そんなこともできたのか!? ~各PUに独立したVol/Toneがあるギターのポテンシャルの引き出し方~
今回は「各PUに独立したVol/Toneがあるギターのポテンシャルの引き出し方」についてお話をしようと思います!
なんだか題名だけ読むと難しい話に思えますが、Gibson系ギターに多い、載っているPU(ピックアップ)それぞれに対応したVol/Toneがあるギターって、結構色んな使い方ができるんです!
ご自身のトーンセッティングのヒントにするもよし!ライブのギターソロのネタにするもよし!レコーディングのアイデアにするもよし!とにかく、プレイの幅がまた一つ増える内容になればと思います!
それでは早速行ってみましょう!
PUのミックスポジション時の細かい音設定
先ずはこれですね。
PUセレクターをミックスポジション(ほぼどのギターもセレクターを真ん中)にした時、各PUのVol/ Toneの調整具合がミックスされて出力されるわけですから、それぞれが調整されてよりきめ細かい音作りができるのは当然のことです。
オーバードライブと組み合わせた時のゲインやトーンも、どっちのPUのVol/Toneをいじるかで違いが出てくるのもまたギターの音作りの深みですね!
Vol/Toneを各PU違う値にしておく
例えばソロとバッキング、AメロとBメロで違う音量/音質で弾き分けたい時って結構ありますよね?レコーディングなら止めながらできますが、ライブだと瞬時に切り替えたい場合、PUそれぞれに独立したVol/Toneがあると便利なんです!
バッキング時はリアPUでVol=7、Tone=7、
ソロはもうちょい音量大きく、はっきり弾きたいからVol=10、Tone=10
のように設定しておけばPUセレクターだけいじれば一瞬で切り替えられるんです。
Volノブを操作しながら弾く煩わしさもなくワンタッチで切り替えられます。曲のセクションごとのトーン切り替えも同様にできますね!
必殺!スイッチング奏法
次はスイッチング奏法について。
これは片方のPUのVolを0にしてPUセレクターを切り替えまくって、その(Vol 0の)PUを使っている間だけ無音になるのを利用した、“ネタ”的奏法です。音の集合体が音楽ですから、“無音を利用する”のもまた音楽的であるわけです!
筆者としてはこの切り替えるリズムをできるだけ“リズミカルにしない”のが「あっ」と言わせるコツかなと思います(笑)。
ジャズのアドリブでこれやるギタリスト、出てこないかなぁ~!!!(笑)
まとめ
これを読まれたそこのあなた!既にGibson系のギターを持っていれば早速実践するもよし、ストラトキャスター等であれば配線を改造して2Vol, 1Toneにするもよし!
ご自身なりのマイギターでステージを自分色に染めていってください!
以上の内容をまとめると…
1. ミックスポジション時の細かい音色設定
オーバードライブをかけた時のゲイン調整が面白いかも⁉︎ フロント/ リアどっちのVolノブをいじるかが鍵!
2. Vol/Toneを各PU違う値にしておく
ソロ/バッキングの切り替え等ワンタッチで可能!
3. 必殺!スイッチング奏法
観客も「ん?機材トラブル⁉︎」となるようなスムーズな演奏を“破壊”するようなロック魂バリバリの奏法!
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!