エフェクター講習会⑧ ~半止めワウ~
今回の記事のお題は「半止めワウ」というエフェクターについて。
筆者も大好きなエフェクターの一つである「半止めワウ」。
このエフェクターの代名詞的ギタリストであるマイケル・シェンカーやその後に続く彼を敬愛するギターヒーロー達の使用が目につきます。
「ウー」という唸りや「キョワー」という様なギターサウンドを作るのにピッタリなエフェクターですが、今回はそんなエフェクターフィーチャーした内容となります!
“あの”サウンドのフリークの皆さん、早速行ってみましょう!
「半止めワウ」とは
設定した強調したい周波数帯域を、ペダルの操作によって行き来するワウエフェクターというものがありますが、
近代ギター史において、ワウを途中の任意の位置で止めて常時ON、いわばフィルター/イコライザー(音質補正)的に使うギタリストが現れました。
ワウというものは数ミリ動くだけで音が変わりますから、ライブやツアー、レコーディングで毎回同じ位置でワウを止めるのが困難なことは想像に難くありません。
そこで便利なのが「半止めワウ」エフェクター。
多くは通常のエフェクター同様ボックス型でつまみが付いています。
つまみで設定した通りに帯域が強調される仕組みで、ペダルをONにすれば瞬時に途中止めしたワウの音が呼び出せるわけです!
使用法
その使用法ですが、
1.常時ON
マイケル・シェンカーのように、自身のギターサウンドの音質補正的に使う方法
2.ギターソロ時にON
ギターソロを弾く時はできるだけギターの音がヌケて聴こえて欲しいですよね?そんな時にギターソロ時だけONにするという方法
どんなプレイヤーにオススメか?
それでは「どんなプレイヤーにオススメか?」ですが、
1. マイケル・シェンカーを始めとするミッド強調系ギタートーンを目指してるプレイヤー
2. マイケル・シェンカー系ギタリストの“なりきり”コピーを目指してるプレイヤー
3. ギターソロ時のギタートーンを強調、特徴的な音にしたいプレイヤー
4. レコーディングにおいて曲のスパイス、又は曲の差別化を目的として使うプレイヤー
ざっと挙げてみましたがこんな感じでしょうか?
一台持っておくとそれだけで“なりきりシェンカーサウンド”等結構楽しめたりもします!(笑)
まとめ
マイケル・シェンカーがワウを半止めするという手法を始めたのは、まさにセンセーションだったわけですが、現代はそれをワンタッチで再現できるエフェクターが市場にはあるわけです。
特にギターのトーンの中核を担うミドル帯域を制するものはトーンを制す、とは筆者の思いつきですが(笑)、とにかく色んなエフェクターやギタートーンを聴き、再現してご自身のセンスとの相性を確かめながら自身のシグネチャーサウンドを探していって欲しいなと思います!
筆者もしかり、食わず(聴かず)嫌いにならず、我々ギタリストの永遠のテーマである“最高のギタートーン”を探していきたいと思います!
以上の内容をまとめると…
1. 半止めワウとは?
ワウペダルを途中で止めた、特定の帯域をブーストしたトーンをワンタッチで再現できるエフェクター。
2. 使用法
・常時ON…ギタートーンを補正する。
・ギターソロ時にON…ギターソロ時にギターを際立たせる。
3. オススメプレイヤー
・ミッド強調系サウンドを求めるプレイヤー。
・マイケル・シェンカー系サウンドのコピーを目指してるプレイヤー
・ギターソロ時にギターを際立たせたいプレイヤー。
・曲の差別化や曲中のスパイスとして使いたいプレイヤー。
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!