何がルールだ!チューニングなんて変えてしまえ!~オープン・チューニング マイナー編~

何がルールだ!チューニングなんて変えてしまえ! ~オープン・チューニング マイナー編~

星野講師
こんにちは!ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀です。
今回のお題は以前の「オープン・チューニング」についての続編的な内容についてお話しようと思います。

以前の記事を読まれた方は、基礎を知ったうえで“チューニングにルールは無い”ということがご理解できたと思います。
演奏する音楽やスタイルによって、チューニングをも自由にセッティングできるのがギターというわけです。それもあって、“並み”である事を良しとしない、異端児的且つ“ロック”な哲学を持っているプレイヤーはギタリストにぴったりというわけですね。

前回は代表的なメジャー系のオープン・チューニングをご紹介しましたが、今回はマイナー系のオープン・チューニングをご紹介していきたいと思います。
それでは早速行ってみましょう!

 

オープンEm

チューニングは6弦〜1弦の順に、E, B, E, G, B, Eです。

5弦、4弦がそれぞれ1音ずつ上がった状態ですね。
スタンダード・チューニングから5弦、4弦という張力の強い弦のチューニングをさらに挙げていますので、多少ネックへの負担が増えることになります。ネックの反りなどには注意しておきましょう!

 

オープンDm

チューニングは6弦〜1弦の順に、D, A, D, F, A, Dになります。

6弦、3弦、2弦、1弦が1音下げになります。
全体的にチューニングが下がりますので、テンション感もゆるくなりますし、重心の低い音になる印象です。テンション感が緩すぎると感じる方はもう少し太い弦でセッティングするのも有効です。
このチューニングでDmのブルースとか演奏したら、ハマりそうですね!

 

オープンGm

チューニングは6弦〜1弦の順に、D, G, D, G, Bb, Dになります。

6弦、5弦、1弦が1音下げ、2弦が半音下げになります。
こちらも全体的にチューニングが下がったオープン・チューニングです。同じくテンション感がもっとほしい場合は弦を一回り太くしましょう。

上記二つのチューニングとの大きな違いは6弦の開放弦が「オープンGm」のルート音であるGの音ではなく、Dの音であるということ。

実際に演奏する際にGm上でこの6弦を弾いてしまうとベースの音域と被ってしまったり、アンサンブルを“濁してしまう”可能性があるので、そこだけ注意しておくといいと思います!
逆にこの5度を最低音にして弾くパワーコード等、最近の重低音強めな音楽にはぴったりかもしれません!?

 

まとめ

星野講師
さて、今回はマイナー系オープン・チューニングを3つほどご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?

マイナーコード=重苦しく、悲しい、と言ったイメージを持つ方も多いと思います。今回ご紹介したチューニングもチューニングを下げる(音が重くなる)ことが多かったのは理に適っているように思います。

音楽というものは耳で聴き、それぞれの今までの経験や体験等のフィルターを通し、イマジネーションを働かせて最終的に感じ方が分かれていくものなのではないかと筆者は思います。
これから作る曲中に出てくるコードを全部オープン・チューニングにして録音していく、なんていうコンセプトでレコーディングしていくのも新しいサウンドが生まれるかもしれませんね!?

迷ったらご自身の耳を頼りに、チューニングやセッティングを選んでいってみて下さい!

以上の内容をまとめると…

1. オープンEm
 スタンダード・チューニングから5弦、4弦を1音上げ。ネック反りに注意!
 
2. オープンDm
 スタンダード・チューニングから6弦、3弦、2弦、1弦をそれぞれ1音下げ!張力が下がるので弦ゲージをあげるのも有効!へヴィなブルースなどに!
 
3. オープンGm
 スタンダード・チューニングから6弦、5弦、1弦が1音下げ、2弦が半音下げ!重低音重視のチューニング。ルート音が5弦開放であることも忘れずに!
 

ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!

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