弦交換のタイミングについて

こんにちは!ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀です。
今回のテーマは「弦交換のタイミング」について。
先日レッスン生から「YouTubeの動画で弦交換は月一回やった方がいいというのをみたのですが、そんなに頻繁に交換しなきゃいけないのでしょうか?」という質問を頂きました。
初心者にとっては弾くことだけでなくそういったギターのケアの方法なども気になることでしょう。
ギターという楽器自体、歯で弾く人や舌で弾くメタルギタリスト(笑)、チューニングを変えながら弾く等、弾き方さえ自由な楽器です!
ケアの方法も自由なわけで、弦交換のタイミングだって弾く本人の自由です。
1本の弦が切れても弾き続けられますし、極端な話全部の弦が切れるまで交換しないというのもありといえばありです!(笑)
新しい奏法が生まれそうですが…。
話を戻しますと「弦交換のタイミングに特に決まりはない」というのを前提に筆者なりの経験と弦交換するタイミングの目安をご案内できればと思います!
それでは早速行ってみましょう!
弦の光沢がなくなった・音が変わってきた
まず弦は弾き続ると汚れや錆びによって光沢がなくなっていきます。
また初心者~上級者にかかわらず、その変化(劣化)による音の変化が気になる方もいらっしゃいます。
弦の汚れ・錆はフレット消耗も早めますし、弾き心地もあまり良くないと思います!
ギターはそもそも音楽を、音を奏でるためのものなのにその“音”を楽しめなければ意味がないので「まだ初心者だから…」とか気にせず交換しましょう!
1本弦が切れた
1本弦が切れたら6本全部交換してしまっていいと筆者は思います!
切れた弦だけ交換していくのももちろん悪くないのですが、切れない弦の在庫がたまっていく一方で、さらにそれらが使わないうちに錆びてしまって勿体無いことになる場合もありますし、切れた弦だけを買う(バラ弦)のも微妙に割高です。
ギターに張られている弦が「1弦は新品で、2、3弦はちょっと錆びてて、4、5、6弦は汚れている」というのも決して“弾きやすい”とはいえないと思います。
1本切れたら6本全部交換して気分を新たにするのがオススメです!
チューニングが合わない・すぐ狂う
チューニングが合わない場合や狂いやすくなったと感じたら弦を交換していいタイミングだと思います!
弦はギターを弾く上では最も消耗する部品です。
しかもギターをスタンダードなチューニングにした時点で弦自体が相当な力で引っ張られています。
おそらく“弦が伸び切ってしまった”ということが考えられますので交換しちゃいましょう!
ビビり・共振
筆者の経験上、ビビリや共振が現れたらまず弦交換をオススメします!
ビビりや共振については必ずしも弦が原因ではないこともあります。
ネック、フレットの状態やほか金属パーツなどの緩みナットの消耗や汚れ等弦の消耗度とは関係ない場合もありますが、逆に「弦を交換したら治った」という事もあります!
諸症状でお悩みの方は試してみる価値アリです!
ライブ前
ちょっと番外編的に筆者なりのオススメ交換タイミングの話です。
筆者はライブ前日には必ず弦交換します!どんなに連日ライブがあっても必ずします!
理由は本番で弦が切れる/他トラブルの可能性をできるだけなくすためです!
オーストラリア在住時、イベント演奏にレストラン演奏が四日続いて毎晩家に帰っては弦交換してました!(笑)
単純計算で1週間に4回!
まとめ

弦を交換するタイミングというのはほんとうにプレイヤーそれぞれです。
プロミュージシャンの記事で「1年張りっぱなしでレコーディングで使う」というのも読んだことがありますし、ステージで数曲使ったら裏方に渡して弦を交換する(その間は別ギター使用)という話も聞きます!
「初心者だから…」なんて思う必要は全くなく、新品の弦の“新鮮な音”を楽しんで頂き、また交換する間の“ギターとの対話の時間”も楽しんでください!
きっといいギターライフになりますよ!
以上の内容をまとめると…
1.弦の光沢がなくなった・音が変わってきた
汚れ・錆は弾き心地も良くないし、フレットの消耗を早める!
いいことあまりない!
2.1本弦が切れた
迷わず6本全部交換しちゃいましょう!
3.ビビり・共振
弦を交換すると治る事も!
試してみてください!
4.ライブ前
本番を安心して楽しむためにも!
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!