余弦ミュートの考え方

余弦ミュートの考え方

星野講師
こんにちは!ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀です。
今回の記事のお題は「余弦ミュート」について。
ロックギターないしディストーションをかけてギターを弾き始めると気になり始めるのがノイズ

弾こうと思った弦と違う弦を弾いた時もノイズが発生しますし、ギターという楽器は「共振」といって、鳴っている音の倍音を含んだ弦が勝手に響き始める現象が起きます。
それが原因で弾いている音は合っているはずなんだけど「はっきりしない」「騒がしい」「綺麗に聴こえない」というのがあります。

じゃあそのノイズを大人しくさせる方法はないのか、ということで今回の記事を読んでいただきたいわけです!
こちらの記事を読んだら街のノイズに惑わされず!がむしゃらに引きこもって、ギターの弦を張り替えて練習しましょう!

早速行ってみましょう!

 

下側(1弦側)はフィンガリング指に任せる

先ずはこちら。「下側(1弦側)はフィンガリング指に任せる」

例えば、弾いてる音が3弦上にあるとして、3弦より下側の2弦、1弦はフィンガリングする指がミュートを担当すると考えてください!
ギターにおいてはフィンガリングする指はできるだけ立てた方がいいのはそうなのですが、余弦ミュートを考える際は軽く触れる程度に指を折り曲げて、余った下側の弦に触れてミュートをかけるといいと思います。

意識的にミュートするというよりは“左手が自然に触ってミュートができている”という感覚に近いかもしれません!
感覚掴んでみてください!

 

上側(6弦側)はピッキング手に任せる

次はこちら。「上側(6弦側)はピッキング手に任せる」
どちらかというとこちらの方が感覚を養うのに時間がかかるかもしれません。

上記と同じく3弦上の音を弾くとして、2弦・1弦はフィンガリング指に任せます。じゃあ4弦・5弦・6弦はどうするのかというと、ピッキングする手に任せます!

ピッキングする手の手刀の部分を軽く弦に乗せるのですが、4弦・5弦・6弦上に置きたいのです。ただ置くだけ。
それで3弦を弾けば、3弦以外の余った弦(余弦)を全て共振させることなく振動を止められます!
注意したいのは、ちょっとずれて3弦の上にも手が被ってしまうと弦もミュートされちゃう点。

是非練習してみてください!

 

セッティングを見直す

最後に挙げておきたいのが「セッティングを見直す」ということ。

余弦のノイズを手でミュートする、ということとは関係ないのですが、ギターは特にノイズが発生しやすい楽器です!
その「ジージー」したノイズありきの演奏が、なんとも終末世界を思わせる世界観を演出したりもするわけです(笑)。手の位置とは関係のない共振やノイズもあると知っておいてください。

「自分が下手なのか、どこがダメなのか、ミュートが甘いのか…」と落ち込んでいるところ、ギターを調整に出したら一発で解決した!というのはよくある話です!
頼れるリペアショップを一つ知っておくといいですね!

 

まとめ

星野講師
「余弦ミュートの考え方」について、筆者なりの方法をご紹介してみましたがいかがでしたでしょうか?

楽器やスポーツ、どの世界にも“基本フォーム”が存在する物事って多いと思いますが、最初はどれもぎこちなく感じるものです。
それが3日練習すると少し馴染んできて、段々意識しなくてもできるようになり、視点もまた落ち着きも変わってくるんじゃないかと筆者は感じています!

しかしどんなジャンルをやるにしても、ギターは“ロック”とは切っても切れない縁で結ばれていると筆者は信じております(笑)ので、たまには“魔のフォームスパイラル”から抜け出して、思う存分掻き鳴らしていって下さいね!

以上の内容をまとめると…

1. 下側(1弦側)はフィンガリング指に任せる
 自然と身についてきます!過剰に「指を立てる」事を意識しなくてOK!
 
2. 上側(6弦側)はピッキング手に任せる
 忘れがちになるので繰り返し繰り返し言い聞かせて!誤って弾く弦もミュートしないように注意!
 
3. セッティングを見直す
 ネックの反りやオクターブチューニング等、楽器をできる限りベストな状態にして置くのも◎!

ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!

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