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dtmで楽曲解析&骨組み作り第3弾!
今回は「今夜このまま/あいみょん」にチャレンジしてみましょう。今回コピーしたのはサビの4小節です!今回もLogic ProXに標準搭載されているシンセや音源、プリセットのみを使って骨組みを作ってみました。
アコースティックギターがカッコ良い楽曲ですね。
それではいってみましょう。
使用楽器
まずは今回コピーする部分を聞いてみましょう。1:43から。サビが始まってからの4小節です。テンポは104です。
今回僕がピックアップしたのは、
ドラム
ベース
アコースティックギター
エレクトリックギター
ストリングス
上記の5トラックです。
それではまずはドラムから打ち込んでいきましょう!
ドラム
まずはドラムの音源選びです。音源は「Drum Kit Designer」です。バスドラの音が「SoCal Kit」にしました。
打ち込みのデータはこちらのピアノロール画面をご覧ください。
ドラムのノートの長さは音の変化に関係がないので長さを揃えて置くと見やすくて便利です。今回は16分音符の長さに揃えました。
打ち込んだのは基本的な3点が、バスドラ、スネア、ライドシンバルで、スパイス的な要素にクラッシュシンバルとクラップの5種類です。スネアとクラップは要素としては似ていますが、スネアの方がより重く、クラップの方が軽い印象です。クラップがスネアとリズム的に合わせている所と、バスドラと合わせている所で印象が変わるのが今回の特徴だと思います。
今回はライドシンバルをMidiキーボードでリアルタイム入力をしたのでベロシティがまちまちですが、よりリアルになったかと思います。Drum Kit Designerの方でも微妙にスネアのピッチを下げる&ミュートの量を上げて音の長さを短くしたり、ライドシンバルのピッチを微妙に下げたりしてより音源の音色に近づけてみました。
さて出来上がりを聞いてみましょう。
ベース
ベースはおなじみEXS24を読み出し、「Factory」→「Bass」→「Electric Bass」→「Finger Style Electric Bass」を選んでみました。
アンプシミュレーターも入れてみました。
低音が暖かく包み込むような音だったので結構思いっきりBassのノブをあげてみました。
打ち込みのデータはこんな感じです。
これを見るとなんてことない打ち込みに見えますが、実は2&4拍目を強調するべく、ベロシティをあげています。強いところは大体118〜120、その他の弱いところは100ぐらいに抑えることで違いを出してみました。
さて出来上がりを聞いてみましょう。
アコースティックギター
こちらも全面的に頼っております、EXS24。「Factory」→「Guitars」→「Acoustic Guitars」→「Steel Strings Acoustic 1」を選んでみました。
特にアンプシミュレーターは入れてません。
打ち込みのデータはこんな感じです。
ギターの打ち込みってどうやってやるのか分からなくなると思うんですが、それは前回に詳しく解説しております。是非参考にしてみてください。(ただ、厳密に言えばこのボイシングではないとは思いますが、、)今回のミソは矢印の部分のベロシティを15〜20程に思いっきり低くしてゴーストノートをとして打ち込んでみました。ちょっとしたノリが演出されます。
さて出来上がりを聞いてみましょう。
エレクトリックギター
さっきからEXS24しか使ってないじゃないかと言われそうですが、めげずに今回もEXS24です。音源は「Factory」→「Guitars」→「Electric Guitars」→「Clean Electric Guitar 1」を選んでみました。
歪みがかかってるギターだったので、エフェクターボードでオーバードライブを入れてみました。
アンプはこちらです。
イコライザーでMidを落としていわゆるドンシャリなサウンドにしてみました。
さて、DAWでギターやベースのトラックにペダルボードシミュレーターやエフェクターをインサートする場合があると思います。そんなときにちょっとしたポイントなんですが、実際にライブやレコーディングをするときと同じく、ギター→エフェクター→アンプという順番にしてあげてください。よりリアルな音色になります。
打ち込みなんですが、エレキギターの音色が欲しかっただけなので、アコギと全く同じデータを移してきました。
さて出来上がりを聞いてみましょう。
ストリングス
実はストリングスが今回一番迷った部分でもありました。と、いうのもストリングスと合わせてスライドギター的なものがおそらく入っていて、ストリングスだけでどうやってそれらしくするか考えましたが、今回はエフェクターでそれっぽくして分厚くしてみました。
それではまずは音色選びから行きましょう!
Studio Stringsを使用しました。音色はString Ensembleがあまり大げさにならない感じでちょうど良いと思いました。
先ほど言っていたエフェクターですが、Ensembleというエフェクターを使って厚みを増やしつつ、ちょっと線をぼかしてみました。
設定は「Rich Modulation」という設定をそのまま使ってみました。
打ち込みデータはこちらです。
せっかくなのでEnsembleをかけてない状態のものがこちら。
さてEnsembleをかけた状態のものがこちらです。そして出来上がりです。
全体
それではトラックを全体でならしてみましょう。
それぞれの楽器が重なる事でとても分厚いサウンドになったと思います。ポップロックらしいアレンジで気持ちいいですね。ストリングスの部分、やっぱりスライドギターが入っていないので完成度はイマイチなのですが、ご愛敬でお願いします笑 それでも骨組みは分かったと思います。