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dtmで楽曲解析&骨組み作り第19弾!

海外からも絶大な人気を誇るKawaii Future Bassの代表的アーティストSnail’s House(Ujico*さん)の最新曲「Snail’s House/Twinklestar」にチャレンジしてみましょう。
今回もコピーしたのはDrop(サビ)の4小節です!今回もLogic ProXに標準搭載されているシンセや音源、プリセットのみを使って骨組みを作ってみました。
今回は後半戦です!前半戦はこちら。
それでは行ってみましょう!
使用楽器
まずは今回コピーする部分を聞いてみましょう。1:04から。サビが始まってからの4小節です。テンポは114です。
今回僕がピックアップしたのは、
ドラム
シンセベース
シンセオルガン+シンセパッド
シンセリード(ボコーダー)
シンセベル
前半戦でシンセオルガン+シンセパッドまでやりました。それではシンセリード(ボコーダー)からやっていきましょう!
シンセリード(ボコーダー)
音源
シンセリードは「EVOC 20 PS」の「Electrified Vocorder」を使いました。
プリセットから設定をかなり変えてみました。
モード&発音数(オレンジ枠)ポリ・モノ・レガードと選べます。今回はレガートを選択しました。
ポリ・・同時に2音以上だせます。シンセによって何音まで出るかも設定出来ます。
モノ・・1音しか出ません。
レガート・・モノとほぼ同じですが、音を重ねて打ち込んだ場合、スラーで弾いたようななめらかな演奏になります。
フィルター(黄色枠)音の明るさを調整する部分ですね。元々はもう少し広い範囲でしたが、260Hzから5700Hzの範囲内にしました。
フォルマント(水色枠)フォルマントといって、上げていくと、裏声っぽい感じが強くなります。元々は0.18だったんですが、0.56程あげてみました。
ベンドレンジ(ピンク枠)こちらは音をピッチベンドの数値を変えることで音程をどのぐらい上げ下げ出来るかを設定出来ます。今回は5から2に変えました。上下フルで変えると2半音、つまり1音変えることが出来ます。
声の録音
ボコーダーはオーディオ信号とシンセの音を掛け合わせて音を作る事が出来ます!今回は声と混ざった音のように聞こえたので僕も真似して歌ってみました。

その後にミキサー画面の左上にある「オプション」から「新規オグジュアリー・チャンネル・ストリップを作成」をそして新規AUXトラックを作成します。
新規AUXトラックです。まずInputは空いているBUSを設定します。ボリュームフェーダーは録音した声を外に出すわけではないので-∞で大丈夫です。
声を録音したトラックのSend先をBUS8に設定しても良いのですが、いっそOutputを設定しても大丈夫です。
ソロボタンをControl+クリックでセーフソロモードにしましょう。
さてここまででボーカルトラックの音の準備は終了です。
「EVOC 20 PS」の右上のサイドチェーン(赤枠)の部分をBUS8を設定して録音した音声を合成できるようにします。
打ち込み
打ち込みはこのようになりました。
よく見ると音がかぶっている部分があるのが分かるでしょうか?
発音モードをレガートモードにしているので、音が重なっている部分は、後からかぶってきた音しか出ないのですが、その部分はなめらかに演奏されます。
ここからリージョンオートメーション内で二つのパラメーターを調整していきます。
まずは「EVOC 20 PS」のカットオフ(オレンジ枠)です。

こちらからカットオフ(赤枠)を選びましょう。
MIDIのエディット画面でもプラグイン音源のオートメーションは、調整することが出来ます。上のワークスペースでも良いのですが、エディット画面の方がノートを見ながら編集出来るので良いですよね。
1小節目と2小節目の3拍目の音が少し変わっているのにお気づきでしょうか?
これって例えば「ワー」って声を出したときに口の大きさを閉じたり大きく開けたりすると同じ「ワー」でも音が変わりますよね?こんな感じの音を調整しているイメージです。
そしてピッチベンドも変えて音の高さを揺らしていきます。
出来上がり
数多い工程を踏みやっと音が聞けますね。さて出来上がりを聞いてみましょう。
シンセベル
音源
シンセベルは「Retro Synth」の「Fifth Sequence」というプリセットを使いました。
細かいところはいじりましたが、大枠ではプリセットのままで大丈夫でしょう。
打ち込み
打ち込みはこのようになりました。
音を太くしたかったので1オクターブ下にも同じ音をコピーしました。
出来上がり
さて出来上がりを聞いてみましょう。
全体

Kawaii Future Bassというジャンルが初めての方も初めてじゃない方も含めて、Snail’s Houseさんのこの作り込まれた楽曲のすごさに圧倒されたのではないでしょうか。
僕も聞いただけでこうやって作っているのかな?と想像しながらやっているだけなので本来は全く違うアプローチをしている可能性もあります。
しかし、DTMの上達とは常にそうやって想像しながら自分で出来ることで作り上げていくことですよね。
間違っていても良いんです。チャレンジ精神が大切かなと思っています!
それではまた次回お会いしましょう〜!