鍵盤初心者がコードを打ち込む時の10のルール(前編)

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上手く弾けない・・・!

緒方講師
こんにちは、ABCミュージックスクールDTM講師の緒方です!

DTM初心者の方で作曲をいざしよう!と意気込んでもコードを打ち込む時にどうしても時間がかかったり上手く弾けなくて悩む方は多いと思います。でも鍵盤の弾けない人でも作曲をしたい!せっかく買ったMIDIキーボードを使って有効活用してみたい!
僕も以前は鍵盤を上手く弾けない事にコンプレックスがありこれじゃあ作曲は上手く出来ないと決め付けていたのですが、工夫すればそれなりに聞かせる事も可能なんだと気づきました。

今日は鍵盤初心者がコードを打ち込む時の10のルールをお教えします!このルールに則って楽しくコードを入力してみましょう!

ルール①左手と右手の役割は違う!

まず打ち込む前に知っておく事があります。ピアノは左手と右手の関係が基本的には違うと言う事を知りましょう。左手はルート、右手は和音を弾くとそれらしくなります。例えばコードのCの場合、下記の図のようになります。
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しかしバンドもので打ち込みたいときには、ベースギターもいる場合があるので打ち込まなくて良い時もあります。低音を分厚くしたい場合は打ち込めばよいですが、スッキリさせたい場合は打ち込まなくて良いです。さらにベースを分厚くさせるには左手のベースに1オクターブ下の音も入れてみるのも良いでしょう。
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ルール②ボイシングなんてルートポジションで最初は良い!

さてそもそもボイシングという単語を知らない場合もあるのでちょっと説明します。ボイシングというのは和音の積み重ね方の事を言います。昔は音を声で積み重ねて和音を作っていっていたため、Voice(声)+ingでVoicingと呼ばれています。

そのボイシングなんですが、一番分かりやすいボイシングがルートポジションです。ルートポジションとは、ルートを一番下にして順番に上に積み重ねていくだけのポジションです。

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音楽的にはデコボコになってしまうのですが、音楽を楽しめる事は間違いありません。ひとまず和音を感じる事が大切です!無理に和音のリズムを刻むことなく、コードが変わるところまで伸ばしてみましょう。

ルール③無理して弾かなくていい!コピペの鬼になろう!

ルートポジションで打ち込み方を覚えればコードが変わってもルートをずらしてコードを変えられます。Macユーザーの方はoptionキーを押しながらドラッグ、Winユーザーの方はAltキーを押しながらドラッグ。下記動画はLogicですが、どのDAWソフトでもこれは変わりません。
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コードの種類が一緒であればルートを移動してしまえばすぐにそのコードになります。
例:C→FとかGとか、Am→DmとかEm
しかしコードってメジャーだったりマイナーだったり色々形が違いますよね。ルートが同じもので良いので色んなコードに変える簡単な方法をお教えします。まずは上の動画のようにコピペをしてください。

3和音の場合

メジャーからマイナーに変える場合、3度を半音下げる
マイナーからディミニッシュに変える場合、5度を半音下げる

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4和音の場合

メジャー7thからセブンスに変える場合、7度を半音下げる
セブンスからマイナー7thに変える場合、7度をさらに半音下げる
マイナー7thからマイナー7th(b5)に変える場合、5度を半音下げる
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※3和音と4和音はこれ以外にもあるのですが、ここではダイアトニックコードに出てくる和音を紹介させて頂いております。

この5個にトライしてみましょう!

そしたら例えば、コード進行がC→Em→Am→Dm7→G7→Cだとすると下記の動画を見てみてください。
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慣れるとこんな手順でコードを入力していく事だって出来るようになりますが、まずは簡単なコード進行でゆっくり試してみてください。

ルール④クオンタイズに全力で頼ろう!

それでもやっぱり弾いてみたい!でも弾いてもどうしてもタイミングがよれてしまう・・・。そんなときにとても嬉しい機能、クオンタイズをよく知りましょう!

テンポの設定はいくら遅くしても大丈夫なので自分が楽に弾けるテンポまで落としましょう。コードを一つずつ弾いて止めて次のコードをまた弾くっていうやり方でもノープロブレム。演奏後は入力したデータをピアノロールで見てみて下さい。
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コードの頭がグリッドにちゃんと沿っていないときは、クオンタイズしていきます。

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Logicの場合はピアノロール画面左にあるここに注目。難しい設定は大丈夫。基本的には8分音符か16分音符で設定してからクオンタイズをすれば大体合います。

それでもちょっとおかしいなと思ったら手で直します。そしてここからがちょっとしたポイント。クオンタイズにはどのぐらい強く揃えるかという値があり、これを100%ではなく、70~80%ぐらいにするとほどよく人間味が出ます。

ここまで来たらドラムのループを適当に足して、ベースのルートだけを弾くだけでなにかメロディを作れる様な気がしてきませんか?

ルール⑤メロディ(歌)とコードの音域の関係を知ろう!

コードを入力するのに慣れてきて、メロディもつけられるようになった時に気をつけることがあります。
それがメロディとコードの音域の関係です。

人間は一番高い音を聞き取りやすく耳が出来ている

メロディよりも高い音が和音で鳴っていると、メロディを歌いにくくなってしまいます。伴奏である和音で歌うべき音がトップノートに置かれているととても歌いやすくなります。

まずはメロディとボイシングを見比べます。和音の中にメロディの音が入っているのにトップノートに来ていない場合、その音をトップノートに移動してあげましょう。メロディーの1音目より和音の高い音は1オクターブ下げてみましょう。
先ほどよりスッキリしてキレイに聞こえます。

緒方講師
いかがだったでしょうか?
今回は前半の5つのルールをお伝えさせて頂きました。この中の全てにチャレンジしなくても良いですし、ひとつでも何かのお役に立てたらいいなと思います。

次回はまた違った打ち込み方を紹介させて頂きます。楽しみにしていてください!

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