YOASOBI「夜に駆ける」のサビをdtmで骨組み作ってみた!

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dtmで楽曲解析&骨組み作り第16弾!

緒方講師
楽曲の骨組みをコピーしていくことで、どんな作りで曲が作られているのかを部分的に覗いてみる「骨組みを作ってみた」シリーズ第16弾です!

今回はいわずもがな、一気に人気を博した「YOASOBI/夜に駆ける」にチャレンジしてみましょう。

今回もコピーしたのはサビの4小節です!今回もLogic ProXに標準搭載されているシンセや音源、プリセットのみを使って骨組みを作ってみました。
どんな骨組みになっているのでしょうか。それでは行ってみましょう!

使用楽器

まずは今回コピーする部分を聞いてみましょう。1:15から。サビが始まってからの4小節です。テンポ130です。

今回僕がピックアップしたのは、

ドラム
ベース
ギター
ピアノ

それではまずはドラムから打ち込んでいきましょう!

 

ドラム

ドラムは「Drum Machine Designer」を使いました。
ライブラリから「Empty Kit」を選び、それぞれ似た音をピックアップしてみました。

今回選んだの5つの音です。(KickはMidnight Sillage、SnareはVintage Cinema、ClapはBoom Bap、Hi HatはCloseとOpen共にIbiza、CrashはAfter Partyです。)

打ち込みはこのようになりました。

リズムの基本は4つ打ちと言われる邦楽ロックでおなじみの盛り上がるパターンになってますね。
スネアの位置にクラップ(手拍子)が入って音が明るくなっています。
ハイハットがちょっと左の方から聞こえるのでパンを-10にしました。左に寄せた分少し目立ってしまうのでボリュームも落としました。

 
さて出来上がりを聞いてみましょう。

 

ベース

ベースは「Sampler」「Fingerstyle Electric Bass」という音源を使いました。


ベースの音の存在感を増すために「Bass Amp Desighner」を差してみました。
モデルは「Big Stack」です。

打ち込みはこのようになりました。

ルート音とオクターブを交互に弾く必勝パターンですね。シンプルですが力強くかっこいいラインになります。

 
さて出来上がりを聞いてみましょう。

 

ギター

ギターは二つのトラックを重ねて音を作っています。左右で同じフレーズなんですがオクターブ違いのトラックをダブリングに見立てて打ち込んでみました。
音源はLogicの「Sampler」「Vintage Strat」を使いました。


ギターの音はサビだとなかなか埋もれて聞こえにくいのですが、イントロ付近を聞いてみると分かりやすいのでそこからコピーしてみると良いと思います。
サビの中でカッティングをしているのですが、まるでパッドの様な役割としても聞こえますね。


ギター1には「Amp Designer」「Large Blackface Clean」というプリセットを使いました。


ギター2には「Amp Designer」「Designer Tweed Clean」というプリセットを使いました。


それぞれのパンを左右に振ってます。

打ち込みはこのようになりました。

ギター1は低い方。


ギター2はオクターブ上にコピーしてみました。
ノートを短くし、ベロシティを小さくしてカッティングを表現している部分があります。

 
さて出来上がりを聞いてみましょう。

ギター1

ギター2

ギター1&2

 

ピアノ

この曲の中で非常に特徴的なのがこのピアノです。

通常、メロディに動きがある時は裏メロはそこまで動くのは難しいのですが、今回とても動いています。耳コピも少し大変だったのですが、なんとか頑張ってみました。
こちらも二つのトラックを重ねてみました。音源はどちらも同じで「Sampler」「Steinway Grand Piano」です。

ピアノの音をリアルに聞かせるためにエフェクトをいくつかかけてみました。


まずは「EQ」で音を補正していきます。
EQのプリセットで「Grand Piano EQ1」がイメージに合ったので使ってみました。2Kあたりがぐっと上がる事で聞こえやすくなりますね。


「Compressor」もプリセットで「Pop Piano」ですね。FET系のコンプです。
アタックタイムは少し遅め、リリースは早めに設定されてます。結果的にピアノの打鍵音が良い感じに抜けてきました。


「Tape Delay」1/16、Feedbackは10%、Dryは100%、Wetは10%ぐらいにしてさりげなく音をリアルに響かせてみました。


音の広がりをさらに広げるために「Direction Mixer」Spreadの値を1.70にしてみました。

打ち込みはこのようになりました。

こちらはピアノ1の方の打ち込みです。ピアノ2は1オクターブ上げたものをコピーしてみただけです。

 
さて出来上がりを聞いてみましょう。

ピアノ1

ピアノ2
こちらの方が一聴、聞こえやすいのですが、これだけだと物足りないのですね。

ピアノ1&2
やはりしっくりきます。コーラスっぽい効果がありますよね。

 

全体

それではトラックを全体でならしてみましょう。

緒方講師
「YOASOBI/夜に駆ける」の骨組み、いかがだったでしょうか。

今回ギターとピアノが同じフレーズですが、オクターブをかえたりパンを振ってみたりして音にリッチな厚みを与えていましたね。
こういったテクニックは作曲をするにあたって有効なアプローチだと思います。少し音に物足りなさを感じた際は是非ダブリングしてみてください。

それではまた次回お会いしましょう〜!

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