ張り上げながら狙った音程で止める」チョーキング。
ポイントは弦を引っ張る前にピックで弦を弾いて音を出すことです。
瞬間的に引っ張り上げてある種“吠える”ような表現でもいいですし、ゆっくり揺らして“沁みる”ような表現として使うのもありだと思います。
注意点は、狙った音程でしっかり止めること。引っ張りすぎてほんの少し越えちゃったり、逆に正確な音程まで届かなかったりすると、音痴になってしまいます。
しっかりキメるとこキメていきましょう!
弦をチョーキングしきった状態でピッキング
二つ目の方法は「弦をチョーキングし切った状態でピッキング 」するチョーキング。
先述の方法との違いはピッキング するタイミングです。こちらの方法は弦を狙った音程の位置まで引っ張った状態でピッキングする方法です。
ギターって耳とあと“目で聴く”楽器ですから、同音程のチョーキングしていない普通に押さえた音よりも“緊張感”や“スリル”な印象が伝わると筆者は思います。
注意点はやはり同じく、正確な音程を出すことです。
こちらの場合は音が出ていない状態で、引っ張り具合を計算しなければいけないのでより難しく、より音痴になりやすいと思います。
筆者はチューナーに繋いで正確な音程を出せるまで、感覚を何百回も左手に染み込ませた時期がありました。
正確にキメるとこキメていきましょう!
チョーキングした弦をピッキングして下げる
最後にご紹介する方法は「チョーキングした弦をピッキングして下げる」方法です。
これ意外と使えるんです。筆者のオーストラリア修業時代、レストラン演奏など少し落ち着いた音楽を弾く時に凄く“沁みる”表現として多用しました。
ギターでメロディを弾く時に少し“泣き”の要素をつけたい時などにオススメです。
このチョーキングに関してはピッチに関してはあまりシビアにならなくていいと思います。なぜなら着地音が普通に押し弦した音だからです。
微妙な音程のチョーキングから下がるのも大いにアリです。
泣きのギター、キメるとこキメていきましょう!
まとめ
現代のギター奏法に欠かせないチョーキング。
使う場面やタイミング、またハーモニクなども交えながらスリリングな演奏を自在にできるようになりたいものですねぇ。
速弾きギタリストも口揃えて、「どんな速弾きも最後の1音のチョーキングのため」と語っているのをよく耳にしますが、魂込もったチョーキングでガンガンキメて行きましょう!
さて、以上の内容をまとめると…
1. 弦をピッキングしてからチョーキング
→ 緩やかに音程を上げていくと“沁みる”チョーキング
2. 弦をチョーキングしきった状態でピッキング
→ 同弦同音程の音より音も見た目も“緊張感”のある音
3. チョーキングした弦をピッキングして下げる
→ これもまた“沁みる”ギタープレイには欠かせない奏法。筆者オススメ!
「ギターを鳴かせろ!観客を泣かせろ!お母さんは泣かせるな!」をモットーにギュインギュイン名演を残していってください!
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!