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スターウォーズを彩る名曲たちその2
こんにちは!ABCミュージックスクールDTM科講師の関口です。
今回はジョン・ウィリアムズにおけるスターウォーズの音楽の第3弾、遂にラストになります。前回までは、メイン・タイトルから、珠玉の名曲たちをいくつか書かせて頂きました。
それでは、次の曲を見て行きたいと思います!
英雄たちの戦い
ダークサイドに落ちてしまったアナキンか(ダースベイダー)と、師匠だったオビワンとの戦いの音楽です。
前回記述の「運命の戦い」同様、合唱付きの3管編成の大オーケストラによる演奏です。
3拍子系Dmのkeyでヴィオラの不気味な刻みの中、木管と共に、ホルンのストップ奏法というベルに手を入れて音色を変える奏法で主題が始まります。
やがて、旋律に和音が付くと何とも緊張感MAXの不協和音が入って来ます。やがて舞曲の様な早い展開がありますが、そんな生易しい物では勿論無く、激しい戦いを表しています。
▼1分58秒〜
途中フォースのテーマが重々しく流れます。最後の方でDmのコードが力強く鳴ります。
珍しく転調の少ない曲ですが、曲の中で、十分に不協和音を鳴らしている為と思われます。オーケストレーションでは、各楽器がほぼ最低音域から最高音域まで効果的に使われているのが、特徴です。
レイのテーマ
スターウォーズの新三部作の第一作目「フォースの覚醒」からの主人公レイのテーマです。KeyはAm、今までとは一味違った思わず軽く歌える旋律です。
コードはDを用いてリディアンの旋法も出て来ます。しかし、Bbmに転調し、さらにDm、Ebmへとせわしなく調性を揺らがせます。
レジスタンス・マーチ
レイア将軍が率いるレジスタンスのマーチです。ショスタコービッチの様な力強さ満載のマーチです。Keyは、Em、Gm、Dm、Gmといった具合に主題が転調します。
▼1分12秒〜
何と言っても聞き応えがあるのは、対位法的に展開する所でしょう。
森林での戦い
エピソード6での戦いのシーンの音楽です。絶えず、メジャートライアドと付随する短2度のぶつかりがクセになる隠れた名曲です。
さらにリズムが音楽の主役というかの様な、主張は、ストラヴィンスキーの「春の祭典」からの影響もあるでしょう。
フォースのテーマ(仮)
▼1分18秒〜
タイトルを仮としているのは、はっきりとこのテーマが名言されていないからです。
しかし、スターウォーズの世界を包み込むフォースの話や、ジェダイの重要なシーンでは、必ずこの主題が流れます。静かながらも胸にこみ上げて来る物がある旋律です。
Jedi Steps and Finale
エピソード7で、レイが伝説となったジェダイのルークを探して、出会うシーンとフィナーレになります。
チェレスタやフルートのGmのコードに導かれチェロから静かに旋律が始まり、ルークの後ろ姿を見つけた所で
▼58秒〜
ダースベイダーと同じコード進行が流れ、ドキッとさせます。
▼1分38秒〜
そしてホルンの低音の後、静寂が流れ、ルークが振り返った所で、フォースのテーマが流れます。
二人が出会い、いよいよ話の展開が・・・!!と良い所でフィナーレになります!笑
フィナーレはエンドロール用の音楽なので、今までのテーマを並べてるだけで終わりと思いきや
▼8分40秒〜
最後にチェレスタでメイン・タイトル(ルークのテーマ)のワンフレースが流れ、ここからまた、伝説は続く・・・と、音楽で表しています。
いかがでしたでしょうか?少しでもジョン・ウィリアムズとスターウォーズの音楽の魅力が伝われば幸いです。
1977年公開から何と40年!ジョン・ウィリアムズが音楽を担当し続けているのです!
そして、今年公開のスターウォーズエピソード8「最後のジェダイ」も、勿論、ジョン・ウィリアムズです!!
今まで見た事が無い方、あまり音楽を意識されなかった方も、ぜひ一度ご覧になられて見ては?また・・・ここでは紹介しきれなかった名曲が沢山あります!!
スコアも販売されているので、オーケストレーションの勉強にもなります。(勿論、私は全部持っております!)さらに、深く知りたい方、是非とも一度、見学のつもりで、体験レッスンでお会いしましょう!私のスターウォーズ愛に、引かないで下さいね!笑
ABCミュージックスクールDTM科講師の関口がお送りしました!