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キャッチーなメロディを作ろう!基本テクニック編
皆さんは自分で作った曲が、何かイマイチだな~…とか、どこにでもありそうな普通の曲…なんて思った事はありませんか?
何が足りないのか?そう!キャッチー成分が足りないのです(もちろんそれだけではありませんが)!!
今回はそんなキャッチーなメロディの作り方について解説していきますね。
キャッチーって何?
似たような意味合いかもしれませんが大体こんな感じでしょう。
逆に、何がキャッチーでは無いのか。
* 印象に残らない
* 心に響かない
言葉にすると簡単ですが、人の感性は十人十色ですから、聞く人全てがキャッチーと感じるのは難しいかもしれません。
とはいえ、難しいからと諦めるのはまだ早い!
いかに多くの人の心に残り、時代を越えて歌い継がれるような、誰もが求めるキャッチーなメロディを作っていきましょう!
サビ頭が重要
昨今のJ-POPなど、日本の音楽で1番重要なのはサビ頭ではないでしょうか。サビ頭の数小節でいかに心を掴むメロディを作れるか、これがとても重要です。
というのも、テレビCMは短いと15秒しかありません(厳密に言うと曲は前後に0.5秒ずつ無音があるので14秒)。大抵の場合はサビが使われますよね?
この短い時間の中で聞く人に良い曲だと思わせ、映像のストーリーにも合うような曲でなければいけません。
アニソンだとオープニング、エンディングともに90秒です。映像とシンクしていると、やはりサビ頭が映像の中でも盛り上がる部分になると思います。
日本の音楽はサビ至上主義なところがありますからね。それが日本の音楽の良さでもあると思います。いわゆるワビサビとか。
メロディのインターバルを広げる
EX-1
なんの変哲もない普通のメロディですね。
EX-2
少し印象的になりましたよね?
このように音程のインターバルを広げ、高低感のあるメロディにすると、メロディに深みが出てきます。逆にAメロなどで、インターバルを広げすぎた場合は狭める事で落ち着きが出ますのでテクニックの一つとして覚えておいて下さい。
メロディのインターバルを変える際の注意点高低感ありすぎて、歌いにくくなったり、やり過ぎて難しいメロディにならないように注意しましょう。
音符の長さ・シンコペーションでキャッチー
付点音符
付点8分音符は8分音符に16分音符をくっつけた長さで、付点4分音符は4分音符に8分音符をくっつけた長さになります。
つまり、付点と名のつく音符は1.5倍の長さになるという事です。ちなみに、DAWだと付点の事を英語でdotと表す事が多いです。
8dotや8dとなっていたら付点8分音符の事です。
シンコペーション
もう1つ、よく使われる技法で、シンコペーションというものがあります。
シンコペーションとは発音するタイミングを前にずらし、強弱に変化を加えることをいいます。
これらもシンプルで取り入れやすいですが、とても印象が変わります。
例題曲に付点音符とシンコペーションを入れて調整してみよう!
EX-3
赤丸が付点音符、青丸がシンコペーションです。
どうでしょうか?また少しキャッチーになりましたよね?付点音符やシンコペーションは、キャッチーになる上に、メロディがワンパターンになるのも防いでくれます。
16分音符を使う
どんな場面でも使えるわけではないのですが、単純に8分音符を16分音符2つにしてみます。作曲はバラードなどスローテンポの曲でもない限り、特に意識しないと16分音符って入ってない事が多いです。
もちろんテンポが速かったり、8ビートの曲で16分音符を使わない曲もたくさんあります。
しかし、8分音符以上の音符しか使っておらず、間延びしてしまうようなメロディなら16分音符を所々入れてみるのも良いと思います。
EX-4
1小節目の4拍目、3小節目の4拍目裏を16分音符にしてみました。
勢いのつく感じがありますよね?2000年代~のアニソンなんかで多くの曲に使われた技法です。
あまり使い過ぎると、中途半端に古いアニソンのように聞こえてしまうかもしれないので注意して下さい。
作詞前であればメロディの音数は増減してもいいですが、すでに詞がある場合は詞を活かすのか、メロディを活かすのかを考えねばなりません。
他の箇所でも言っていますが、メロディが難しくなりすぎないように気をつけましょう。
まとめ
次回は少し音楽理論にも触れて、コードとメロディーの関係について解説していきますので、お楽しみに!
以上、ABCミュージックスクールDTM教室科・菅谷豊でした。また次回、お会いしましょう!