かっこいいイントロの作り方は?名曲を分解して作曲に活かそう!~後編~

Contents

イントロを考察してみよう2

緒方講師
あらゆる楽曲においての最初のごあいさつ部分ともいえる「イントロ」。そのイントロについての考察ブログの後編です!

《①コード進行》
1.イントロ以外でも使用されているコード進行の引用
2.独立したイントロを作る!

《②アレンジ》
1.どんな雰囲気で曲を始める?
2.テンションをコントロールする!

《③リード》
1.イントロだけ出てくるメロディはなに?
2.リードにはどんな楽器orサンプリング音源が使われている?

《④イントロの有無》
・そもそもイントロがいるか、いらないか?

前回のブログでは《①コード進行》《②アレンジ》について解説しました。
今回は、《③リード》《④イントロの有無》について解説していきます!
最後まで読んで頂き、イントロ作りのお役に立てたら嬉しいです!

《③リード》

イントロだけ出てくるメロディはなに?

イントロで歌の代わりに違う楽器でメロディを奏でているのを聴いた事がありませんか?
それを音楽用語的に言うと「リード」と言います!

リードにはどんな楽器orサンプリング音源が使われている?

リードにはどんな楽器を使っても良いのですが、J-POPのなかでよく使われてるのが

・ギター
・キーボードや鍵盤
・シンセ
・ストリングス
・金管楽器や木管楽器

これらはとても高い頻度で使われています。どれも歌心のある楽器ばかりですね。早速いくつかの例を紹介したいと思います。

リードギター

あいみょん 「マリーゴールド」
ポップスやロックでイントロのリードの王様と言ったらやはりギターでしょう。この曲ではギターのチョーキングという技術がさりげなく入っててかっこいいです。

ピアノ

ずっと真夜中でいいのに 「秒針を噛む」
ピアノのリードってギターとはまた雰囲気がガラっと変わりますよね。曲にもよりますが緊張感を演出するのにとても向いている楽器だと思います。
この曲のピアノのリード、実はF#とG#とC#とBのたった4音のみで押し切ってるんです!とてもクールですよね。

ストリングス

AKB48 「365日の紙飛行機」
とっても壮大な雰囲気になりますよね。ストリングスは奏法が数多くあり、とても幅広い表現が出来るのが良いですね。この曲のイントロもとても広がりがあり、美しい響きを奏でていますよね。

マリンバ&ストリングス

星野源 「アイデア」
マリンバというサステインの短い楽器と伸びやかな音が出せるストリングスの合わせ技です!とっても可愛いですよね、お見事!!!フレーズの終わり方をイントロの前半と後半で微妙に変えているのがオシャレですね。

サックス

EGO-WRAPPIN’「かつて」
最近は金管楽器や木管楽器がリードで始まる曲もなかなか無いなーと言う印象ですが、サックスのリードで始まる曲で思い浮かんだ名曲がこの曲です。こちらは音源のリンクもあるのですが、あまりにカッコ良いのでライブ版をシェアさせてください。

緒方講師
何がリードかを分かっていただけましたか?
メロディがいろんな楽器で奏でられていたと思います。どの楽器をリードにするのか、というのもポイントですね!

最後に昨年爆発的に売れたこの曲のイントロを聴いてみましょう。

ボイス&シンセリード

DA PUMP 「U.S.A.」
この曲は「カーモンベイベー」というフレーズの「カ」の部分を、リズミックに繰り返しています。よく聞くと「カ」の長さが場所に変わっているのにお気づきでしょうか?

短い「カ」は音の変化は目立ちませんが、長い「カ」は音を伸ばしているのでおしりの方がピッチベンドをかけたように音が高くなっています。この組み合わせが踊れるノリを生み出しているんですね。細かい部分にものすごくこだわってるのが分かりますね!

そしてうっかり聞き逃しそうになりますが、実は裏にシンセリードもいます(笑)「カーモンベイベー」の存在感の高さにただ驚きますね。。

《④イントロの有無》

そもそもイントロがいるか、いらないか?

イントロがなく、そのまま歌が始まるパターンもあります。その場合、Aメロから始まるか、最初にサビを持ってくるかでも印象が変わってきます。それぞれヒットソングの中で見ていきましょう。

サビから始まるパターン

WANIMA 「シグナル」
ドラムのハイハットのカウントから元気よくサビが始まります。しかし、よく聞くとアレンジが凝っています。

1小節目の1拍目にこそドラムとベースも入っていますが、そこから8小節目までギターのバッキングとボーカルだけになります。9小節目からはここにドラムはハイハット(16ビート)、バスドラ(4つ打ち)とベースはルート(8ビート)が加わる事で疾走感があがり、Aメロまでの間奏でフルテンションに持って行くアレンジです。

Aメロから始まるパターン

神山 羊 「YELLOW」
この渋い始まり方を聞いてください。ボーカルのピックからはじまり、シンセベースとバスドラのみの渋いアレンジになっています。

空間をあえてスカスカにする事でとても緊張感のある雰囲気になっています。2Aはハイハットとパーカッションが入っていて1Aよりノリノリで聴けて差別化がしっかりされています。

緒方講師
いかがだったでしょうか?今回は、4つの要素に的を絞って解説していきました。イントロを作るに当たってイメージをつけるための指針になれば良いなと思います。

イントロ作りに答えなんてありませんが、一瞬聴いただけで曲が分かるイントロもありますよね!それも名曲の大切な要素のひとつなんです!

いつかそんなイントロを作れるようにお互い精進していきましょう〜!それではまた次回のブログでお会いしましょう。

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