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dtm骨組みシリーズ外伝 「シンセ音色の選び方」
今回は骨組みシリーズ外伝「シンセの音色選び」です!
DAWには付属シンセが入っていて、中には膨大なプリセットがあります。ただその膨大なプリセットも英語で書かれているために音の選び方が分からないという方も多いと思います。
そこで大まかなシンセの音の種類を解説し、求めている音色を見つけるコツを今回はお伝えしたいと思います!
それでは行ってみましょう!
各楽器のパートにはどんな役割があるのか
そもそも楽曲の中にはそれぞれの楽器がなっていてそれそれの役割が存在しています。下の図を見てみてください。
・メロディー Melody / リード Lead
・ハモリ Harmony
・対旋律 Counterpoint
・刻み和音 Backing
・白玉和音 Pad
・オスティナート Ostinato / アルペジオ Arpeggio
・ベース Bass
・リズム Rhythm
・効果音 FX
今まで音楽に必要な要素をグループに分けて考えることはあまりなかったかもしれませんが、音楽にはこれだけのものがあれば曲を作ることが出来ます。
さてここからが今回の本題です。
シンセの様々な音色をこれらの要素のどこに使用するのか?
それにはまずはシンセにどんな種類の音色があるか見ていきましょう。
シンセ音色の種類
シンセのプリセットの中によく出てくる音色の種類をおおまかにあげました。もちろんこれだけではありませんが、よく使われているものをピックアップしてみました。
【リード Lead】
・パッド Pad
・ストリングス Strings
・ベース Bass
・ベル Bell
・プラック Pluck
・アルペジオ Arpeggio
・シークエンス Sequence / リズム Rhythm
・ブラス Brass
・エフェクト FX
いろんな音色がありますね。これらの音色は奏法によっては、ひとつの役割だけでなく様々な役割になれるのです。
音色の紹介
リード Lead
いわゆる持続音で作られるシンセリードは役割で言うとメロディー、リードに使われます。もちろん、対旋律にも使われたりします。
つまり単音でメロディーを奏でたかったらリードを使ってみましょう!
ソフトシンセを鳴らすときに鍵盤を押し続けると音が出続けるものが持続音
鍵盤を押し続けても音が消えていってしまう音が減衰音
Lead 01
矩形波とノコギリ波の組み合わせで作られている音色。
Lead 02
Super Sawと言われるジャンルのシンセリード。ダンスミュージックで大活躍する音です。
パッド Pad
パッドも持続音で作られる空間を埋める役割を持ちます。
Synthpadって書いてあったらシンセっぽい音色のパッドという意味です。役割で言うとやはり白玉和音やトップノートの動きによって対旋律としての役割になってくるかなと。
Synthpad 01
ノコギリ波で作られたPad、モジュレーションがゆるめにかかっていてかっこいい。
Synthpad 02
こちらはウェーブテーブルシンセのPad。二つのオシレーターでオクターブを変えているので鳴る音域が広いですね。
ストリングス Strings
シンセサイザーで作られた弦楽器っぽい音のする音です。
一つ上のパッドと役割が近いところもありますが、使い方によっては白玉和音だけでなく、刻み和音にだってなれますよね。もちろん短音で使えばメロディーも奏でられます。
SynthStrings 01
白玉和音的役割、シンセパッドとも近いかもしれません。
SynthStrings 02
白玉和音的音色、もうちょっと壮大な雰囲気があります。
SynthStrings 03
刻み和音としての役割。こちらはいわゆるストリングス音源のものです。
SynthStrings 04
刻み和音的役割で上記と同じフレーズですが、シンセっぽくしてしまえばこんな感じにもなります。
ベース Bass
シンセベースも色んな音がありますよね。役割はやはりベース Bassでしょう。
ただもちろん高い音で使えば、メロディーや対旋律になりますが、ひとまず役割はベースとさせて頂きます。
Synthbass 01
アナログシンセ系のファンキーな楽曲に合いそうな音。
Synthbass 02
テクノっぽい雰囲気に合いそうな音。
Synthbass 03
ワブルベース Wobblebassっていうジャンルのウニョウニョした音のベースです。
ベル Bell
シンセベルはベルっぽいキラキラした綺麗な音色ですが、意外と色んな音色があります。
そして非常に使い勝手が良く、メロディ、リード、対旋律、刻み和音、オスティナート、アルペジオと様々な役割として使用できるでしょう。
Synthbell 01
メロディや対旋律としてもオスティナートとしても使えそうな音色。
Synthbell 02
刻み和音としての音色、キーボードの人にこんな感じでオシャレに弾いて欲しい感じにもなります。
続きは次回!
今回音色別に役割を挙げさせていただきましたが、もちろん僕が挙げた役割以外にも使えそうならば使えます!
ただシンセの音色を覚えるためにはその音色がどんな役割で使えるのかをイメージできると良いな思い、あえて例を挙げさせていただきました。
でも例えば毎回音色選びが同じような音色を選んでしまってたら、これを機に別の音色をチャレンジしてみるのも良いと思います。それもですし、自分の好きな曲がどんな音色で作られているのかを再確認するのにも役に立つと思います!
さあ、まだまだ他にも説明できていない音色があります!
それではまた次回お会いしましょう〜!