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dtm骨組みシリーズ外伝 「シンセ音色の選び方」
今回は骨組みシリーズ外伝「シンセの音色選び」の後半戦です!
DAWには付属シンセが入っていて、中には膨大なプリセットがあります。ただその膨大なプリセットも英語で書かれているために音の選び方が分からないという方も多いと思います。
そこで大まかなシンセの音の種類を解説し、求めている音色を見つけるコツを今回もお伝えしたいと思います!
それでは行ってみましょう!
各楽器のパートの役割の復習
前半でも触れましたが。下の図を見てみてください。
・メロディー Melody / リード Lead
・ハモリ Harmony
・対旋律 Counterpoint
・刻み和音 Backing
・白玉和音 Pad
・オスティナート Ostinato / アルペジオ Arpeggio
・ベース Bass
・リズム Rhythm
・効果音 FX
これらの役割とシンセの音色をどう結びつけられるかを研究していきましょう。
シンセ音色の種類
【リード Lead】
・パッド Pad
・ストリングス Strings
・ベース Bass
・ベル Bell
・プラック Pluck
・アルペジオ Arpeggio
・シークエンス Sequence / リズム Rhythm
・ブラス Brass
・エフェクト FX
今回はプラック Pluckから解説していきましょう!
プラック Pluck
プラックという単語に聞き覚えがない方も多いと思いますが、こちらも非常に使える音色です!
プラックというのは弦を「つま弾く」というのが元の意味で音がそこまで持続しない音、つまり減衰音で作られた音になります。
こちらも様々な役割に使えますね。刻み和音、オスティナート、アルペジオ等に使えるでしょう。そしてもちろんリードにも使えそうですね!
Pluck 01
短音系プラックフレーズ オスティナートになりそうですね。
Pluck 02
プラック音色の刻み和音です。City Popっぽい雰囲気になりますよね。
Pluck03
もうひとつプラック音色の刻み和音を。同じフレーズですがまた違う雰囲気になりますね。
Logic内蔵の「Sculpture」というシンセを使っているのですが、こういったプラック系の音色に特化したシンセです。ものすごくいい音ですよね。ちゃんと木が鳴っているような音がしませんか?
アルペジオ Arpeggio
アルペジオは和音をタイミングをずらして一音ずつバラバラに演奏する奏法です。
アルペジオのパターンも様々なパターンがあり無限に作り出せます。そのパターンを最初から組み込まれた音色がアルペジオという音色のカテゴリになります。
オシレーターが複数あるシンセはアルペジオパターンを各オシレーターによって変えることでより複雑な響きになります。名前から分かるとおりアルペジオとして使えますが、キラキラしたパッドにも使えそうですね。
Arpeggio 01
和音をアルペジオに出来る70年代風な音色。
シークエンス Sequence
ある一定のリズムパターンが組み込まれているので鍵盤を押している間パターンが繰り返されます。
ベースのリズムパターンを作ったり、ドラム音色のシンセでパターンを作ってあるものもあり作曲の即戦力になる素材がたくさんあるので是非使ってみてください。
Sequence 01
ベースのリズムパターンがついた音色。
Sequence 02
ノイズ音色を混ぜてパーカッシブなパターン。
ブラス Brass
シンセでブラスといえばそのリードかバッキングで使うイメージがあります。使う音色によってはとても攻撃的にもなりますしオシャレにもなりそうですね。
Brass 01
バッキングパターン。シンセブラスでこういう音色がデフォルト感があります。
Brass 01+Chorus
上の音色がちょっと寂しかったのでコーラスをかけてみました。
Brass 02
同じバッキングパターンで違う音色です。
エフェクト FX
エフェクトってなんだろう、ってなると思いますが、意外に色んな効果があります。そして有名なものは一度は聞いたことがあると思います。セクションが変わる時にフィルとしても使用される事が多いですし、特徴的な音をリズミックに隠れて使用されること多いと思います。
FX 01 Impact
インパクトというサウンド。セクションの移り変わりによく使われます。
FX 02 Riser
ライザーというサウンド。EDM系やダンスミュージック系ではおなじみの音ですね。
FX 03 Riser
チョップされたライザーの様なサウンド。
FX 04 Ambient
アンビエント ノイズを加工して作られた環境音ですね。イントロとかで上手く使えそうですよね。
FX 05 詰め合わせ
色んなサウンドが入ったものもあったので色々鳴らしてみました。これは便利。Alchemyの「Synthetic Kit2」です。
最後に
最後まで読んで頂いてありがとうございます!前半から読んでいただけると様々な音色があることが知れると思います。好きな曲を聴いていても今まではなんの音か分からなかったものも自分で使うようになると気付けるようになる事もあります。
ただ闇雲に使うよりなんの音か認識しつつ使うこと、そしてどんな場面でどんな音色が合うかを意識することが大切です。
それではまた次回お会いしましょう〜!