チューニングはしっかりしとけ!シマリがないとみんなにコソコソ笑われるぞ!~いかにチューニングが重要か~
今回のお題は「チューニングがいかに重要か」についてお話しをしようと思います。
ギターを手に取れば誰もが通る道、それが「チューニング」。ギターをバッグから出す度に行うので慣れてしまえば何ともない準備ですが、だからこそ疎かになりがちとも言えます!筆者も日頃のギターレッスンでそんな光景を見かけます。
今回の記事では毎回チューニングをしっかりして弾くことで、それでしか得られない恩恵やメリットについて筆者なりの考えをお伝えしたいと思います。
それでは早速行ってみましょう!
まず音痴はやめましょう。
大前提の話ですが、“音楽”なのですから「チューニングがズレている」ということは「ボーカルが音痴」というのと全く同じことです!
チューニングのズレが微妙な場合も同様で、それぞれの音がほんの微妙にズレているとそのほんの少しのズレが掛け合わせた時に「輪郭のハッキリしない」、ボヤボヤな音楽になってしまいます。
各楽器(ボーカル含め)のそれぞれの音がピッタリ調和するためにもやはりしっかり、いや本当にしっかりチューニングする事はとても大切なわけです!
音楽や歌を聴いた時にピッタリ他の音と調和している音楽ほど心地よくありませんか?弦を同時に鳴らした時にコードがピタッと綺麗に鳴る方が美しいじゃないですか。
ギターをバッグから出したら先ずはチューニング!5分前合わせたとしても一応チューニング!過信して“ギリギリ”なリスクを負うのはやめましょう!(笑)
プロのミュージシャンでさえステージ上で毎曲前に確認しているのはそういうことです!!
耳が良くなる!
しっかりチューニングされたギターを弾くというのは「耳が良くなる」という効果もあるんです!
まだギター始めたばかりの方は「ほんとかよ?」って感じだと思うのですがこれ、経験者ほど実感があると思います!
絶対音感があるとか無いとか、そんなプロフェッショナルな話ではなく、普段から各弦がしっかり調和した和音を聴き、体で感じる(ギターは振動が手を通して伝わるので)ことって凄くいい効果があります。
これ続けているとある日チューニングが微妙にズレたギター等聴いてて気持ち悪くなったり、チョーキングの音が気になったりと気づき始めます。こうやって音感が良くなってくるんです!
これがギタリストとしての成長であり弾いた時/聴いた時の聴こえ方が洗練されていき、世界が深くなっていくわけです。
音楽的ギターテクニックも向上する!
例えば上記で挙げた「チョーキング」がそうなのですが、チョーキングって「弦をどこまで引っ張ったらこの音になる」という目安がないじゃないですか?
最後はもう慣れとセンス、気合いで弦をコントロールするわけですが音感が良いほどピッタリ狙った音程まで瞬間的にチョーキングする能力の一助になります。
チョーキングに関してはユニゾンチョーキングやチョーキングした音程から弾き始める技もありますし、こういった時に音感が役立つわけです!
「最後のチョーキングもカッチョよくキマったぜぇー!」と思ってたら周りからは「あの最後のチョーキングの音程が惜しかったよね…。」とコソコソ笑われていた、なんてことにならないように!
他にもアーミングや基礎的に言えば押し弦の癖なども注意しておきたいですね!
まとめ
毎回チューニングのしっかりされたギターを弾くというのはとても重要且つプレイヤーの音感向上、そしてそれによる演奏力の向上に繋がるということが伝われば幸いです。
センス等全くいらない、チューニングを毎回するというただの確認とペグを回す作業でギター力が上がるなんて最高じゃないですか⁉︎
以上の内容をまとめると…
1. まず音痴はやめましょう。
“音楽”なのですから、しっかりチューニングされたギターで美しい響きを目指しましょう!
2. 耳が良くなる!
これ本当です!騙されたと思ってやってみた人だけが得します
3. 音楽的ギターテクニックも向上する!
“洗練”された演奏、しっかりキメていきましょう
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!