ライブを見る時に持っておきたい視点について~盗め、技を!ハートを!~

今回のテーマは「ライブを見る時に持っておきたい視点」について。
ライブを見に行く目的が100%楽しみで“本物の音を浴びに行く”という事は全く問題なく、それが各々の精神的な“癒し”につながればそれはきっとアーティスト側の本来の開催目的でもあるので最高だという事は言うまでもありません。
しかしこの記事の読者の多くはギターないし楽器の上達を志している方も少ないないはず。
この記事ではそこから一歩踏み込んで、ライブを勉強材料にするにはどういった視点を持てばいいのか、どこに注目し、どういった事に目と耳と五感をフル活用すればいいのかと言う事についてまとめてみたいと思います!
それでは早速行ってみましょう!
ギタープレイ/展開
まずは「ギタープレイ/展開」について。
ジャズ/フュージョンやアドリブ要素が多いロックなど、決まっていない展開、プレイヤー同士に展開が任されているジャンルなどは特にいい例ですが、そのギタープレイの展開、音楽的展開、プレイヤー同士の目配せ、言葉では表しにくいパッションの込め方等を間近でみることは大いに勉強になります!
音数の少ない伸びやかなソロから速弾きに展開していくようなソロだったり、ピッキングの強弱の変化、エフェクターの切り替え(後ほど詳しく…)、その展開の前後にプレイヤー同士で目配せするようなタイミングがあったか等一曲だけとっても色んなヒントがあります。
是非それらに注目してみてください!
エフェクターの操作
先程挙げた「エフェクターの操作」について。
どんなタイミングで音色を変えたのかや、一つのアドリブソロの間でも何を狙って音色を変えたのか、踏んだのはブースター/オーバードライブなのかコーラスなのかと言うのも大いに勉強になるはずです!
また、ワウの踏み方、ボリュームペダルの使い方などもその応用力を知っておく事も大切な事です!
手元~ピッキング/ボリュームノブ/トーンノブ/アーム~
演奏中のエフェクターの操作以外に手元の使い方も勉強材料の一つです。
ボリュームノブの操作による曲終わりの“余韻”の表現、ギター音の調節のためのトーンノブ操作、どんなアームの使い方をしているのか?
そもそものピッキングパターン等も見る側がギターを弾くプレイヤーならば大いに気になる事でしょう!
上記に挙げたそれぞれの操作や奏法がどんなタイミングで行われているかについても間近で見れるのがライブの醍醐味でもあります!
まとめ

プロだろうと無かろうと、ギタープレイヤーの“癖”のような動作や操作はそれぞれの通ったライブなどから“盗んだ”スタイルである事は多くのプレイヤーに共通する事ですが、今伸び悩んでいるプレイヤーの皆さんも是非この記事で挙げた視点を持ってライブを見に行って見るのはいかがでしょうか?
ライブと言ってもスタジアムのような巨大な会場よりできる限り小/中規模の、肉眼でプレイヤーの手元が見えるようなライブがおすすめです!
また映像も悪くはないのですがカットの関係で手元が映っていなかったり、且つバンド全体の展開が読み取りづらいと言う意味でもライブは特におすすめです!
何かトラブルが起きた際の突発的な対処法をライブで見た経験が後々ご自身の演奏の際の助けになる事もあると思います!
そう言った“学び”がご自身のスタイルの確立につながります!
以上の内容をまとめると…
1.ギタープレイ/展開
音楽全体の流れ、展開に注目して見るのは大きなヒントになると思います!
2.エフェクターの操作
切り替えるタイミングや使い方、どんな音色を狙って操作したのか等ギタープレイに通ずる勉強材料です!
3.手元~ピッキング/ボリュームノブ/トーンノブ/アーム~
ギタープレイに直接通ずる勉強材料です!
ご自身の演奏スタイルの礎になる事でしょう!
ABCミュージックスクールギター科講師の星野尚紀がお送りしました。
また次回お会いしましょう!