レスポールというギター∼ギタリストを虜にする魅惑のギター∼
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今回のテーマは「レスポール」というギターについて。
ギターを弾く人はもちろん、全く弾かない人も、人生で楽器屋店頭、広告やTV、動画などで必ず目にしたことがあるであろう「レスポール」というギター。
国内外のギタリストが手にしているのを頻繁に見ますし、ギター界的に見ても二大巨頭に含まれる代表的ギターです。
漫画やバンドアニメなどでもよく見かけますが、いったいなぜ数あるギターモデルから「レスポール」が多く取り上げられるのか?
今回はこれからギターを始める方々を主なターゲットに、なぜ「レスポール」というギターがそこまで愛され、そしてこれからも愛され続けるのか?
「レスポール」の魅力についてまとめたいと思います!
上級者の方々も是非一度目を通して頂いて、「うんうん、そうだよな!」なんて一杯飲みながらでもお付き合いください!
それでは早速行ってみましょう!
サウンド
まずはやはりその「サウンド」。
「レスポールとマーシャルがあればそれだけでいい」というのは多くのギタリストが口をそろえる有名な話。
低音域の出方や中・高音域とのバランスがとても、よく歪ませたときの「グシャッ」としたアタックとサスティン(音の伸び)もいかにもエレキギターの“かっこよさ”を体現しています。
フロントピックアップで弾いた時もモコモコせずしっかりアタックが残ってヌケがいい!
クリーンな音も煌びやかで、筆者はどこか“アコースティック感”を感じます。
これは弾いている本人が大きく感じすることだと思うのですが、他の一般的なモデルのギターと比べると“音圧”がよりあるように感じます。
これはあのボディー厚とセットネック構造、ブリッジのつくりからくることなのか、本当に開発者はいきなり名作を世に誕生させてしまいました。
筆者は以前ストラトキャスターでこの“音圧”を出せないか弦を太くしたり、PUを変えたりと試行錯誤し、ギタークラフトマンにも相談したりしましたが、やはり無理でした…(笑)。
PUそれぞれに独立したVol/Tone コントロール
次は「PUそれぞれに独立したVol/Tone コントロール」
レスポールのコントロール系統はPUが2つに4つのノブがついており、2つのPUのVol/Toneをそれぞれ個別に設定することができるんです!
詳しくはこちらのブログをご参考ください!
これによりスイッチング奏法やバッキング/ソロ時の音量/音質の瞬時の切り替えができる等、メリットがたくさんあります!
ブリッジ
最後は「ブリッジ」について。
多くのレスポールのブリッジは「チューン-O-マチック・ストップテイルピース」が採用されています。
これは弦がブリッジに接触するパーツと引っかかるパーツが独立しているタイプですが、なんといってもそのメンテナンス性が武器です!
オクターブチューニングや弦高調整、あらゆる調整がパッとできるのがいいですね!
アームこそついていませんが、使わないプレーヤーにとっては必要ないですし、そもそもレスポールにアームを付けるなんてご法度!
なんていう暗黙のルールもあるとかないとか(笑)。
まとめ
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「レスポール」というギターが小細工なしの“無骨”でRockなギターだということが伝わりましたでしょうか。
数えきれないほどのギタリストがこのギターで名演を残し、いまだに使い続けられ、恐らく今僕らが聴いている音楽の2曲に1曲は使われているんじゃないかと思います。
本来の目的である「音を奏でる」という目的を軸に、現場でのメンテナンス性なども含めて申し分ないというのがジャンル問わず多くのギタリストが愛用してきた要因なのかもしれません。
「ギターとアンプだけでいい音が出る」というのはある意味凄いことで、形状や厚みなどのサイズ、設計等その完成の裏にはどれだけの実験があったのか…。
傷のつきまくったレスポール・スタンダート!黒いレスポール・カスタム!
明日からあなたもレスポールプレイヤーに!
以上の内容をまとめると…
1.サウンド
バランスの取れた王道骨太サウンド!音圧もGood!
2.PUそれぞれに独立したVol/Tone コントロール
スイッチング奏法やPUごとに細かい調整が可能!
3.ブリッジ
「チューン-O-マチック・ストップテイルピース」
メンテナンス性良し!アームなんてご法度!(笑)
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!