テレキャスターというギターについて

今回のテーマはズバリ「テレキャスターというギターについて」。
国内外の著名ミュージシャンが愛用する、ザ・エレキギター・オブ・エレキギターの一つである「テレキャスター」!
ライブ映像や音楽番組、また一般の楽器店等で必ずだれもが一度は目にしたことのあるギターです。
カントリーやポップス、ロックのギタリストはもちろん、最近ではジャズギタリストも使い始めていて改めてその守備範囲の広さからFender社が開発/発売以来、王道の人気ギターの一つとして君臨し続けています!
バンド/軽音楽部ブームの今、どんなギターを買ったらいいのか迷っている方々に向けて、「テレキャスター」というのはどんなギターなのか?
どういう音楽ジャンルにピッタリなサウンドなのか?選ぶ時のポイントは?楽器的な欠点はあるのか?
そこら辺をまとめたいと思います!
きっとこの記事を読み終わったころにはあなたの手にはテレキャスターが…
それでは早速行ってみましょう!
基本仕様
・ボディ形状
シングルカッタウェイ(1弦側のボディがえぐれている)が基本形状。
1弦側がえぐれているのでハイポジションンは弾きやすい。
適度なボディ厚、サイズ感もさほど大きくなく小柄な人にも適度なサイズ感です。
・ヘッド
6連タイプ。
・ネックジョイント
ボルトオン。
・PU構成
2つのシングルコイルサイズのピックアップ。
・ブリッジ
プレート状の金属パーツに3つのサドル(それぞれに弦が2本ずつ乗って合計6弦)が基本仕様。弦は裏通し。アームなし。
・コントロール
1Vol、1Tone、3WayPUセレクターが基本仕様。
オリジナルのテレキャスターの仕様はざっとこんな感じでしょうか。
サウンド
テレキャスターのサウンドといえばとにかくブライト!
「ジャキーン」というような高音がきれいに鳴りきっている印象を筆者は持っています。
“賑やかに”目立つ音なのでバンドでの抜けは最高です!
テレキャスターを歪ませたときの「ジャリッ」とした煌びやかな歪みサウンドは独特で、これは大きな武器と言えるでしょう!
ヘヴィメタルに必要な「ズンズン」サウンドは不得意です。
それもあってきっとSlipknotのJim Rootの自身のシグネチャーモデルのテレキャスターEMGのハムバッカーをのせているのでしょう!(笑)
ハードロックやヘヴィメタル程の歪みを要求される音楽以外、ポップスやロック等メインストリームの音楽ジャンルならテレキャスターでカバーできるでしょう!
主な仕様違い
・シンライン
セミホロウ(半中空)ボディにf型のサウンドホールが空けられているモデル。ふくよかなサウンドが足されたテレキャスター。
・カスタム
フロントピックアップがハムバッカーの仕様。
・デラックス
フロント、リアともにハムバッカーの仕様。
・その他
-シンクロナイズドトレモロやフロイドローズ・トレモロを搭載したモデル。
-シンラインにハムバッカーをのせたモデル。
-オフセット・テレキャスターと呼ばれる、ボディ形状がFender社のジャズマスター型のテレキャスターモデル。
ブリッジのサドル問題
最後に一つ。
テレキャスターのブリッジの多くのサドルは3つの駒に弦が2本ずつ乗っているタイプです。
1つの駒に2本乗っているということは6本それぞれの弦の独立したオクターブチューニングができないということになります!
これが唯一注意しておきたいことです。
しかし最近では互換パーツ等各社から発売されており、パーツだけつければ6個の独立したサドルに改造することも容易ですのでご安心を!
そもそも著名なミュージシャンがオリジナルのテレキャスターで名演を残しているということは、「そんなこと気にしてちゃロックじゃねぇ!」のかもしれません(笑)。
まとめ

発売以来今なお愛されるギター「テレキャスター」。
時代の流行りの音楽が変わってもいまだに使い続けられているというのは凄いですね!
PUのパワー不足なんてものはPU交換すればいいだけですし、現代はほぼどんな改造もできる時代になっています。
自身好みのスーパーテレキャスターでRock on!
以上の内容をまとめると…
1.基本仕様
コンパクトなボディとシンプルな仕様で万人にオススメ!
2.サウンド
メインストリームの音楽ジャンルならOK!
3.主な仕様違い
トレモロ搭載モデルやハムバッカー搭載モデルなど多種多様。
4.ブリッジのサドル問題
「そんなこと気にしてちゃロックじゃねぇ!」
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!