ABCミュージックスクール、DTM講師の福島です!
さて、今回はDTM初心者にありがちなことと、その対策をお伝えしていきます。
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なぜ打ち込み曲はクオリティが上がりにくいのか?
DTM初心者が生楽器系の楽曲(弦楽四重奏やオーケストラなど)を作る場合、
DTM特有の打ち込み感が出てしまい、言い換えると表情が乏しい曲になってしまうことがあります。
この理由には、
・使っている音源自体の問題。
・DTMでのアーティキュレーション(演奏表現)の付け方が分からない。
などが考えられます。
例えば、優れた弦楽器の音源は弓が弦に当たる圧なども細かくコントロールでき、
伸ばした音に細かなニュアンスを与えることができます。
また、手間はかかりますがDTMでのアーティキュレーションを付ける技術を駆使することで、
豊かな表情のある曲に仕上げることも可能です。
しかし、今回お伝えしたいのは別の方法です!
生の演奏を一つでも取り入れること!
そうです、最初から表現豊かな生演奏を録音してしまうのが一番早いんです!
以下は僕の輪廻回廊という曲ですが聴き比べてみてください。
《メロディのヴァイオリンを生演奏に差し替える前》
《メロディのヴァイオリンを生演奏に差し替えた後》
生演奏に差し替えた方が圧倒的に曲の表情が豊かになりクオリティが上がります!
他の楽曲のケースで考えてみると…、
・楽器複数で和音を鳴らす時に一番高い音だけを生演奏にしてみる。
・DTMでの再現が難しいギターを生演奏にしてみる。
ちなみに昨今の映像・映画音楽では、打ち込みと生演奏を組み合わせた音楽が多く使われています。
生演奏を録音するには【オーディオ・インターフェース】や【マイク】などが必要になります。
『自分で演奏できなければ、演奏の上手な人の力を借りましょう!」
輪廻回廊は知人のプロのヴァイオリニストにお願いして演奏してもらいました。
DTMでの打ち込みと実際の演奏には大きな隔たりがあります。
演奏者の楽器特性を生かした奏法やアーティキュレーションによって、
DTMでただ打ち込んだだけのフレーズが躍動感有る生き生きしたフレーズに変化するんです!
また、そうした演奏を直に見る体験が自分の打ち込み技術にフィードバックされていきます!
打ち込みだけで没頭する創作も楽しいですが、楽曲のクオリティを上げる方法として生演奏の録音に挑戦してみてはいかがでしょうか!?
それでは、ABCミュージックスクールDTM講師の福島でした!