星野ギター講座 理論やるなら今でしょ!~音程/度数編~

星野ギター講座 理論やるなら今でしょ!~音程/度数編~

星野講師
こんにちは!ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀です。
今回の記事のお題は「音程/度数」についてお話しをしようと思います。

「音程」や「度数」という2文字を見ただけでブログを閉じようとした音楽理論アレルギーのそこのあなた!(笑)
このブログに辿り着いたのはかえって幸運かもしれません⁉︎ オーストラリア/シドニーの音楽学校、通称aim(Australian Institute of Music)のディプロマ修士号を持つ筆者が簡潔に「音程/度数」について解説をしたいと思います。

はじめに筆者の考えをお伝えしておきますと、「音程/度数」を理解すると演奏能力が格段に向上…というわけではないと言う事はご承知おきください。

じゃあなぜこんな事を勉強するのかと言いますと「音程/度数」や他理論の理解は名プレーヤーの分析や作曲法、またその奏法分析の解説を理解するためだと思っておいてください!

結局ジャンルに関わらず「かっこいい演奏」が最もグッとくると筆者は信じていますが、理論を知っていて損はないと思いますし、アイデアに行き詰まった時の突破口にもなり得るのかなと思います。

それでは早速行ってみましょう!

 

数え方

まずは「数え方」

音楽で音程は「度」という単位で分析/数え、1度、2度、3度と数えます。
また、始点がそもそも1度として数え始めます。

例えばC(ド)と1度の関係にあるのは同音Cになります。Cと2度の関係にあるのがD(レ)。1オクターブ分まとめると以下のようになります。

CとC(ド)→1度
CとD(レ)→2度
CとE(ミ)→3度
CとF(ファ)→4度
CとG(ソ)→5度
CとA(ラ)→6度
CとB(シ)→7度
CとC(ド)※1オクターブ上の→8度

 

長◯度/短◯度

次は「長◯度/短◯度」

2度、3度、6度、7度はナチュラルの場合とフラットの場合で◯度の前に「長」または「短」がつきます。

ナチュラル→長
フラット→短

例えば
CとD→長2度 半音2個分
CとD♭→短2度 半音1個分
CとE→長3度 半音4個分
CとE♭→短3度 半音3個分
CとA→長6度 半音9個分
CとA♭→短6度 半音8個分
CとB→長7度 半音11個分
CとB♭→短7度 半音10個分

※ここからそれぞれ半音いくつ分なのか追記してあります。

 

完全◯度

この「完全◯度」は1度、4度、5度、8度に使われます。

例えば
CとC→完全1度 半音0個分
CとF→完全4度 半音5個分
CとG→完全5度 半音7個分
CとC(1オクターブ上の)→完全8度 半音12個分

 

増◯度/減◯度

「増/減◯度」について。

全然音程に使われます。

CとD♯→増2度 半音3個分
CとE♯→増3度 半音5個分
CとF♯→増4度 半音6個分
CとG♯→増5度 半音8個分
CとA♯→増6度 半音10個分
CとB♯→増7度 半音12個分

CとD♭♭→減2度 半音0個分
CとE♭♭→減3度 半音2個分
CとF♭→減4度 半音3個分
CとG♭→減5度 半音5個分
CとA♭♭→減6度 半音7個分
CとB♭♭→減7度 半音9個分

※さらにそれぞれの音程を半音上げた場合「重増◯度」、半音下げた場合「重減◯度」といいます!その場合「♯♯(ダブルシャープ)」「♭♭(ダブルフラット)」を使ったりもします。ほとんど使われない表記になりますが!

 

異名同音

最後に触れておきたいのが「異名同音」

言葉通り、「名前が違うけど実際には同じ音」という意味です!
上記を見ていてお気づきの方もいらっしゃると思いますが、例えば

CとD♯→増2度 半音3個分
CとE♭→短3度 半音3個分

CとF♯→増4度 半音6個分
CとG♭→減5度 半音6個分

Cからの距離は同じ(半音の個数)なのに違う呼び方をするのです!
これは考え方や音としての“機能”が違うと思っておいてください!

 

まとめ

星野講師
「星野ギター講座 理論やるなら今でしょ!~音程/度数編~」いかがでしたでしょうか?

これを読んでいただいた皆様、明日から音程/度数は完璧!となる必要は無いと筆者は思います。「こんな考え方があるんだ」と言う風に捉えて頂いて、何度も見直して頂く事、何度も見返しているうちになんとなく音程/度数に“慣れる”ことを目標にして頂くのがいいと思います!

中学・高校時代の化学式のように、あまり深く考えず「そう言うもの」として捉えてみてください!
結局音楽は「耳」で「聴く」ものですからその大前提を忘れずに!ハートを燃やしていきましょう!

以上の内容をまとめると…

1. 数え方 始点を1度として数え始める!
 
2. 長◯度/短◯度 基本的に2度、3度、6度、7度に使われる。
 
3.完全◯度 基本的に1度、4度、5度、8度に使われる。
 
4. 増◯度/減◯度 全ての音程に使われる。「♯♯」「♭♭」という音も存在する。
 
5.異名同音 実際は同じ音なのに違う呼び方をするものが存在する。

 
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!

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