Contents
イントロを考察してみよう
《①コード進行》
1.イントロ以外でも使用されているコード進行の引用
2.独立したイントロを作る!
《②アレンジ》
1.どんな雰囲気で曲を始める?
2.テンションをコントロールする!
《③リード》
1.イントロだけ出てくるメロディはなに?
2.リードにはどんな楽器orサンプリング音源が使われている?
《④イントロの有無》
・そもそもイントロがいるか、いらないか?
《①コード進行》
イントロ以外でも使用されているコード進行の引用
多くの楽曲では、
・Bメロ
・サビ
今回紹介する曲は、
大きく分けて、前半と後半で二つのコード進行を使っています。前半(1〜8小節目)はAメロと同じコード進行。後半(9小節目〜)はサビの後半と同じものを使っています。
変わっていくコードの中で繰り返されるギターのリフや、16小節目(0:32)のアンティシペーションもとびきりかっこいいですね。
※アンティシペーションとは次の小節のコードを食って弾くことです。
独立したイントロを作る!
こちらで紹介するのは、
この曲のイントロで使われるコード進行は、イントロ以外では出てきません。イントロからAメロに入るときには、違う場面に入ったと感じるでしょう。
しかし、ただ好き勝手に適当な進行を作っているのではありません。効果的な使い方をしているので見てみましょう。
下の図をご覧ください。
イントロはIVのコードから始まる進行、そしてその他は全てIやVImから始まる進行になっています。イントロと、その後のA〜サビの世界観を変える一つのエッセンスになっています。
ちなみに、このワザは逆に利用することも可能です。イントロはIやVImから始まる進行にして、AメロをⅣから始まる進行にしても雰囲気の違いを楽しむことができます!
さりげない変化がオシャレに聴こえます。プロの仕事の中には、ちょっとした仕掛けが隠されているんですね。
どちらもプロの工夫がされているので勉強になると思います。コード進行で迷ったらこんな風に考えて作ってみるのも面白いかも知れません。
《②アレンジ》
どんな雰囲気で曲を始める?
コード進行を決めた後にどんなアレンジにするか迷う事があると思います。前章でも書きましたが全く違う世界観のモノを作る事ももちろんありますが、それは非常に高等テクニックなので今回は分かりやすい方法を紹介したいと思います。
テンションをコントロールする!
テンションをコントロールするときに色んなテクニックがあります。静かに演奏する、激しく演奏する!といった熱量もそうですし、楽器の数でもコントロールが出来ます!楽器の抜き差しも意識して聴いてみると、実は考え抜かれた構成に気づく事が出来ます。
パターン1 「楽曲中より静かなテンションのイントロ」
パターン2 「楽曲中より激しいテンションのイントロ」
パターン3 「楽曲中と同じテンションのイントロ」
僕が作曲をするときもマンネリにならないように名曲を参考にする事はよくあります。いや〜イントロって奥が深いですね。
今回は前編で、《①コード進行》と《②アレンジ》について解説しました。
次回後編では、《③リード》と《④イントロの有無》について解説していきます!楽しみにしていてください!