『穴があったら入りたい…』世紀の大反省会 その1~メンタル編
今回はライブで失敗した時等「もう立ち直れない…」と言った精神状態に陥った時のメンタルリセット法についてお話をしようと思います!
ライブのために何度も練習し、スタジオでリハーサルし、いざ挑んでみるがライブは一瞬一瞬の連続で、出した音は戻らないし、弾きそびれた音も戻りません。
その何とも言えないスリルに病みつきになるのですが(笑)、大きな失敗をした時等「ギターなんか辞めて、穴があったら入りたい」なんてということもありますよね?
そんな時、一度メンタルをリセットする、筆者なりの経験を通した考え方をご紹介しようと思います!
それでは早速行ってみましょう!
それほど周りは気にしてない
まず第一に、ギタリストが弾いた音を聴いてる側の何割が1音1音聴き取ってくれているか、ということです。
観客の全員が音楽のプロであるわけではありませんし、ライブというものは“音を浴び”、“先ずは楽しむ”場だったりします。
大音量でバンド全体の音がスピーカーから聴こえている時点で圧倒的な迫力があるわけですから、ギターソロ、ギターリフを少し間違えてしまっても観客はそこを“聴いていない”場合だってあるわけです。
それよりも弾く姿や熱意、そう言った物の方がグッとくるのではないでしょうか?
なので小さなミスに関しては“それほど周りは気にしてない”と思ってみてください。
失敗は経験値
次に、“失敗は経験値になる“ということです。
生きるということは毎秒“経験値を稼いでいる”ことだと筆者は考えています。
ギターや音楽も同じで、バンドを組み、リハーサルをし、ライブ毎に一喜一憂してその感動や喜び、悔しさをバネにまた来るライブに向けて準備するわけです。失敗をしないギタリストなんているのでしょうか?それは挑戦した事のないギタリストだけだと思います(笑)。
失敗をすればするほど「こういう時はこうする」等、とっさの判断力が身に付きます。
同じ失敗を繰り返してしまうのは考えものですが、“失敗は経験値になる”ということを覚えておいてください。
「次は失敗しないぞ!」という鬼気迫る気迫こそが練習意欲、演奏の情熱に繋がるのではないでしょうか!
いつだって「今」が最高
最後にお伝えしたいのは“いつだって「今」が最高”であることです。
「1年前の自分の演奏が最高だったな」、「先月のライブでの演奏が人生で頂点だったな」なんて寂しいじゃないですか!
人間は過去を超えられるというのはオリンピックを見ても明白です。
そのための練習は不可避ですが、「1年前の最高の演奏」と同等を目指し、失敗し、練習を重ねてそれを超える自分を作れた時の感動こそが“誰にも奪えない自分への最高のご褒美”であり、ギターの醍醐味なのではないでしょうか!
まとめ
完璧な演奏だけを求めるなら機械だってできますが、恐らく人がライブを見に行くのは演奏者の感情や情熱をもすべて“浴びたい”と思うからだと思います。
ついつい僕らギタリストは自分の弾く“小さな世界”ばかりに気を取られてしまいますが、失敗を悔やんでいる時間があったら弦を張り替えて掻き鳴らし、未だ見ぬ最高レベルの自分に向かって再出発しましょう!ハートを燃やし尽くせ!
以上の内容をまとめると…
1. それほど周りは気にしていない ミスったか云々よりもそこに情熱があるかどうか!
2. 失敗は経験値 「失敗しない」ギタリストは「挑戦しない」ギタリスト
3. いつだって「今」が最高 失敗を乗り越えたレベルアップが自分への最高のご褒美!今すぐギターを手に取ってかき鳴らせ!
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!