間違わないギター選び! ~ギターストラップ編~
今回はエレキギターを演奏する際に必須の「ギターストラップ」について少しお話をしようと思います!
「ギターストラップ」といえば単にギターを立って弾けるようにするための物と思われがちですが、最近は各社機能面などで本気を出し始めているのを感じます。デザインは勿論のことですが、クッション性や落下防止機能のついたストラップ、中にはシートベルトと同じ質感と言ったものまで販売されています。
実際に店頭に行って手触りなどをみてもらうのが一番ですが、まずは世にどのようなものが出回っていて、また筆者なりの選ぶポイントを挙げていきたいと思います。
それでは早速いってみましょう!
最短長さが体格にあっているかどうか
楽器屋に行くとFender社やErnie Ball社、Jim Dunlop社等定番メーカーのギターストラップがたくさん置いてあると思います。そこで体格が小さめな日本人として困るのが「ストラップが長すぎる」ということ。
海外メーカーは規格が違うためか最短の長さにしてもまだストラップが長すぎる、ということが筆者の経験上起こります。
革製ストラップのスリット式なら穴の通し方の工夫次第でなんとかなりますがバックル式だとどうしようもありません。購入の際は注意しておくといいと思います。
因みに筆者は身長160cm、細身。フェンダー社のストラップは長すぎました…。身長伸びろ!伸びろ!
バックルが金属製かプラスチック製か又は革製スリット式か
次はバックルの素材についてです。
ギターを弾く方々の中にはギターを“恋人”のように大切に扱い、傷がついてしまった日には泣き寝入り、なんていう方もいると思います(笑)。一方で「傷なんか気にしてたらロックじゃねぇ!」と言う意見もチラホラ…。
ギターストラップのバックルが金属製だとふとした時にバックルがギターに当たって傷をつけてしまったりします。バックルがプラスチック製であればそのリスクは格段に下がるので少し安心です。革製ストラップのスリット式ならほぼ心配はないですね。
ギターの傷やダメージを勲章とみるかについてはそれぞれの自由ですが(笑)、こういったところも気にしておくと不慮の事故を減らせるのではないでしょうか?
因みにライブ会場等で急いで長さの微調整をしたい場合革製ストラップスリット式は不向きです。バックルによる調節ができる方が圧倒的に調整しやすい。ここがまた悩みどころです…。
素材によるクッション性
短いライブなら30分、ワンマンライブになると1~2時間、ギターを肩に掛け続けて演奏するのは結構な負担になります。ましてオールドのレスポールなんか弾き続けたら翌日は確実に病院行きです。
そこで重要になってくるのがストラップ自体のクッション性です。
革製ストラップは厚みがあればあるほどクッション性が確保されていると感じます。さらに「COMFRT STRAPP」社の製品に代表されるようなクッション性に焦点を当てた製品もあります。
定番メーカーのストラップに多いナイロン製、コットン製ストラップは必ずしもクッション性に優れているとはいえないと筆者は感じます。
しかしながら不思議なことにプロミュージシャン、アーティストの中でナイロン製、コットン製のオーソドックスなストラップを使う方が多いのも事実です。
大人の事情なのでしょうか?単にめんどくさがり屋なだけ?世界中どこでも売っているから世界ツアー中に無くしても大丈夫だから?かっこいいギターにあえて何の変哲もないど定番ストラップをつけた時の“おもちゃ感”が童心をくすぐるのかもしれませんね!
因みにHR/HMギタリストで非常にユーザーが多いのがDimarzio社のClipLock!
ストラップロック
ストラップ自体のことではないのですが、ストラップをギターのストラップピンに通してさらにその上から被せるようにして装着するストラップロック。代表的なのがJim Dunlop社の「LOK STRAP」です。
ストラップ自体にこのロック機能がついたD’Addario社のPlanet Lock Poly Proストラップもあります。
これかなりオススメです。ストラップって不意に外れますし、外れたときにはもう遅いです…(笑)。ヘッドが折れないことを願うしかありません。
このストラップロックですが、簡易的に食パンの袋をまとめるあの四角いプラスチックで代用することもできます。ただし強度は保証出来ないので自己責任でお願いします(笑)。
まとめ
筆者のオススメは…
Moody Straps → 革が厚くクッション製がある
Ernie Ball社 PolyPro → ド定番且つ長さ調整しやすい
Dimarzio社 ClipLock → Steve Morse(筆者が大好きなギタリスト)が使っている
です。
さて、以上の内容をまとめると…
1. 最短長さのチェック
「最短でも長すぎる」と言うことが起きないように!もしくは身長伸ばす!(笑)
2. バックルの素材によるギターに傷がつくリスク
ギターを“恋人”のように扱うか傷を勲章とみるか⁉︎
3. クッション性
革製やクッション性を追求した製品もある。でも何故かナイロン製、コットン製ストラップユーザーが多い!
4. ストラップロック
ストラップ落下防止に絶大な効果。愛用ギターを永く鳴らし続けるためにも是非装着を!
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!