ピッキングフォーム3選
今回の記事のお題は「ピッキングフォーム」について。
ギターを始めると多くの方が迷い、悩むのがピッキングフォーム。
「ピック」なんて言うものをわざわざつまんで、その振り幅や当てる深さを気にしながら「弦を弾く」のがピッキングなわけですが、全く世話がやける楽器ですね、ギターは!
しかしプロがやっているのを見るとなぜか「僕にもできるんじゃないか…!?」と思ってしまうのもまたギターの魔力というやつでしょうか…!
今回の記事では動作そのものの解説ではなく、ピッキングする手の一般的なフォームについて3つほどご紹介していこうと思います!
早速行ってみましょう!
ブリッジに乗せるだけ
先ずはこちら。「ブリッジに軽く乗せるだけ」。
右手をパーの状態(指を開いた状態)にしても、軽くグーにしてもOKです。ポイントは指などが一切ギターのボディに触れない点。触れるのはピッキングする手の手刀の部分が軽くブリッジに乗るだけ。
ごく一般的なフォームと言えます!余弦ミュートも問題なくできると思います!
ブリッジ乗せる+薬・小指をボディにつける
次はこちら、筆者もオススメのこのフォームです。「ブリッジ乗せる+薬・小指をボディにつける」フォーム。
薬指・小指に関しては両方ボディに軽く乗せてもいいですし、どちらか片方だけでもOKです。弾く弦にもよりますが筆者は小指だけボディに触れさせます。
大事なポイントとしては薬指・小指をボディにつける際に強く「固定」しないこと!
力みの原因になりますよ!筆者は経験済みです!(笑)
このフォームのメリットとしては今どの弦を弾いているのか、と言うのを感覚的に把握しやすい点にあると思います!
1弦側からすくいあげるフォーム
最後に挙げるのは少々特殊な「1弦側からすくいあげるフォーム」。
このフォームで有名なギタリストとしてはあの元MEGADETHのマーティ・フリードマンですね!
このフォーム、実際にやってみるとわかるのですがピックの振り幅等コントロールが激ムズです!(笑)
あと腕の長さ故のフォームもしくは縦振動を利用するためなのか、ピックと弦の接触する角度が垂直にならないのもかなり違和感があります。
ピッキングする弦より手自体の位置が1弦側に来てしまうので余弦のミュートも難しい!
それもあってかマーティ・フリードマンの演奏映像を見てると音価の長めの音を鳴らす時はかなり大胆にミュートをかけてます!
これであの速弾き、リズムギターを弾くわけですから要研究が必要なフォームですね。
ここから読み取るとしたら、こういった特殊なフォームも極めればありだということと、MEGADETHコピーバンドなどでモノマネ的なプレイにつかえるという点でしょうか⁉︎
まとめ
筆者は最初独学でギターを始めたので、初めてギターの先生についた時は「力んだピッキング」が染み付いていてそれはそれは大変重症でした(笑)。
多くの参考書や奏法解説、ピッキング理論書などを読んでもやはり共通することは「軽く」「力まずに」「振り抜く」がキーワードになると思うのですが、
憧れのギタリストの映像を見た時なんかにこの記事を参考に「このギタリストは〇〇タイプだ」と分析していくと同じようなピッキングフォームを身につける手助けになるかもしれません!
最終的には全員が全員機械のように洗練されたフォームで弾く必要なんて無いのですから、あまり気にせずにロックンロール!弦を掻きむしっていきましょう!(笑)
以上の内容をまとめると…
1. ブリッジに乗せるだけ
ごく一般的なフォーム。余弦ミュートも問題なし!
2. ブリッジ乗せる+薬・小指をボディにつける
筆者オススメのフォーム。余弦ミュートも容易且つ弦間の感覚を掴みやすい。
3. 1弦側からすくいあげるフォーム
マーティ・フリードマンに代表される特殊フォーム!縦振動を利用したピッキングを狙っているのか、要研究!
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!