こんにちは!ABCミュージックスクール講師の高田です。
今回はコンプレッサーの使い方についてレクチャーして参ります。
✔︎出音の向上
✔︎均一にバランスが取れ聞きやすくなる
✔︎アレンジの方向性が明確になる
✔︎MIX後の最終的なビジョンが見える
今回は音楽作家の業界標準ともいえるprotoolsの標準のコンプレッサーを使って、その役割と基本的な使用方法をお伝えしていきます。
Contents
コンプレッサーの役割
その名の通り音を圧縮する事を役割とします。
音を揃える事によって、ピークを押さえ音圧を上げることが出来たり、
深くかけることで音に奥行きを出す事が可能になります。
他の楽器ではギターに使用者が多く、ギタリストが音粒を揃える為に使っていたりします。
つまみがごちゃごちゃしておりますが、今回は各機能をご説明致します。

LEVELS
一番左側のLEVELS
音の出入り口のレベルを見る事が出来ます。inは入って来た音、outはコンプをかけて出て行った音量を表しております。
GR(ゲインリダクション)
圧縮された音量を表示してくれております。ゲインリダクションについては後ほどご説明させて頂きます。

THRESH(スレッショルド)
入って来た音に対してどの位置でコンプを効かせるかを設定出来ます。
ツマミを動かすとLEVELSメーターの左のinの横に着いている矢印が動くのがわかると思います。
スレッショルドを下げれば下げる程、強くかかります。

RATIO(レシオ)
スレッショルドを超えた音をどのくらい圧縮するかを決めます。
3.0.1というのは簡単に言うとスレッショルドを越えた音を3分の1に圧縮してくれると言う事です。
レシオが高いと強く圧縮され、低いとコンプ感が弱まります。
1.1の時はなにも圧縮されません。

ATTACK
ここら辺から話が難しくなります。
アタックタイム:スレッショルドを超えた音に対して圧縮するまでの時間を調整できます。
難しいですが、簡単に言うと音の粒立ち感や立ち上がりや音のパンチが調整できます。
アタックタイムが速いと全体が圧縮され、逆に遅いと余韻が圧縮され、タイトな音になります。
音の粒を揃えたいときには、早くします。
市販品の良質なコンプだとアタックタイムで全体を奥に引っ込めたような奥行き感が感じられたり、前へ押し出してくれたります。
ここは実際にいじって感じてみましょう。

RELEASE(リリース)
コンプされた音がスレッショルドの値を下回ってからどれくらいで元の音に戻るかの時間を決めます。
ややこしいですね、、、
簡単に言うと早くリリースすれば、歯切れの良い音、長いと余韻が残りのっぺりとした印象になります。こちらも実際にいじって聞いて覚えて行きましょう。

KNEE(ニー)
スレッショルドを越えた音に対して圧縮を徐々にかけてくれる効果があります。
上げれば上げる程、圧縮されるタイミングは変わりませんが緩やかな効き方になります。音の大小をしっかり揃えたいときには使わない方がいいです。
GR(ゲインリダクション)
先ほど出てきましたね。これまでの設定をしたものにどれくらい圧縮されたかというのがこのゲインリダクションです。
この画像は少しやりすぎですが、最大で12d程リダクションされてますので右のGAINで6~12dくらい圧縮された分を上げましょう。

GAINを上げてinとoutの音量を揃えます。

そうすると同じ音量のはずなのに音が少し大きく聞こえる事があります。
これが俗に言う「音圧」です。
まとめ
今回はコンプレッサーのおおまかな役割について解説しました。
とても奥が深く、難しいのですが確実なコツ、ポイントが存在します。
そして理解を深めるほど楽曲のクオリティは上がり、楽曲が彩られていきます。
まずは楽しく触りながらコンプの使い方を覚えて行きましょう。
内容的に長くなってきたので次回、
✔︎コンプレッサーによって音がどれくらい変わるのか
✔︎その設定
について書いていきます。お楽しみに!→次回を見てみる
最後まで読んで頂きありがとうございました!
ABCミュージックスクールDTM科講師
高田 翼