エフェクター講習会 第3弾 ~リバーブの種類について~
今回の記事のお題は「エフェクター講習会 第3弾 ~リバーブの種類について~」。
カラオケなどで「リバーブ」という言葉を目にした方も多いはず!値が大きくなるにつれ、声の“余韻”が大きく/長くなっていくと思いますが、ギターのエフェクトにもそれは存在します!
ギターの音に残響音を加えることで、よりリアルな立体感を加えたり、他楽器と“馴染ませる”ことを目的として使う「リバーブ」。
要するに自然界の音にあるような“余韻”を加えるためのエフェクターですが、「小さい部屋で音を出した時の音の減衰感」や「何かクレイジーな残響音」をいかにして表現するか、という挑戦の繰り返しによってリバーブ・エフェクトは進化してきました。
今回はそのリバーブ・エフェクトというものの特徴的且つ代表的な種類をいくつかご紹介したいと思います!
それでは早速行ってみましょう!
ルーム / ホール / アリーナ・リバーブ
まずは「ルーム / ホール / アリーナ・リバーブ」エフェクト。
全てを一括りにしてしまうのは何だか勿体ない気もしますが、この記事では特に特徴的なリバーブをご紹介していきたいと思いますのでご容赦ください。
ルーム = 小部屋
ホール = コンサートホール等
アリーナ = スタジアム等
それぞれの場所での音の反響・余韻を再現したリバーブです。
会場が大きくなればなるほど音の減衰が緩やかに(長く)なるのが特徴とも言えます。
エフェクトの使用例としてはロック、ポップス等ではルームリバーブから試してみて、大きくゆったりしたメロディの曲にはホールもしくはアリーナ・リバーブも試してみてベストなものを選んでいくといいかもしれません。
スプリング・リバーブ
次は「スプリング・リバーブ」。
ギターアンプにも標準搭載されていたりもするスプリング・リバーブ。実際にスプリングが搭載されているアンプなら、リバーブを大きめにしてアンプ自体を揺らしたりすると、スプリングの振動音がちゃんと聴こえます!
ギターアンプに使われているだけあって、ギター向きのエフェクトです!
音は金属的なんですけど、リバーブ音がどこか直線的(あまり広がった感じはない印象)に、筆者は聴こえます。
金属の砂を一直線に流した、ような感じと言いますか…。まあ音の感じ方は人それぞれですし、エフェクターの設定や機種によっても様々なので一概に言えないというのもあります。
ご自身の耳を頼りに、スプリング・リバーブを使いこなしていって下さい!
プレート・リバーブ
最後にご紹介するのは「プレート・リバーブ」。
こちらは文字通り、大きなプレート=金属板を反響させて得られるリバーブ効果のことです。
デジタルな技術が発達する前に先人達が開発したエフェクトだそうで、プレートの大きさや材質、形や厚み等最終的な“答え”にたどり着くまでにその先人達がどれだけ膨大な実験を重ねたのか、筆者は気になってしまいます!
音としてはやはり金属的で、こちらの方はリバーブ音に広がりがあるように感じますね。
「ボーカルにリバーブと言ったらこれ!」と言うくらいド定番エフェクトですが、ギターインストなどギターの音が“ボーカル”に位置づく音楽スタイルなどで一度試してみるといいかもしれません!
まとめ
タオルばりのお風呂場などで「あー」と声を出すと音に余韻が加わり、段々減衰しながら消えていく現象を再現したリバーブ・エフェクト!
その中からギターのリバーブ・エフェクトとして代表的な種類を3つ挙げてみました。
こちらの記事の読者の方々の中には初めて聞く事がらもあったと思いますが、是非新たな知識の蓄えにしていただき、マルチエフェクターの中に上記のエフェクトが入っていれば是非実際に音を鳴らしてみていただきたいと思います!
最終的にどれを使うかは己の耳を信じ、頭で鳴っているイメージをん頼りに選んでいくといいと思います!
一般的な使用・セオリーは気にしないで全然OKです!音楽は自由で、何でもありの世界なのですから!
以上の内容をまとめると…
1. ルーム / ホール / アリーナ・リバーブ
最も王道なリバーブ。空間の大きさでリバーブ音の減衰具合の違い等を再現したリバーブ・エフェクト!
2. スプリング・リバーブ
ギターアンプにも標準搭載!金属的でどこか直線的なイメージのリバーブ!
3. プレート・リバーブ
金属的で広がりがあるイメージ!ボーカルに多用される!ギターインストで使うのもアリ!?
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!