Cubase付属音源「Groove Agent SE」を使ってみよう!

皆さん、おはようございます!こんにちは!こんばんは!岡田です!少しづつ暖かくなってきましたね。季節の変わり目は体調にも気を付けて、楽しく音楽を作りましょう!
さて今回は、Cubase(Elements以降)を購入することで付属している、「Groove Agent SE」についてご紹介していきたいと思います。よろしくお願いします!

Contents

「Groove Agent SE」のメリット

①音色豊富&ループ音源としても活用できる!

プロが作ったリズムを使用できる「ループ音源」としても活用できるので苦手なジャンルにも挑戦しやすい!

一見すると、パッドが並び、近代的な見た目をしている「Groove Agent SE」ですが、ロックドラムなどアコースティックな音色もジャンル分けされて収録されています。さらに民族的なパーカッションやSE(効果音)なども収録されており、これ一つで様々音楽に対応する幅広いソフトになっています。

そして【予め用意されたリズムを、自動演奏してくれる】(一流プロが演奏したり、打ち込んだりしたもの)スタイルプレーヤーという機能が付いています。この機能を使えば悩み続けた苦手ジャンルのフィルやリズムをしっかり補うことができます。

スタイルプレーヤーのリズムをそのまま使っても良いのですがやはり、全世界の人が愛用するソフトなだけあってオリジナリティにかけてしまうことがあります。その際はパッドからドラッグするだけでMIDIの打ち込み画面にリズムのノートが出てきますので、ノートを少しずらしたり、増やしたり減らしたりして使用するとよいでしょう。さらに曲に馴染んでくると同時に、皆様だけのオリジナリティ溢れるリズムが完成します。

さらにもう一つの使い道をご紹介します。スタイルプレーヤーのリズムは良く作りこまれていますので、好みはあれどそのジャンルのいわゆる正解のリズムとなっています。それはそのまま使わないにしてもそれぞれのジャンルのリズムやフィルの勉強に最適です。触れたことのないジャンルに挑戦する時にきっと役に立つはずです。

➁パッドに音を割り当てられる!手動でプリセットが作れる!

プリセットの魅力はご紹介しましたが、やはり曲を作り続くけていく上でこだわりたい部分が出てきます。アイドル曲はスネアだけ電子っぽかったり、逆にロックバンドでタムだけパッドドラムを使って音色を変えたりすることもあります。

「Groove Agent SE」をいくつも立ち上げて違うプリセットを選んでも、MIDI打ち込みのエディター画面が別々になったり、場合によってはパソコンが重くなったりといい結果を生まないことが多くなります。そんな時に手動で【パッドごとに音色を選んでいく】という機能が役に立ちます。

パッドの上で右クリックを押して→Load Instrument→希望する楽器を選ぶ

この操作で任意の音を選択することが出来ますので、あとはこれを繰り返して好きにドラムセットを作っていくという流れになります。とは言ったものの一から作成するのは難しい,,,という方は一度好きなプリセットを選び、好きなパッドだけ音色を変えるということも可能になっていますのでそちらを試してみましょう!

選び終わったらさらに、細かく音を作りこむことも出来ます。EDITボタンから見られる、Coarseやfine等のつまみを触って質感を変えていったり、Panで左右にずらしたりしてイメージにより近づけていきましょう。ちなみに前回の「HALion Sonic SE」で紹介した音のレイヤーを使って二つの音の重ねた上で、不要な部分の音を調節するとよりリッチな感じに仕上がります。16チャンネルあるのでバスやスネアは二つくらい使っても問題ないでしょう!

③サンプラーとして使用できる!

(②)の応用になるこの機能。先ほどは「Groove Agent SE」の中に゙予め収録されているいる音色゙をパッドの数、選択する。というものでしたが、それとは別にオーディオ素材を取り込んでMIDIで打ち込む、サンプラーとしての使い方が可能です。オーディオ素材には録音した声や、CDから取り込んだ音源、購入した環境音素材集、等がありますね。

意中の人の声を素材として手に入れることが出来ればボイスロイドのように色々しゃべらせて、耳が幸せに,,,笑。という使い方はともかくとして、音楽や録音した歌を切り刻んでバラバラに配置するテクニックは、カットアップ、ボーカルチョップなどと呼ばれ主にEDMで親しまれています。また勿論その素材にもPanやCoarseやfine等のつまみは適用されるので好みの後に仕上げていくことができます。

岡田は少し前、歌舞伎の「いよおおおおお!!」という声の素材をカットアップで「クラブDJ風」にしてクライアントに送ったところノリノリでオッケーが出たのですが、お互い冷静になったのか一週間後に「やっぱりやりすぎかもしれませんね(困惑)」と言う話になり結局お蔵入りになってしまいました。これもまた新たな挑戦です。笑

「Groove Agent SE」のデメリット

使いこなせれば良い所がたくさんあるのですが、つまみが多い点やパラアウトの方法など、色々なことが出来る分、操作が少し難しいように感じます。
とはいえ、最初から全ての機能をフルで使うことはありませんので一気に理解しようとはせず、進める上で必要に感じる項目を操作ガイドで確認するようにすればストレスを最小限に抑えて作業できるでしょう。

受講生さんから相談を受けた事例

Q、バンドマン「ドラムの太鼓の数は決まっているからメンバーの演奏を見て打ち込めるけど、EDMはハイハットが何種類もあったりしてわかりません」

A、シンセは、ライブだったとしても自動演奏などをプログラミングすることが可能で自由度が高いので、シンセ系のパーカッシブな音は好きなだけ入れても違和感を感じにくいのです。生ドラムのようにリアルさを考えるよりも音色を変えたり自由な発想で打ち込みを進めることが重要!またEDMは4つ打ち(ヤンキーの車からドンドン聞こえてくるやつ)を基本とするものが多くバンドのリズムより定番パターンが少ないのも特徴的です!

