目指せ、ギター雑学王！~チューナーの見方・使い方編~
今回の記事のお題は「チューナーの見方・使い方」についてお話しをしようと思います。
筆者がギターを始めた15年以上前では考えられない程の流行を見せているギター！どの初心者参考書にもほぼ必ず乗っているのが“チューニング”を解説しているページです。
以前の記事でもご紹介した通り、ギターは自分でチューニングしないといけない楽器なんです。逆に言えば自由に自分独自のチューニングを発明しても良いわけですが（笑）、クリップチューナーでもアプリチューナーでもチューニングする際に表示される「アルファベット」「番号」「GBVUC」「440」という文字。
今日からギターを始める方々にとってはそれらの文字が意味不明で仕方ないと思いますが、もう大丈夫！こちらのブログで解説していきます！
大前提として、「この記事を読んでも100%理解しなくて良い」という心持ちでいてくださいね！
ギターにしろ、多くの物事は経験していくうちに少しずつ霧が晴れていくものです。「理解しなきゃ」という思いが楽しみを蝕んでしまっては勿体ないことです。
それでは早速行ってみましょう！
アルファベット
まずは「アルファベット」。
チューナーのチューナーたる所以！
「アルファベット」は「音名」を表しています！
当たり前ですよね、弦の振動を測ってある一定の音に合わせるわけですから音名がわからなければ意味がありません。
チューナーの表示面積がの関係で「#」を「.」で表しているものもあるのでご注意を！
ちょっと不思議なのが「ハニホヘトイロハ」が表示されるチューナーがないのはなぜなのか…（笑）。日本文化流行りの海外で超売れそうですが、日本語読めないと使えないという難点が…。
番号
次は「番号」。
これは表示されるチューナーとそうでないものがあります。
この番号は弦の番号を表しています。
要するに「5A」とでたら「5弦のA」音という事になります。
※後に解説する「GBVUC」のモードと連動しています。
GBVUC
これもチューナーによって表示がある/ないものがあります。
これらは
G…GUITAR/ギター
B…BASS/ベース
V…VIOLIN/ヴァイオリン
U…UKULELE/ウクレレ
C…CHROMATIC/クロマチック ※1番オススメ！
の略称になっていて、チューナー自体の「モード/MODE」スイッチ等で切り替えて使います！
チューニングする楽器によってモードを切り替えて使うのが目的なのですが、このモードが合ってないと混乱しやすいのが注意どころ！
例えばギターの6弦をチューニング、「6E」を期待してチューニングしたいのに、モードが「B(ベース)」になっているとチューナーがベース用の表示になるので一生「4E」と出続けてしまいます。2弦をチューニングしたくて「2B」を期待してもモードが「U(ウクレレ)」だと音名さえ出てこない場合もあります。
そこで1番便利なのが「C(クロマチック)」モード！
クロマチックという言葉の意味はあまり深く考えないで大丈夫です。これは楽器関係なく、「ただ拾った音を表示します」というモード。
従ってどの楽器なのかという区別も認識しないので弦番号を表示していた「番号」は表示されません。
“ありがた迷惑”的なことにならないのが良いところです！
440
最後に、この番号は「基準周波数」を表しています！
これもチューナーによっては表示がある/ないものがあります。
実はギターでいう5弦開放の「A/ラ」の音は440Hzと定められています！しかも国際会議で。
オーケストラによってはその基準になるラの音が442Hz、445Hzと様々ですが、その数Hzの違いを全員揃えると楽器同士の音がピタッと綺麗に混ざるのです！
その微調整をチューナーの「CALIB」ボタンもしくは「+/-」ボタンで行えるという機能と表示です！
まとめ
単に音名だけわかれば良いのか、オーケストラ等と演奏する時用に基準周波数も任意に設定したいのか等用途に分けていいチューナー選びを！
以上の内容をまとめると…
1. 「アルファベット」 音名。#は「.」で表すこともあり！
2. 「番号」 弦の番号
3. GBVUC 楽器を指定してチューニングする際に使用。上の表を要確認！混乱を防ぎ、オススメは「C」！
4.「440」 ラの音の周波数の微調整。オーケストラ/ロックバンド等多方面で演奏する方は必須！
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう！
