エフェクター講習会 第5弾 ~ディレイの様々な使い方~
今回の記事のお題は「エフェクター講習会 第5弾 ~ディレイの様々な使い方~」。
ギターにのめり込み、エフェクターのことがわかってくると、
浮遊感か立体感を出すエフェクト、スペーシー(宇宙的)なサウンドを作るための「ディレイ」というエフェクトに辿り着きます。
「ディレイ」というエフェクトは、弾いた音に対して同音を反復再生するためのエフェクトなのですが、その反復回数、また反復間隔は様々に設定可能です。
今回はその様々な使い方の数値設定や、効果的な掛け方をご紹介していこうと思います!
それでは早速行ってみましょう!
ショートディレイ/ ロングディレイ
まずは「ショートディレイ/ ロングディレイ」について。
要するに反復されるディレイ音が「ショート」なのか「ロング」なのかです。
ショートディレイの設定例としては、Delay Time(ms)を15~50ms、Feedbackは1回の反復だけに設定しましょう。
こうする事で太く感じたり、2個の楽器で同じ音を弾いてるようにすることができます!
ロングディレイはその両設定値を上げ、1音がレーザービーム的(?笑)に聴こえるように設定するといいでしょう!
主に長い音価のギターソロやギターメロディ部に使うと効果的です!
付点8分ディレイ
次は「付点8分ディレイ」について。
アーティストの雑誌インタビューやラジオ、教則本等でたまに目にするこの「付点8分ディレイ」ですが、聴き慣れるとすぐわかります!
まずはどんな効果なのか、YouTube等で「付点8分ディレイ」などと検索してみてください。
この使い方は比較的音価の短く、細かいメロディやアルペジオに最適です!
8分音符で弾いているものが綺麗に16分音符で鳴って、空間を埋めてくれるような、そんな効果です。これをかけるだけで曲がグッと引き締まるといっても過言ではありません。
さて、じゃあその「付点8分ディレイ」の設定方法ですがこちらです。
Delay Time(ms)=60000÷Tempo(BPM)×3/4
この際Feedbackはあまり多くない方がいいでしょう。コードが移った箇所で不協和な音は鳴らしたくないですからね!
是非試してみてください!
ピンポンディレイ
最後にお話ししておきたいのは「ピンポンディレイ」について!
ギターのみならずボーカルのミックスや効果音的にも使われる「ピンポンディレイ」。
簡単に説明しますと、反復するディレイ音がヘッドホンの右→左→右→左…と左右交互に鳴るようなちょっと面白いエフェクトです!
左右に振り分けるということは、実際のライブで使用する場合はアンプも2台必要だったりと面倒が増えますので、レコーディングやミックス向きの使い方と言えそうです!
まとめ
ディレイの使い方をいくつかご紹介させていただきましたが、それもギターサウンドないしは曲の雰囲気を大きく左右するといっても過言ではないエフェクトですね!
ロングトーンに併せたロングディレイ、雨が降り注ぐような付点8分ディレイ、効果音的なピンポンディレイ、曲のアイデアやアレンジに詰まった時に試してみると突破口になるかもしれませんね!
以上の内容をまとめると…
1. ショートディレイ/ ロングディレイ
反復回数と間隔を少なくして音に厚みを!/ レーザービーム的、宇宙的(スペーシー)なサウンドなら数値を高めに設定!
2. 付点8分ディレイ
設定値はコレ!
Delay Time(ms)=60000÷Tempo(BPM)×3/4
3. ピンポンディレイ
ミックス等で曲にスパイスが欲しい時等に!
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!