宇多田ヒカル「Time」のサビをdtmで骨組み作ってみた!

dtmで楽曲解析&骨組み作り第14弾!

緒方講師
楽曲の骨組みをコピーしていくことで、どんな作りで曲が作られているのかを部分的に覗いてみる「骨組みを作ってみた」シリーズ第14弾です!
今回は彼女の1年3ヶ月ぶりのシングルでドラマの主題歌になった「宇多田ヒカル/Time」にチャレンジしてみましょう。今回もコピーしたのはサビの4小節です!今回もLogic ProXに標準搭載されているシンセや音源、プリセットのみを使って骨組みを作ってみました。
この曲いろんな要素が入っておりますが、骨組み研究をすると非常にためになる曲だと思います。 どんな骨組みになっているのでしょうか。それでは行ってみましょう!

使用楽器

まずは今回コピーする部分を聞いてみましょう。1:17から。サビが始まってからの4小節です。テンポ100です。

今回僕がピックアップしたのは、

ドラム
シンセベース
サビベース
エレピ
シンセ

それではまずはドラムから打ち込んでいきましょう!

ドラム

ドラムはいわゆる808系のビートでしたので、有無を言わさず「Drum Machine Designer」を使っていきましょう!ライブラリから「Atlanta」というプリセットを選んでみました。

Snare1にはBoom Bapを差し替えてみました。Hi-Hat1TONEを右に全開に振って堅い金属音を出しました。Snare1Hi-Hat1REVERBを強めにしてHi-Hat1にはDELAYも強めにかけてみました。

打ち込みはこのようになりました。

使った音色は4つ。Kick1Snare1とSnare3Hi-Hat1(音色的にSnare1とSnare3は同時に鳴らしてます。)

非常に特徴のあるパターンですね。まずスネアの位置が2拍目と4拍目にあるんですが、4拍目の方は16分音符後ろにずれています。ハイハットも8分音符でずっと刻んでいるわけではなく、1拍目の裏と2拍目そして4拍目のスネアの位置と同じ場所に配置された3つのみ。こういった特徴的なリズムは自然にメロディーが出てきそうで良いですね。

さて出来上がりを聞いてみましょう。
スネアを叩いた後の残響感やハイハットのディレイが気持ちいいですね。

シンセベース

ベースは細かいラインを弾いているシンセベースと低音部分を支えるサブベースの2種類をかなと思ったのでまずはシンセベースから行きます。
「Alchemy」の中のプリセット「80s Hard Bass」を使いました。

打ち込みはこのようになりました。

こういう打ち込み系の音楽では細かくベロシティをいじらない方がそれらしくなるのかなという印象です。高い音域で細かく動いているのがかっこいいですね。

さて出来上がりを聞いてみましょう。

サブベース

サブベースは一般的にはサイン波や倍音の少ない音を使ったりすることが多いのですが、今回よく聞くとシンセストリングスっぽく聞こえたので、そのような音を選んでみました。

Cutoffをいじって明るさを絞ってみました。

打ち込みはこのようになりました。

シンセベースと違ってノートは長めに打ち込んであります。

さて出来上がりを聞いてみましょう。

エレピ

エレピは「Vintage Electric Piano」で作ってみました。「Electra Piano」という音色を使い、エフェクトはChorusのみを使いシンプルな音色にしました。

打ち込みはこのようになりました。

コード進行をベタ打ちしております。ベロシティーも同じです。ただよく見ると和音の低い音から高い音にかけてタイミングがずれています。これはQ-Framという機能を使って簡単に設定しました。


エレピのトラックのインスペクタでいじります。クオンタイズを設定すると、Q-Framを設定できるようになります。

さて出来上がりを聞いてみましょう。

シンセ

シンセの音もこの楽曲の中で特徴の一つになっていますよね。この音はせっかくなので「Retro Synth」で作っていきましょう!

ノコギリ波と矩形波が大体半々でちょっと矩形波寄りかなというところで混ぜました。矩形波側のピッチ、Centを2Cだけあげて少し揺らぎを加えました。
フィルターはローパスフィルタ(LP 12db Sharp)をかけました。
AMP ENVELOPEはほぼデフォルトのまま、台形型(持続音型)でサステインレベルは少し下げてます。
エフェクトはChorusを深めにかけてます。

それとは別にトラックにディレイをインサートでかけました。

打ち込みはこのようになりました。

ベタ打ちのようで休符が小節によって違うので注意して聞いてみてください。

さて出来上がりを聞いてみましょう。

全体

それではトラックを全体でならしてみましょう。

緒方講師
「宇多田ヒカル/Time」の骨組み、いかがだったでしょうか。今回大筋としては特に音数は多くないのですが、ベースもシンセベースとサブベース、和音もエレピとシンセを重ねているレイヤリングを駆使して作られて重厚なサウンドになりましたね。このレイヤリングという概念は目立たせたい音とそれを支える音という二つの役割というアプローチで作っていくと上手くいくと思います。ぜひ自身の作曲や音作りに活かしてみてください!

それではまた次回お会いしましょう〜!

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