こんにちは。ABC Music Schoolギター科講師の清水宥人です。
ギターをはじめるにあたって最初にぶち当たる難関、”セーハコード”。
最速でクリアするためのプログラムとしてお送りしております。
前編では
・セーハとはなんぞや
・セーハコードの種類
・人差し指のフォームが大切
・対面の人に手の甲を見せる
をお送りしました。
なんのこっちゃ、という方は前編へどうぞ。
セーハコード最速攻略〜後編〜
前半では人差し指に焦点をあてて解説をしてきました。
後半ではそれ以外の指で押さえるときのコツ、音が出ないときの対処法も交えて解説していきます。
少し長いですが、はりきってどうぞ。
セーハ時の中指、薬指、小指で押さえる順番
それでは人差し指じゃない指たちをかわいがっていきましょう。
そうです、この余った部分。しかしここが重要なところ。
このコードの核は人差し指ではなく、中指だと考えましょう。これは人差し指をないがしろにして良いということではなく、中指からおさえてバランスをとりましょうということ。
次に小指をおさえます。するとアラ不思議、薬指もついてきます。しかし薬指と小指、倒れる時もついてきますので力の入れすぎには要注意です。
こうして順番におさえることで冷静に分析し、セーハコードと向き合いましょう。
最初は音がかんたんに鳴らないもの
なんででしょう。音が鳴りませんよね。言われた通りにおさえても音が鳴らない。
そういう時はまず何弦が鳴らないかを整理しましょう。
・1,2弦が鳴らない
肘が内側に入りすぎではありませんか?
・3弦が鳴らない
ほかの指を意識しすぎてませんか?
・4,5,6弦が鳴らない
手の甲を対面の人に!
薬指、小指が倒れてませんか?
フォームは良いはずなのに、どの弦も鳴らないよ!と嘆いているあなた。ごめんなさい。こればかりはおさえてスグにポンとなるものでもないのです。
超絶大切なことを次の項で書きますので、上に書いた留意点を試しながら実践してみてください。
鳴っているイメージは超重要
え、俺弾けてね?
こう思った瞬間あなたは弾けてます。
全世界からの「は?」がいま僕に突き刺さってますが、大マジです。
闇雲に弾いて出来ない回数を増やすより、“鳴っているイメージ”を持って曲をプレイする回数を増やしましょう。
たとえ全弦鳴っていなかったとしても、です。
曲の中に”F”が使われている曲で入門曲とされるスピッツのチェリーがありますが、ちょっと聴きながら下の譜面を見てみてください。
“F”を使う瞬間なんて一瞬ですよね。1秒足らずです。
アコースティックギターで弾き語りをしていたとしても、エレキギターで曲と合わせて練習していたとしても、一瞬で鳴っていない”F”を聴き分けられる人なんてそうそういません。
自分の中で未完成の技術だったとしても安心して、どんどん曲の中で使っていきましょう。そうすることが更にみなさんを育てますから。
いかがでしょうか。
この記事でセーハコードをマスターし、さらに楽しいギターライフをお送りください。
ABC Music School ギター科講師
清水宥人