Q、EDM制作者「バンドっぽいトラックに挑戦したいけど、バンドのドラムは数が決まっている上にパターンが複雑で難しい」

A、生ドラムの打ち込みはどれだけ人間っぽい演奏に聞こえるかが重視されます。どれだけ多くても両手両足4つ以上鳴ることはありませんし、BPM180で128分音符を演奏することはできません。また演奏パターンによってジャンルが変わりやすい事に加えて、人間が演奏する前提なので、音の強さを変えるベロシティがとても重要になっています!EDMと比べると基本のリズム(「8ビート」や「裏打ち」等)が多いですが、覚えてしまえば使いまわしても違和感がありません。フィルなどが個性の見せ所です!

先に回答しましたが、この二つの質問を違う生徒さんから同時期に頂いた時は「生楽器とシンセで作成された音の違いを知らない事が困惑の原因になるんだな」と再認識させられました。DTMを始めたばかりの方に多く見られるのが、ギター、ベース、ドラム、ピアノ、等は生楽器だと認識していても、知らない名称の楽器は無意識的に【打ち込み】で片づけている。という状態です。

岡田が若かりし頃、どうしても暴れん坊将軍のアノ音が使いたくて仕方がない時がありました。しかし何の音かも分かりません。検索ワードもわからないまま調べました。

「暴れん坊将軍 あの音 カァアア」と!笑

ありました!こんな楽器なのか!名前は「ビブラスラップ」!そしてその名前で自分の音源を検索するとなんと所持していました。その時、名前を知るということはとても大切だと知ことが出来ました。

他にも中国っぽいアノ音には「二胡」という名前がありますし、ポップスのライブではドラム以外にパーカッション担当の人がいます。その中の楽器にも「コンガ」「ツリーチャイム」等全て名前がついています。おばけが出てくるヒュードロドロも「能管」と「和太鼓」の組み合わせです。よくよく考えたら何百年と伝統のあるものが打ち込みなわけがありません。笑

ちなみにキーボードは中にはシンセが入っていてで、音色を選択したとしても生の楽器ではなく、グランドピアノっぽい音、オルガンっぽい音、ストリングスっぽい音を作っていることになります。

というわけで一つ一つ名前がついている楽器は知らないだけで意外にもあり、それ以外の音はパーカッシブな音も含めシンセで制作されています。単純なEDMはドラムも含めて、一切の生楽器を使わずシンセのみで作ることができます。

その知識があれば、

・生ドラム1人+シンセで作ったハイハット左右から2つ
・シンセで作ったEDM系のリズム+生のスネア1人+生のクラップ10人

といったよう実際演奏するときはどんな編成になるのか想像しやすくなり、「使ってもいいのか」と悩むことも減ることになりますので、自信をもってリズムトラックを制作することが可能です。

EDMを得意とする方で生ドラムのフレーズが分からない場合は(①)でも紹介した通りスタイルプレーヤーを使用してもいいし、勉強に使うのもいいでしょう。ここで出てきた楽器の名称も聞いたことがない場合は是非調べて聞いてみてください!

プリセット選びの落とし穴

色々プリセットがありますが音色探しのコツを紹介します!

プリセットそのものの音もジャンルによって(ものによっては少し大げさなくらい。笑)違いますので、まずは自分のやりたいジャンルの名前が付いているものを選んで聞いてみます。気に入ればそのままでもちろん大丈夫なのですが「ん?イメージとちがうな??」と思ったら、

 罪 悪 感 を 覚 え な く て も 大 丈 夫 !

別の名前がついているプリセットを試してみましょう。あくまでそのジャンルの定番っぽい音が入っているだけでその名前が付いたプリセットを使うのが必ず正解とは限りません。例えばポップスを作るにしてもロック系のプリセットの方が曲によっては勢いが出てしっくりくる!なんてこともよくあります。プリセットに付いた名前に惑わされて選択肢の幅を狭めない様にしてください。

自分では名前を見てしまってから選ぶので違和感を感じるかもしれませんが、ポップスを作っているときに、それ以外のプリセットを選択したとしても、ブラシで叩くジャズのプリセット選ぶといったような極端なことをしなければ、完成系を聞かせたときに「ポップスなのに、ロックのプリセットを使いましたね?それは邪道ではないですか?」と言われることはありません。

設定された名前より、いい出音だと思うプリセットを選ぶことが重要です。(②)で説明した通りシンバルだけ他の音色に変更するなども可能ですので自分の中の定番ドラムセットを組んで保存しておくのもおススメです。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。いかがでしたか?「Groove Agent SE」ではリズムの打ち込みはもちろん、色々な使い方があり、他の音源を買った後でも役に立つことも多いので機能を覚えておくことをおススメします。

個別レッスンならさらに皆様に合わせて、お悩みを解決しますので、是非是非お顔を見せてください!

それではまたお会いしましょう!!岡田でした!

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ABCMusicSchool代表。株式会社オン代表取締役。 年間100名以上のミュージシャン、受講生との出会いをとおし、音楽スクールのサービス向上に駆け回る日々。元ギタリスト、元バンドマンです!