ギターフレーズの引き出しを増やす方法!

今回のテーマは「ギターフレーズの引き出しを増やす方法」。
コピーから一歩足を踏み出し始めると多くの方々がぶち当たる壁の一つが「引き出しの少なさ」。
ライブ・セッションやレコーディング、ちょっとした音楽遊びなどでふと「同じようなフレーズしか出てこない…。」と感じたことはないですか?
ペンタトニックスケールの各ポジションはわかっているのにいつも同じ形と同じ動き、ポジションを知っているのだから単純にいつもと違う組み合わせで弾けばいいのになぜか弾けない。
何回弾いてもどこか“スケール練習”のような感じ…。
名ギタリストの中にも引き出しは少なく同じようなフレーズを使う深みがあるタイプと、引き出しの多さと展開力を武器にするタイプがいると筆者は思いますが、今回の記事では後者に焦点を当てたいと思います!
ワンパターンな現状を打破し、ご自身のギタープレイを進化させるにはどんな練習を取り入れればいいのか、筆者のアイデアをご提案したいと思います!、
それでは早速行ってみましょう!
先ずはしっかりコピー→とにかく弾きまくる!
教則本の4・8小節フレーズや名演のコピーなどなんでもOKです!
まずはしっかりコピーしてください!
スライドなのかチョーキングなのか?
ピッキング方向や左手の指使いもできるだけコピーないし、ご自身が一番スムーズに弾ける方法を考えて下さい。
全体じゃなくても4・8小節内のフレーズの内、気に入った3,4音のかたまりなどでも全然OKです!
コピーができたらゆっくりでもいいので「とにかく弾く!」。
指と目が覚え、なにも考えなくてもそのフレーズが出てくるところまでやるのが理想です!
違うキーでも弾けるように練習!
コピーしたフレーズがAmのキーだったらEmやGmのキーのポジションに移して弾く練習も◎。
これは「違うキーであっても同形スケールを弾いたときに目・指が反応し、先ほど覚えたフレーズをパッと弾ける状態にする」という練習。
この「キーないし、曲が変わっても同じフレーズをすぐ弾ける」、という状態に持っていくのが現状打破のカギだと筆者は思います!
語尾を展開させる!
コピーしたフレーズの最後の音、もしくはコピーしたフレーズの内の3,4音のかたまりの次の音を1音だけ変えてみてください!
これでコピーしたフレーズが“自分のもの”になったわけです!
気を付けて頂きたいのが、変えた1音が後ろで鳴っているコードとぶつかっていないか、キーに収まっている音か、要するに音痴な音を選んでいないかだけ注意してください!
あとは変える音を1音だけでなく2,3音ないしそれ以降の展開を変えていくとご自身の中で昇華できるのではないでしょうか!?
オススメ練習法∼ルーパーを使う∼
最後にお伝えしておきたいのが、実践的な練習法について。
是非ルーパーを使ってみてください!
レコーディングはちょっと違うかもしれませんが実際のライブやセッションの場ではその場の流れもあり、知っているフレーズを瞬時に弾く瞬発力が問われます!
後ろにコードが鳴ってなかったりリズムもない環境で闇雲に弾くより、少なくともコードが鳴っている環境でフレーズを弾く練習をしたほうが“締まり”がでてよりご自身の中でそのフレーズの理解が深まると筆者は思います!
ルーパーでコード一発のアルペジオでもいいですし、好きな曲からとってきたコード進行、なんでもOKです!
ルーパーがない方はYouTubeのバッキング音源もいいと思います!
キーだけ間違えないように!
1.Am Groove Backing キー: Am
2.Rock Pop Backing キー: Am
3.Neo Soul Jam Backing キー: Em
まとめ

ギター練習はまずは物理的な「弦を抑えて弦を弾く」という練習から始まるわけですが成熟していくと「音を選ぶ」という練習に発展していきます。
結局は頭の中で考えていても意味がなくとにかく弾き続けなければいけないわけですが、今回の記事が「どうやって練習すればいいのか」、「教則本やフレーズを単に弾くだけでなくどう自分の中で昇華するのか」ということに関して何かヒントになれば幸いです!
以上の内容をまとめると…
1.先ずはしっかりコピー→とにかく弾きまくる!
細部までコピーして、とにかく弾きまくる!
2.違うキーでも弾けるように練習!
現場がいつも同じキーとは限りません!同スケール/ポジションからいつでもパッと弾けるように!
3.語尾を展開させる!
1音ないし、展開させることで“自分のもの”に!
4.オススメ練習法∼ルーパーを使う∼
実戦形式で瞬発力を養いましょう!
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!