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Specterについて解説します!
Spectorは音色を自分なりに変化させやすい2種類のスペクトラムフィルターを搭載したシンセサイザーです。エンベロープ、LFO、エフェクト等基本を押さえたシンセです。
以前紹介したPrologueやMysticと操作感が似ているので、基本操作に立ち返ってシンセを解説していきます。
スペクトラムフィルタセクション
スペクトラムフィルターセクションがこのシンセサイザー一番の魅力ですのでご紹介します。
図の赤で囲った部分ですね。このバーのようなものは128個並んでいます。
プリセットと図に書いた部分から選ぶとわかりやすいのですが、もう少し自分自身で音色を作りたい場合は、マウスで描くようなイメージで輪郭を変えて操作します。
そして最大の特徴がたくさんある中での「Randomize」です。
名前の通りランダムにフィルタを作成してくれるので、自分で作る以外の発想が欲しい、プリセットに飽きたという場合には戦力になってくれるはずです。また毎回違うという意味でも本当にランダムなので気に入った音があればセーブしておきましょう。
次を選んでしまうとあの素晴らしいランダムは、二度と戻りません。笑
各種パラメーター
今までのシンセでもあったパラメーターが多いですがおさらいのつもりで見ていきましょう。
図1 オシレータ
オシレータを選んでください。何度も登場する、主人公といってもいい存在です。いないと音が鳴りません。
図2 COARSEとFINE
この二つのつまみはは、すべてのオシレーター、AおよびB波形に共通で全体に影響します。
COARSEが半音単位、FINEは微妙な変化です。ピッチによる揺らぎを与えたり、調子外れな音を作るのに最適です。
図3 オシレーターポップアップメニュー
たくさんあるプリセットからオシレータの変化の具合を確認してください。
スペクトラムフィルタセクションもそうですが、習うより慣れろな項目だと感じています。マニュアルを読んで説明を読んでも音楽的な要素が少ない部分ですね。笑
図4 Detune
こちらはピッチ変更による揺らぎで、重ねたオシレーターの音を変化させます。COARSEとFINEに似ていますね。
図5 Portamento
ノートを重ねて打ち込んだ時に連続的に音を変化させます。ノブを時計方向に回すと次の音に行くまでの時間が長くなります。
図6 cut
フィルターのカットオフ具合です。徐々に開いていく奏法が有名なやつなのでぜひお試しください!
図7 Morph
オシレータAとBの混ぜ具合。左に振り切るとAだけ。右に振り切るとBだけ。といった具合です。
LFO
さて、最後はLFOの概念に触れたことがなかったのでLFOを勉強していきましょう!LFOはリアルタイムで音程や音色へを変化させるための機能です!
LFOとはそれだけでは音が鳴らずどこかに割り当てることによって効果を発揮します。
まずはつまみを見てみましょう。
図1 Speed
LFOのエフェクト具合のスピードを変化させます。
図2 Depth
LFO によって適用されるモジュレーション量を変化させます。
図3 シンクモード
Part、MIDI、Voice、Keyを設定します。
図4 LFO波形ボタン
LFOの波形を選びます。どんな変化なのかと言い換えてもいいかもしれません。
では解説します。
今紹介したつまみさっそく変えます!(勢い)
では、、、今までのように変化を感じられません。例えばこのシンセの場合、初期設定ではpanのみが選択されていますので真ん中にシンセの音がある限り変化が起こりません。
というわけで一番わかりやすいのがピッチを変化させることかと思います。画像で解説します。
mod dest のところのpanをoffに(分かりやすくするため)
そして今回はOSC1Picthを選びます(ここでは割り当てると言われます)
これでOSC1PicthにLFOが割り当てられたので、あとはSpeed、Depthを好きなように動かすと、シンセ独特の面白いサウンドが出来上がります。
Dubstep等には欠かせない要素ですね。
同時にかけたりすることも出来ますので色々なものに割り当てて変化を楽しんでください!
まとめ
1. スペクトラムフィルターセクションの細かな変化が無限に楽しめる
2. 数あるシンセも基本は同じ
3. LFOはまずピッチでやると変化が分かりやすい
といったこととなります。
それでは次回のブログでお会いしましょう。ABCミュージックスクールDTM科講師の岡田誉也がお送りしました。
また次回お会いしましょう!