作曲・編曲を知ろう! 大人気楽曲「紅蓮華」④ ~ハモリ、編曲全体編~

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大人気楽曲「紅蓮華」の作曲、編曲解説~ハモリ、編曲全体~

岡田講師
こんにちは!ABCミュージックスクールDTM科講師の岡田誉也です。
人気アニメ「鬼滅の刃」の主題歌にもなっているLiSAさんの「紅蓮華」の作曲、編曲について引き続き解説しています!

今回はハモり、編曲全体についてです。

 

ハモリについて

ピアノとドラムを鳴らしつつ大きめにハモリを出しています。
今回はコーラスと字ハモを同じトラックに入れています。

というわけでハモリパートなのですが、アレンジや作曲を進めるうえで軽視してしまいがちです。

 
理由と軽視してはいけない理由を説明します!

目立たない
 目立たないが入っていない曲がほぼ見当たらないくらい入っている

レコーディングした後でエディットして作ればいい
 ダブルでの録音ができない上に、機械的な声になってしまう

全体を3度上げればいい
 コードやスケールに沿わせないと音がぶつかる

ボーカルが一人
 オーバーダビングはギターでもあります

等が挙げられます。

 
気合を入れて作るパートとして扱っていない人が目立ちます。
特にライブハウスなどでバンドマンの演奏を見ているとアレンジのクオリティが気になる要素の一つとなっています。

逆に言えばプロのライブでは必ず、メンバーがハモっているか同期で流れています。
ホールクラスなどの場合はバックバンドメンバーに3人くらい入っていたりもします。なぜかパンチパーマのふくよかな方が多いイメージです。笑

今回の紅蓮華は基本的には下にハモリが入っており、メロディを支える形になっております。
ただメロディ全体を下げるだけではなく、コードに沿わせてしっかりと作りこんであるのがわかります。

一見メロディを追いかけているだけの箇所もテンションノートとして扱えば解決できます。
そしてAメロの1オクターブハモリが個人的には華やかさが出ていてかっこいいなと感じました。

 

アレンジ全体について

完成したものを全部入りで聞いてみましょう!
ミックスはしていませんが、軽くコンプをかけたり、PANを振ったりとラフミックスまではしてあります。

というわけでついに完成です!この章では最後に編曲全体について書いていきます。

 
各楽器の動きなどを解説していきましたが、これを自分の楽曲に取り入れる際にはどの楽器がどの役割になるのかを理解する必要があります。

今回の楽曲に関しては

メロディー、ハモリ
 言わずもがなメイン。(中音域から高音域を埋める)

ドラム、ループ素材
 全体のリズムやキメを作る。(バスドラは低音域、スネアは中音域、金物は高音域)

ピアノ
 コード感や、儚さ等雰囲気作りで一番の役割を果たす。(全体的にバランス良い)

ベース
 ルート弾きが多いので、コードの進行やドラムと共にリズムを決めています。(バスドラよりさらに低音域を演奏)

ギター
 パワーコードを中心演奏しに曲全体に勢いを付けています。コード感をよりブラッシュアップさせます。(中音域)

シンセ
 左右に揺れるアルペジエーターのフレーズでステレオ感を出す。(中高音域)

となっています。

音域をバランスよく配置することは編曲全体のクオリティを上げる上でとても重要なことがわかります。

編曲をする人は、
「ピアノがコード中心だからギターはきらびやかに上の方を弾こう」
「ギターが重い感じだから、ピアノは高音域で繰り返しのフレーズがいいかな」
「ドラムはリズムを刻んでいるけどAメロだからベースは伸ばしておこう」
「サビはさらに目立つ高音域が欲しいからシンセを入れよう」
など、音域を頭に置きながらフレーズを考えています。

そしてそれを学ぶには少しだけ、ミックスの世界をのぞいてみるのもいいでしょう!
完璧にできなくてもいいし、自身のDAWの付属のプラグインでいいのです。とても乱暴に言えばイコライザーとコンプレッサーとリバーブがあればなんとかなります。笑

なんの楽器がどこの音域を埋める役割を果たしているのかを気にしつつ、各楽器ごとのフレーズを勉強して素晴らしい作品を作っていきましょう!

 
最後に今回使用した機材をばっちりご紹介しちゃいますので、音源のお買い物の参考にしてくださいね!高級なものも多いのでゆっくり買い足していきましょう!

・ドラム → BFD3
・ベース → MODObass
・ピアノ → ivory STUDIO GRANDS
・シンセ → SyntheMaster2、OMNISPHERE
・ギターアンプ → ElevenRACK

 

まとめ

岡田講師
今回のブログをまとめると、

1. ハモリをばっちり作れば必ずクオリティは上がる
2. 音域を気にしつつバランスよく楽器を配置して編曲のクオリティを上げていこう

といったこととなります。

ABCミュージックスクールDTM科講師の岡田誉也がお送りしました。

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